冬待つ   20句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
庭石の冬待つ顔の四つ五つ 能村登四郎 羽化 200110
ひたすらに掃いて冬待つ庭としぬ 能村登四郎 羽化 200110
冬を待つ搾菜の甕地に並べ 渡辺昭 200202
耳朶も小さき肉体冬を待つ 林翔 200212
谷川の岩つかむ根や冬を待つ 山田怜子 遠嶺 200402
冬を待つ一個の束子妻が愛し 定梶じょう あを 200512
冬を待つ達磨の眼一点に 滝澤秀克 遠嶺 200702
石垣の石となりきり冬を待つ 村越化石 200801
大歩危の川鵜と生まれ冬待つや 有働亨 馬醉木 200901
身仕度を整ヘマネキン冬を待つ 永島雅子 春燈 200901
冬を待つ蟇か池畔の岩に座す 阿部ひろし 酸漿 200911
冬を待つ青さの甲斐に入り行けり 阿部ひろし 酸漿 200911
篠懸の並木刈られて冬を待つ 吉成美代子 あを 201012
山小屋の薪積み納め冬を待つ 長谷川たか子 酸漿 201012
ふくれ上がりて冬を待つクローゼット 山口ひろよ 201202
冬待つや黄のスカーフをふはと巻き 山田六甲 六花 201312
スパイク靴に覚悟少々冬を待つ 岡本敬子 万象 201801
ポケットの小銭の音や冬を待つ 加藤榮一 末黒野 201802
冬至待つ心どこかにありにけり 今橋眞理子 ホトトギス 202005
松はみな玄海を負ひ冬を待つ 角野良生 202006

2023年10月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。