冬 蕨     37句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
磨崖仏に陽の射し冬の花わらび 関根洋子 風土 199911
山門へ飛石ながし冬わらび 太田蓁樹 馬醉木 200003
八十のよわひ夢みて冬蕨 稲見光 船団 200006
今日ありて明日なし冬の花蕨 神蔵器 風土 200102
冬蕨地震はどうも捷歩にて 中原道夫 銀化 200102
だまし絵の中なるみどり冬わらび 中川芳子 200103
崖道に一天を指す冬蕨 久保田ヤスエ 酸漿 200201
わが遊行果なし冬の花わらび 神蔵器 風土 200201
畑跡に肥料小屋あり冬蕨 長田秋男 酸漿 200204
邯鄲の夢より冬の花わらび 神蔵器 風土 200301
補聴器を外してをりぬ冬わらび 米澤光子 火星 200303
冬蕨触るれば風の生れけり 木村コウ 酸漿 200303
晩年を小出しに冬の花わらび 大野英美 風土 200304
丁石の傍ににょきにょき冬蕨 谷泰子 ぐろっけ 200403
七十に七たす冬の花わらび 神蔵器 風土 200403
木洩日のひとすぢすめる冬蕨 江崎成則 六花 200504
冬蕨子はそれぞれに家を持つ 大塚民枝 酸漿 200512
走り根に花影冬のはなわらび 松村多美 四葩 200601
天平の古墳に冬の花わらび 中村洋子 風土 200703
趣の鉢に年逝く冬蕨 金田秋紫 風土 200704
冬蕨一汁一菜気儘なる 瀬下るか 200704
茎立てり那須より來たる冬蕨 松崎鉄之介 200804
ゆつくりとノーと応へよ冬蕨 中村恭子 200903
笑へば胞子こぼるる冬の花わらび 岩木茂 風土 201001
鳥ごゑの降り来る冬の花わらび 林いづみ 風土 201002
屈葬の祖母まえ山の冬蕨 水野恒彦 201002
人気なき寺苑に冬の花蕨 小泉和代 酸漿 201002
寄りそひて立つ穂や冬の花蕨 滋野暁 末黒野 201003
大仏の裏山に生れ冬わらび 木野本加寿江 火星 201103
手弱女は禰宜三代目冬蕨 土居通子 ろんど 201103
ポポと咲くほとけ姿の冬蕨 森下岩男 風土 201106
朝日地に届きて冬の花蕨 中條睦子 万象 201110
冬わらび小さき日向の失せにけり 宮川みね子 風土 201202
仏心の具象化冬の花蕨 井原美鳥 201403
ここよりは柳生街道冬蕨 古川夏子 201405
金色の光ちらして冬わらび 四方由紀子 風土 201902
冬わらび軽く胞子を放ちをり 山田健太 風土 201902

 

2020年12月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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