稲雀     93句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
頃合をみて戻りくる稲雀 長田等
199902
 
木曽川を美濃へと越えし稲雀 青山丈
199902
 
稲雀わが肩のほとりより暮るる 川口襄 遠嶺
199905
 
稲雀ひと形無視し憂さはらす 鈴鹿仁 京鹿子
199911
 
稲雀翔て庄内果てもなし 藤原たかを 馬醉木
199912
 
稲雀飛んで夕日を散らしけり 小澤克己 遠嶺
199912
 
峡の田や賑はふ声の稲雀 中島徳子 酸漿
199912
 
稲雀日向ばかりを仕切りたる 森義久 銀化
199912
 
稲雀にも縄張りのあるらしき 合川月林子 ぐろっけ
200001
 
風倒田網潜り来る稲雀 武智恭子 ぐろっけ
200002
 
稲雀追へば飛び翔つ風小僧 西山胡鬼 京鹿子
200010
 
稲雀とぶジャンボ機の滑走路 磯野たか 風土
200012
 
みちのくの空を広げて稲雀 倉堀たま子 風土
200012
 
稲雀守りの堅き実習田 舘泰生 風土
200012
 
甘樫の丘より来たる稲雀 夏秋明子 火星
200101
 
稲雀大きく迂回して元に 松田裕子 六花
200101
 
天網の破れ易きを稲雀 柴田奈美 銀化
200101
 
稲雀神の田とても容赦なし 永野秀峰 ぐろっけ
200101
 
かしましや木立の中稲雀 茂木とみ いろり
200102
 
逃げるたび数を増やして稲雀 新開一哉 円虹
200103
 
真っ白になってはしゃいで稲雀 河原珠美 海程
200107
 
柏手を打つて追はれし稲雀 高木伸一 六花
200110
 
稲雀なにを合図に翔つならむ 竹内弘子 あを
200111
 
固つてゐて稲雀それぞれに 宮津昭彦
200111
 
川岸を逃げ場ときめて稲雀 永井房代
200112
 
稲雀空を覆ひて飛び立てり 小野タマ枝 酸漿
200201
 
庭先にひとり遊びの稲雀 小松サチコ ぐろっけ
200204
 
川越えて来しが一気に稲雀 朝妻力 雲の峰
200210
 
小さく来て大きく翔ちぬ稲雀 白根純子 円虹
200211
 
この里を知り尽しゐる稲雀 白根純子 円虹
200211
 
明日を追ひけふに追はるる稲雀 大嶋康弘 銀化
200211
 
飛び散つて穂波残しぬ稲雀 石本百合子 馬醉木
200212
 
音ありて群の消えゆく稲雀 家塚洋子 酸漿
200212
 
代官に申しあげるぞ稻雀 中原道夫 銀化
200212
岩室甚句の文句にこと寄せて
とむらひの列に飛びたつ稲雀 遠藤若狭男
200301
 
棚田より里に移りし稲雀 河野友子 六花
200301
 
稲かり機止まり寄り来る稲雀 福島松子 ぐろっけ
200301
 
わが視野の大きく歪む稲雀 小山徳夫 遠嶺
200302
 
松島や海へ吹かるる稲雀 角川照子
200307
 
一斉に湧きて稲雀でありぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス
200310
 
一角より攻め来るごとく稲雀 二宮桃代 雨月
200311
 
倒伏の田にとまどへる稲雀 塩川雄三 築港
200312
 
田に降りる一陣二陣稲雀 上原一郎 築港
200312
 
追はれても執着強き稲雀 永川絢子 築港
200312
 
稲雀電線にゐてうかがへる 岩林勇雄 築港
200312
 
旋回に群を糺して稲雀 松本鷹根 京鹿子
200312
 
出来悪き米を食べゐる稲雀 榎本孤星 築港
200401
 
草むらに伏兵のごと稲雀 松山正江 河鹿
200401
 
影となり光となりて稲雀 守屋井蛙 酸漿
200401
 
祠あり水辺に下りし稲雀 中村廣子 酸漿
200401
 
稲雀網打てばごん兵衛となる 河井富美子 ぐろっけ
200402
 
不作の田とても来てゐる稲雀 稲畑汀子 ホトトギス
200410
 
山の田をこぼれきしとも稲雀 稲畑汀子 ホトトギス
200410
 
威されて空を覆へり稲雀 鷹羽狩行
200411
 
大寺の空いちまいや稲雀 吉田康子 火星
200411
 
飛びたちし命それぞれ稲雀 今瀬剛一 対岸
200411
 
来る時も帰りも一緒稲雀 岡崎桂子 対岸
200411
 
人とよき間合ひを保ち稲雀 岡田滋夫 雲の峰
200411
 
稻雀稔りの中の修羅のあり 鈴鹿仁 京鹿子
200411
 
稲雀風のかたちに群れ飛べり 田辺博充
200412
 
稲雀空は逃げ道にはあらず 豊田都峰 京鹿子
200412
 
稲雀揺藍はいまよき熟寝 高木智 京鹿子
200412
 
稲雀しりへに鎌を研いでゐる 高木智 京鹿子
200412
 
逃げ腰はいつも崩さず稲雀 宮城白路 風土
200412
 
ラジコンで操作さるごと稲雀 荒木民子
200412
 
稲雀腹の凹みし荒砥石 吉田明子
200501
 
鳥よけの網を掠めて稲雀 佐藤哲 万象
200501
 
稲雀轟音立てて田を襲ふ 三浦如水 ぐろっけ
200501
 
稲雀むかし巷にええぢやないか 岩井泉樹 春燈
200501
 
地境などなし平成の稲雀 佐脇葭紅 築港
200501
 
稲雀比叡の空を眩しめり 稲畑廣太郎 ホトトギス
200510
 
空崩(からくづ)れしたるごとくに稲雀 鷹羽狩行
200511
 
稲雀能因島を汚すかな 今瀬剛一 対岸
200511
 
飛び立ちてどこへ降りても稲雀 今瀬剛一 対岸
200511
 
地より湧く靄にまぎれて稲雀 平子公一 馬醉木
200512
 
稲雀悪知恵生くる力とし 塩川雄三 築港
200512
 
稲雀ここに集合平群郷 塩川雄三 築港
200512
 
逃ぐるにも統制とれて稲雀 塩川雄三 築港
200512
 
稲雀拍手のごとく飛び立てり ことり 六花
200605
 
稲雀泣く子笑ふ子元気な子 小林朱夏
200610
 
稲雀茶の木ばたけやにげどころ 松尾芭蕉 ぐろっけ
200610
 
メニューの名なべて太宰に稲雀 中村恭子
200611
 
稲雀となれぬ一羽が縁側に 安居正浩
200612
 
来てはまたぱらぱらと立つ稲雀 青木陽子 酸漿
200612
 
稲雀とびたたせゐる海の青 長沼紫紅
200710
 
人通るたびに架線へ稲雀 世古幸久
200712
 
強風にまろびまろびて稲雀 中山静枝
200712
 
稲雀団地に残る田一枚 竹内龍
200712
 
稲雀空濁すことくりかへす 笠井敦子
200712
 
わらわらと来てわらわらと稲雀 高橋照子 雨月
200712
 
農学部の並木を塒稲雀 久保田雪枝 雨月
200712
 
集団てふ怖さ知らずの稻雀 鈴鹿仁 京鹿子
200712
 
稲雀追はれてどつとトランスヘ 浮田胤子 ぐろっけ
200802
 

08/09/20 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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