冬仕度 1      214句

懐中物移し替ふるも冬仕度    内田しんじ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
藪騒に急かされ嵯峨の冬仕度 山田弘子 春節 199503  
冬仕度かねてすなはち旅仕度 稲畑汀子 ホトトギス 199810  
冬支度ときをり鯉田眩しみて 山尾玉藻 火星 199812  
冬支度杣家に吊すものあまた 岡部名保子 馬醉木 199901  
風の音変わり犬小屋冬仕度 小阪律子 ぐろっけ 199903  
流星をあまた聚めて冬仕度 神田夏果 海程 199904  
母に頼り母にたよられ冬支度 樋口英子 朝桜 199904  
改装の工事半ばの冬仕度 稲畑汀子 ホトトギス 199910  
冬支度旅の用意も怠らず 稲畑廣太郎 ホトトギス 199910  
冬なしの安房の蜑にも冬仕度 能村登四郎 芒種 199911  
冬仕度今年は一人分増えて 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
プロ野球終りし日より冬仕度 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
先づやる気起すことより冬仕度 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
冬仕度してゐるつもり吾子の邪魔 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
天袋の暗がり下ろす冬支度 藤井みち子 200001  
老いそめて去年より早き冬支度 能村登四郎 200011  
新調につぶより笑顔冬支度 中野辰子 いろり 200012  
全て呑みこみ冬仕度する智佳子の日々 金子皆子 海程 200102  
踵にも心配りて冬支度 高橋英子 ぐろっけ 200103  
いつの間に年々はやき冬支度 能村登四郎 羽化 200110  
大ざつぱに藁かけし庭の冬支度 能村登四郎 羽化 200110  
冬仕度終へて稲城へ向かひけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200111  
冬支度馬具の匂を濃くまとひ 能村研三 200112  
背負ひたるものに満ち欠け冬仕度 暮岸江 銀化 200201  
冬支度畝黒々と高きかな 中山世一 百鳥 200201  
冬支度世界遺産の村に住み 奥田文葉 百鳥 200201  
冬仕度形身の姉の衣を加ふ 冨田明子 百鳥 200201  
老い母に早目はやめの冬仕度 花島玲子 風土 200201  
冬仕度わすれられたる高梯子 関口ゆき あを 200201  
釘箱の釘を整へ冬仕度 池谷市江 200202  
顔立ちの優しき家系冬支度 中村昭義 百鳥 200202  
椅子カバーオレンヂ色に冬支度 池崎るり子 六花 200202  
冬支度らしき音する母の部屋 志水やおい 火星 200202  
植木鉢腹でかゝへて冬支度 山田万木野 ぐろっけ 200204  
生き甲斐の冬仕度かな山盧閉づ 加藤晴子 ホトトギス 200205  
冬支度まだ段ボール山積みに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200211  
傘を干すことに始まる冬支度 野路斉子 200212  
遠富士の稜線濃かり冬支度 岡田千代子 200301  
妻の亡き暮しにも馴れ冬仕度 小泉豊流 酸漿 200301  
冬支度粉をこぼせる壷の菊 城孝子 火星 200302  
尺の粗朶狂はず茶屋の冬支度 山崎靖子 200302  
水槽に鯉移さるる冬仕度 清水孝子 200302  
老妻に手を貸すことも冬支度 岡野俊治 遠嶺 200303  
屋根の石増やし馬籠の冬支度 吉村春風子 遠嶺 200306  
冬支度鞄に鞄を仕舞ひけり 田所節子 200312  
ひとり身のしかも老いての冬支度 伊藤白潮 200312  
換気扇はづしにかゝる冬支度 宮森毅 六花 200312  
冬仕度の栗鼠木の皮を頬張れり 米沢貞子 200401  
窓と云ふ窓に板打ち冬支度 坂田洋介 雲の峰 200401  
百年の松に菰巻く冬仕度 中山勢都子 200402  
まづ花壇ととのへてをり冬仕度 畠田律子 対岸 200402  
負数掃き心に凛と冬支度 斉藤静枝 あを 200402  
額一つ替へて始むる冬仕度 中村廣子 酸漿 200403  
大樽を洗ひ上げたる冬支度 滝沢伊代次 万象 200411  
階段を上がりて下りて冬支度 長崎桂子 あを 200501  
冬仕度あわてることはなかりけり 高橋将夫 200501  
大き目の踏台出して冬支度 鏡山千恵子 帆船 200501  
杉山にけぶりのあがる冬支度 松たかし 火星 200501  
六甲は親しき高さ冬支度 今里満子 火星 200501  
其処此処に子のものばかり冬支度 林田江美 馬醉木 200502  
歳ごとに僅かに違へ冬支度 佐脇葭紅 築港 200502  
冬仕度死仕度など滅相な 水谷芳子 雨月 200502  
捨てがたき大甕ひとつ冬仕度 直江裕子 京鹿子 200502  
冬支度蝶の入り口開けてをく 直江裕子 京鹿子 200502  
機音を空へ逃がして冬支度 田村すゝむ 風土 200502  
臥しがちの姑に派手めの冬支度 滝川あい子 雨月 200503  
真蒼なる槙に夕日や冬支度 加瀬美代子 200503  
浮島の冬仕度とて樹が伐らる 坪井洋子 200503  
回しつつ洗ふ空樽冬支度 天野みゆき 風土 200504  
