隠元 (隠元の花は春) 34句
|
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
斑鳩道隠元豆の花残る | 谷添睦子 | 濱 | 199912 |
海ぎはの朝市に買ふ隠元豆 | 杉浦典子 | 火星 | 200012 |
いんげんの筋とりをるも葬かな | 高尾豊子 | 火星 | 200109 |
山国の刺身と言はれ青隠元 | 村越化石 | 濱 | 200109 |
いんげんの芽の序列とてなかりけり | 村上一葉子 | 濱 | 200208 |
花一斉いんげんの蔓伸びに伸び | 阿部ひろし | 酸漿 | 200208 |
又今日も莢隠元のつけ合はせ | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200208 |
客家土楼へ隠元茎ごと担ぎ込む | 松崎鉄之介 | 濱 | 200302 |
友の育てしトマト・隠元供へけり | 平間裕子 | 対岸 | 200309 |
隠元の長きを並べ道の駅 | 乾フジ子 | 雲の峰 | 200311 |
摘まるるやいなやを買はれさやいんげん | 西山美枝子 | 酸漿 | 200409 |
隠元の旬を濡れたる雲とほる | 八田木枯 | 夜さり | 200409 |
午後三時さやいんげんのスープかな | 安永圭子 | 風土 | 200412 |
隠元豆と金色の陣羽織 | 高橋将夫 | 星の渦 | 200507 |
隠元の蔓の天まで届きゐし | 椿和枝 | 鴫 | 200610 |
隠元豆鴉に見えぬやうに蒔く | 椿和枝 | 鴫 | 200707 |
いんげんのはつがは元気いっぱいだ | 塩路翔 | 璦 | 200807 |
似非農婦花見ず食ぶる早生隠元 | 岡野峯代 | ぐろっけ | 200809 |
隠元豆茹ですぎるのは祖母譲り | 後藤とみ子 | ぐろっけ | 201001 |
隠元の花の白さや朝づくり | 長田秋男 | 酸漿 | 201009 |
棲むほどに隠元豆の蔓のびし | 岡田愛子 | 京鹿子 | 201011 |
隠元豆(いんげん)の曲りたくなる夕まぐれ | 熊川暁子 | 槐 | 201101 |
隠元の蔓を導く若葉風 | 長田秋男 | 酸漿 | 201107 |
初採りの隠元豆を前だれに | 椿和枝 | 鴫 | 201110 |
炊いている煮干しとかぼちゃ隠元も | 坪内稔典 | 船団 | 201301 |
末成りの莢隠元のいびつかな | 龍町子 | 末黒野 | 201312 |
隠元にひと雨ありし紫野 | 山尾玉藻 | 火星 | 201410 |
自転車が隠元豆を乗せてゆく | 大島英昭 | やぶれ傘 | 201509 |
猫背反りどぜう隠元ぽきと折る | 篠田純子 | あを | 201608 |
よく汚し莢隠元の胡麻よごし | 高橋道子 | 鴫 | 201611 |
八十八夜いんげん発芽揃ひたる | 溝内健乃 | 雨月 | 201808 |
いんげんの蔓青空をはみ出して | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201908 |
皿に盛るよりいんげんの主役かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201908 |
ふっくりと夕餉うれしい莢隠元 | 長崎桂子 | あを | 202006 |
2021年8月15日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。