冬 凪    107句



作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬凪ぎて潮の香消えし朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 199812
冬凪に六万五千トンの航く 稲畑廣太郎 ホトトギス 199812
戦場に続く海なり冬凪げる 水原春郎 馬醉木 199902
冬凪に武蔵上総の結ばれし 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
冬凪や灘に難の字の付く不思議 中原道夫 銀化 200001
冬凪やおのれ打ち消す旅をして 小澤克己 遠嶺 200002
冬凪や船進水の水の音 志水千代子 俳句通信 200002
冬凪げり一本釣の帆を連ね 石本秋翠 馬醉木 200002
冬凪の浦々の輝り弓なりに 中村祭生 ぐろっけ 200002
冬凪や欠航解きし船の笛 皆川盤水 春耕 200102
冬凪にみはま小石を拾ひけり 山口たけし 俳句通信 200103
冬凪の無人灯台棕櫚大樹 山口たけし 俳句通信 200103
冬凪のどこを活断層走る 三村純也 ホトトギス 200104
冬凪の甲板に坐し地震通勤 品川鈴子 船出 200104
冬凪の航に居眠り避難船 品川鈴子 船出 200104
冬凪の湖へ言ふこと言はぬこと 品川鈴子 船出 200104
冬凪のデツキに絡む彩テープ 品川鈴子 ぐろっけ 200108
冬凪や煙すこし洩れ櫟原 能村登四郎 羽化 200110
冬凪やこころにマスト突き立てる 田村はじめ 銀化 200201
冬凪や碇泊船のビルのごと 下山田美江 風土 200203
冬凪や父の忌日の花選りて 平田紀美子 風土 200203
冬凪の網場に章魚の干されあり 小山漂葉 酸漿 200203
冬凪の浦尻に潮満ちきたる 天野和風 春耕 200204
冬凪の潜る人あり浦日和 三宅昌子 ぐろっけ 200204
冬凪や殼打ち破る一句欲し 小山徳夫 遠嶺 200205
冬凪や妹背(いもせ)の岩の繩太く 深川知子 雲の峰 200302
冬凪の明石海峡日矢射せり 青木光子 築港 200304
冬凪や唐人お吉十七才 小田切陽子 帆船 200402
冬凪や海峡越ゆる橋長き 梶井和呼 酸漿 200403
冬凪やかもめは沖へ沖へ舞ふ 阿波岐滋 草の花 200403
冬凪の光れる日本海を見て 伊藤政子 築港 200404
冬凪の沖を遥かに阿大陸 塩路隆子 200412
冬凪といふ道ありて出港す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200412
冬凪や今落日の島泊り 山口マサエ 雲の峰 200502
冬凪の百の帆柱搖れてゐる 杉浦典子 火星 200502
冬凪や布陣の如き生簀籠 西屋敷峰水 河鹿 200502
冬凪の全き源平古戦場 鷹羽狩行 200502
冬凪や松一本の関所址 小林眞彦 遠嶺 200503
冬凪や御朱印船に船仏壇 神田恵子 200505
冬凪や連合艦隊統べし海 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512
冬凪やいちばん海の光る場所 伊藤早苗 200602
冬凪に探すイルカの耳包骨 山上カヨ子 200603
冬凪の淡島一周アロエ咲く 青木陽子 酸漿 200603
冬凪や六角堂へ波の音 村田さだ子 酸漿 200604
冬凪や弱法師(よろぼし)のごと芭蕉立つ 原田しずえ 万象 200604
入港の笛冬凪にひびきけり 山元海郎 河鹿 200605
冬凪や浦の家並にジャズ流る 小阪喜美子 二輪草 200606
冬凪の突堤白く乾きけり 宇根綾子 二輪草 200606
冬凪の遠きタンカー転舵せる 泉田秋硯 200703
冬凪や拾ひて欠けし貝ばかり 四宮一子 200704
冬凪やマラソンびとの背光る 岩淵彰 遠嶺 200802
冬凪や鯷干場の湯気太く 成宮紀代子 200804
冬凪や鯨絵の船島めぐり 木村幸 200805
冬凪や三鬼の魚の骨いづく 常盤優 炎環 200902
冬凪の港からつぽ鳥の黙 高多一果 炎環 200902
冬凪や沖朱鷺いろの日本海 大坪景章 万象 200903
冬凪や点滴の針はづさるる 田中みのる 火星 200903

