隠元 (隠元の花は春)     36句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
斑鳩道隠元豆の花残る 谷添睦子 199912
海ぎはの朝市に買ふ隠元豆 杉浦典子 火星 200012
いんげんの筋とりをるも葬かな 高尾豊子 火星 200109
山国の刺身と言はれ青隠元 村越化石 200109
いんげんの芽の序列とてなかりけり 村上一葉子 200208
花一斉いんげんの蔓伸びに伸び 阿部ひろし 酸漿 200208
又今日も莢隠元のつけ合はせ 稲畑汀子 ホトトギス 200208
客家土楼へ隠元茎ごと担ぎ込む 松崎鉄之介 200302
友の育てしトマト・隠元供へけり 平間裕子 対岸 200309
隠元の長きを並べ道の駅 乾フジ子 雲の峰 200311
摘まるるやいなやを買はれさやいんげん 西山美枝子 酸漿 200409
隠元の旬を濡れたる雲とほる 八田木枯 夜さり 200409
午後三時さやいんげんのスープかな 安永圭子 風土 200412
隠元豆と金色の陣羽織 高橋将夫 星の渦 200507
隠元の蔓の天まで届きゐし 椿和枝 200610
隠元豆鴉に見えぬやうに蒔く 椿和枝 200707
いんげんのはつがは元気いっぱいだ 塩路翔 200807
似非農婦花見ず食ぶる早生隠元 岡野峯代 ぐろっけ 200809
隠元豆茹ですぎるのは祖母譲り 後藤とみ子 ぐろっけ 201001
隠元の花の白さや朝づくり 長田秋男 酸漿 201009
棲むほどに隠元豆の蔓のびし 岡田愛子 京鹿子 201011
隠元豆(いんげん)の曲りたくなる夕まぐれ 熊川暁子 201101
隠元の蔓を導く若葉風 長田秋男 酸漿 201107
初採りの隠元豆を前だれに 椿和枝 201110
炊いている煮干しとかぼちゃ隠元も 坪内稔典 船団 201301
末成りの莢隠元のいびつかな 龍町子 末黒野 201312
隠元にひと雨ありし紫野 山尾玉藻 火星 201410
自転車が隠元豆を乗せてゆく 大島英昭 やぶれ傘 201509
猫背反りどぜう隠元ぽきと折る 篠田純子 あを 201608
よく汚し莢隠元の胡麻よごし 高橋道子 201611
八十八夜いんげん発芽揃ひたる 溝内健乃 雨月 201808
いんげんの蔓青空をはみ出して 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
皿に盛るよりいんげんの主役かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
ふっくりと夕餉うれしい莢隠元 長崎桂子 あを 202006
いんげんのグリーンカーテン窓から穫る 根岸善行 風土 202009
いんげんの花咲くそばを通りけり 白石正躬 やぶれ傘 202209

 

2023年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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