29句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
藺の花のそよぎてもつれあひにけり 大和田鏡子 俳句通信 199909
をとつひの束の藺草が乾きをる 西田美智子 200009
藺の水に吉備の鯉山うつりけり 桑田真佐子 200010
藺屑焼く風を離さぬ竹ばやし 梶浦玲良子 六花 200108
一尋の藺にして粽五寸無し 浅井青二 雨月 200108
風ぐるみ刈りて藺草の深みどり 坂本京子 200210
かくも小さき花よ蕾よ名は太藺 林翔 200407
水門の高く開けある太藺かな 若林杜紀子 百鳥 200410
花つけし藺や揃ひたる丈見する 宮津昭彦 200506
藺刈知る人の話を聞くばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200507
藺草刈る一人の音でありにけり 安原葉 ホトトギス 200511
太藺吹くかぜや万葉道ほそし 中山純子 万象 200609
藺をさばく音より朝がはじまれる 篠原樹風 ホトトギス 200610
馬藺咲く劉邦屈辱の白登山 三輪洋子 200707
山の田の細藺に澄みて糸とんぼ 大竹淑子 風土 200810
懐しき藺草の香風通る 杉野原弘幸 200810
香久山や藺草干されし高曇 吉田康子 火星 200811
藺の花や手児奈の池の小濁り 生田高子 春燈 200908
藺の花の咲いて沖へと干拓地 松田明子 201011
昏れどきのまた旅心地縞太藺 高橋道子 201011
生け置きし端の太藺は早や折れて 田中佳子 ぐろっけ 201109
湖の中の浮島細藺咲く 黒坂紫陽子 馬醉木 201111
花つけし太藺の風の湿りをり 谷村幸子 201209
藺の花や水辺に傾ぐ舟番屋 石川倜子 馬醉木 201511
藺の花や水に影置く手漕舟 石川倜子 馬醉木 201607
飯匙倩捕り棒備へ藺草を刈りにけり 中本清 万象 201609
梅干して母の生きがひ藺機織る 和田照海 京鹿子 201809
雨意の雲行方読みつつ藺草染め 石原孝人 京鹿子 202208
風荒き干拓の地に藺を植うる 松田明子 202210

 

2023年7月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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