戦艦大和

冬凪や幻の艦まなうらに

金山藤之助 200903
冬凪やけふは古里近く見え 村上絢子 馬醉木 200903
冬凪の海のたいくつ鰡跳べり 刈米育子 200903
冬凪の闇統ベコンビナートの火 刈米育子 200903
女手のテープとどかず冬凪航 品川鈴子 龍宮の客 200904
冬凪やガラスを溶かす釜真赤 服部早苗 200904
冬凪の艫の釣果に手を叩く 荒井和昭 200904
冬凪のエーゲの海に貝拾ひ 成田美代 200905
冬凪の言問通墓を訪ふ 田中藤穂 あをかき 201002
冬凪を背に並ぶ黒酢壺 小林優子 酸漿 201003
冬凪や立ち上がるかに戻り舟 笹村政子 六花 201003
冬凪やクルスの海へ鐘ならす 佐田昭子 ぐろっけ 201004
冬凪や島影二つ舟二つ 関逸郎 201005
冬凪やパステル調の二人展 棗怜子 春燈 201101
冬凪やはるかに望む那智の滝 石川かおり 201104
冬凪に鴎@集まる防波堤 福島松子 ぐろっけ 201105
冬凪の海を眼下に妣ねむる 田下宮子 201202
冬凪に殉教徒めく瀬戸の島 塩路隆子 201202
冬凪や舳先をあげて進む船 久永つう 瀬戸の海 201203
冬凪の突堤の先海展け 岩下芳子 201203
冬凪げる老いるを知らぬ氷川丸 大西よしき ろんど 201203
冬凪や机上の手紙未開封 古川夏子 201204
風をよみ冬凪待てり帆立船 酒井秀郎 返り花 201211
翔先生亡き冬凪の聖日輪 遠藤真砂明 201301
原生林を抜け冬凪の光る海 成田美代 201303
冬凪のそのまま闇を深めけり 大豆生田耕一 ろんど 201303
冬凪や大島どんとそこに在り 谷口律子 末黒野 201304
冬凪の良寛堂の落暉かな 神田恵琳 春燈 201401
冬凪の漁船に網を繕へる 住田千代子 六花 201403
冬凪の光あやなす山ふたつ 佐藤弘香 ろんど 201504
冬凪いでかまぼこ工場より煙 大崎紀夫 やぶれ傘 201601
冬海の凪ぎ群青を深めける 多方清子 雨月 201603
冬凪の風紋に佇ち日本海 森清堯 末黒野 201603
津波禍の工事の続く冬の凪 森高武 風土 201604
伝説を秘めてひた凪ぐ冬の湖 森脇貞子 雨月 201604
冬凪や昭和を畳み父の逝く 森岡正作 201702
冬凪や今点りたるロシアの灯 玉田瑞穗 万象 201702
冬凪の湾にブイ浮く六角堂 湯本正友 やぶれ傘 201703
冬凪の水面にうるむ船明かり 玉田瑞穂 万象 201705
冬凪や標高低き城ヶ島 田村加代 末黒野 201705
冬凪や武蔵生れしはあの辺り 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
凪の時我も動かぬ冬うらら 水谷直子 京鹿子 201802
冬凪の大桟橋や船灯り 尾崎千代一 末黒野 201803
冬凪や美しき都は海の底 中村嵐楓子 春燈 201803
冬凪を汽笛が分つ旅はじめ 中川のぼる 201811
佐渡の沖五十海里や冬の凪 山田六甲 六花 201812
冬凪の真砂女の海や安房岬 田中臥石 末黒野 201902
冬凪や日蓮さまの寺の海 栗坪和子 202002
冬凪や夕日のみ込む日本海 谷島弘康 末黒野 202003
冬凪を割りてフェリーの辷りゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012

 

2020年12月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。