冬珊瑚 (玉珊瑚)      34句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
町中にちひさき古跡冬珊瑚 酒井多加子 俳句通信 200002
冬珊瑚媼の灯す辻祠 斉藤輝子 春耕 200004
恋ごころ少し残して冬珊瑚 環順子 遠嶺 200103
佛顔の眩しさきりり冬珊瑚 鈴鹿仁 京鹿子 200201
冬珊瑚運の素通ることもかな 北川孝子 京鹿子 200202
冬珊瑚宇治にひとりの尼僧の名 沼田巴字 京鹿子 200202
寺裏に瓦積まるる冬珊瑚 門田陽子 200204
荒鍬の泥拭ひをり玉珊瑚 近藤きくえ 200302
木の樽に鉄の箍嵌め冬珊瑚 橋本榮治 馬醉木 200302
冬珊瑚添へて狭庭の収まれり 山荘慶子 あを 200403
風過ぐる度に色濃き冬珊瑚 青木陽子 酸漿 200403
冬珊瑚妻明るさが取柄なり 赤羽正行 遠嶺 200404
纏ひたる雨滴かがやく冬珊瑚 和智秀子 酸漿 200406
日だまりの中の師の句碑冬珊瑚 矢作裕子 200502
文断てば終はる恋なり冬珊瑚 柴田佐知子 200602
一塊の雲見失ふ冬珊瑚 峯桜子 遠嶺 200605
廃坑址訪ふ道嶮し冬珊瑚 松元末則 酸漿 200702
再会の夢かなへたり冬珊瑚 飯田明己 遠嶺 200702
アルバムの中のひとりや冬珊瑚 津田礼乃 遠嶺 200702
君の手の温もり今も冬珊瑚 橋本良子 遠嶺 200703
趣味に生きらるる幸せ冬珊瑚 赤羽正行 遠嶺 200705
艶やかに色なき庭の玉珊瑚 船橋とし 201002
夢いまも燠ほど灯り冬珊瑚 白澤よし子 馬醉木 201102
冬もまた満更ならず冬珊瑚 後藤比奈夫 ホトトギス 201304
御手洗をあふるる光玉珊瑚 熊切光子 末黒野 201305
界隈のにぎはひ鉢の冬珊瑚 大島英昭 やぶれ傘 201403
柔かな陽に真赤なり冬珊瑚 宮田香 201502
うしろから車来る音冬珊瑚 藤井美晴 やぶれ傘 201503
冬珊瑚母性といふは果てしなく 荒井千佐代 201603
十指組めばまた父想ふ冬珊瑚 コ田千鶴子 馬醉木 201701
登山家の友の訃届く冬珊瑚 野畑さゆり 201704
結局は母に及ばぬ冬珊瑚 コ田千鶴子 馬醉木 201801
赦すべく決めしやすらぎ冬珊瑚 白井友梨 馬醉木 201802
振り向いてふつと一人や冬珊瑚 柴崎英子 201803

 

2021年12月7日 作成

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