来客の報せあわてて冬支度 伊藤浩子 200505  
冬仕度しながら出来る旅仕度 稲畑汀子 ホトトギス 200510  
忘れゐしもの出て来たる冬仕度 稲畑汀子 ホトトギス 200510  
持船を引き揚げ浦の冬支度 鷹羽狩行 200512  
冬支度忘るる程の日和かな 二村蘭秋 雨月 200601  
腰痛を忘れてはげむ冬仕度 近藤てるよ 酸漿 200601  
妻の亡き暮しに馴れて冬仕度 小泉豊流 酸漿 200601  
捨てかねる物仕舞ひけり冬支度 野口年江 酸漿 200601  
梵妻の因習守れる冬支度 古田考鵙 雨月 200602  
綿を着て冬仕度なり辛夷の芽 小松鈴子 酸漿 200602  
閑庭の木のごつごつと冬支度 広瀬敏子 酸漿 200603  
小机を先づ整理せり冬仕度 大石よしはる 酸漿 200603  
納屋廟吊るものはみな冬仕度 能村研三 200612  
遠山の色に急かるる冬支度 塩田博久 風土 200701  
冬支度せんとてつまり老い仕度 鎌倉喜久恵 あを 200701  
高稲架を解くも越後の冬支度 山本喜朗 雨月 200702  
縫ひ針に糸の通らぬ冬仕度 吉田和子 ぐろっけ 200702  
夢に来し夫の手借りる冬支度 鈴木政子 200702  
冬支度まづは車のタイヤから わかやぎすずめ 六甲 200703  
片付けるはずが散らかし冬支度 池田かよ ぐろっけ 200703  
書斎先づ整理整頓冬支度 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
庭師来て庭にはじまる冬支度 稲畑汀子 ホトトギス 200710  
冬支度めく大川の濁りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
子のために編んでは解く冬支度 中島玉五郎 200711  
昼ぬくしふと手を付けし冬仕度 渡辺暁 酸漿 200712  
冬仕度母の火尉斗の見つかりつ 三浦カヨ子 酸漿 200712  
茎桶の箔締め直し冬支度 丸尾和子 雨月 200801  
飴とろと仕上げ湖国の冬支度 北川英子 200801  
川沿ひの生活親しき冬支度 加瀬美代子 200801  
この陽気やる気になれぬ冬支度 大久保白村 ホトトギス 200802  
カーテンをすべて洗つて冬支度 中山静枝 200802  
冬仕度空の碧さを言ひにけり 浜口高子 火星 200802  
冬支度スコップ加へ北暮らし 大川ゆかり 炎帝 200804  
冬支度とは髪の毛の長さにも 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
犬も猫も鳩も鴉も冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
窓拭きのゴンドラに乗り冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
冬支度あの気に入りの上着どこ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
冬支度高階に窓向き合ひて 岡本眸 200810  
蝋燭を敷居に塗りて冬仕度 山田六甲 六花 200811  
木の葉落つ音に振り向く冬支度 城孝子 火星 200812  
茎桶の箍締め直し冬支度 丸尾和子 雨月 200901  
病む夫の電話の指図冬支度 嶋田摩耶子 ホトトギス 200903  
老松の影置く園や冬支度 橋本くに彦 ホトトギス 200903  
横文字で出す小包も冬支度 佐藤信子 佐藤信子集 200905  
冬支度して蒟蒻の刺身かな 野沢しの武 風土 200907  
飛びゆける車窓の景も冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911  
水の辺に鶏の出てゐる冬支度 山尾玉藻 火星 200912  
冬支度あれこれ母を見舞ひけり 増田一代 201001  
里山の教へてくれる冬支度 豊田都峰 京鹿子 201001  
水車小屋に朝日さし込む冬支度 城孝子 火星 201001  
冬仕度すとんと抜けし椨の空 浜口高子 火星 201002  
段取りの母あるやうに冬支度 高松由利子 火星 201002  
手ばさみの鈴鳴る母の冬支度 上川いつ子 火星 201002  
門川の高鳴る日なり冬支度 上川いつ子 火星 201002  
蝶の飛ぶ日和の中の冬支度 白石正躬 やぶれ傘 201004  
老いたるか冬支度の菜を余しけり 片桐てい女 春燈 201004  
冬支度銀座の夜に始まれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010  
冬支度部屋のかたづけられぬまま 稲畑汀子 ホトトギス 201010  
大和棟の軒に薪積み冬仕度 福田雅子 万象 201010  
学生もえうちゑん児も冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
冬支度地蔵通りの衣料店 田中藤穂 あを 201012  
主なくたった一人の冬仕度 竹下昭子 ぐろっけ 201101  
足すもののなき冬仕度いたしけり 井上信子 201102  
野良猫のノラ雀追ひ冬仕度 中山純子 万象 201102  
親鸞の流謫の浜や冬仕度 内海保子 万象 201102  
篠懸の枝払はるる冬仕度 中石士亮 万象 201102  
押入れの物捨て切れず冬支度 吉田きみえ 末黒野 201102  
着々と腹に肉つけ冬仕度 石川裕美 ぐろっけ 201102  
冬仕度まづは手編のセーター着る 島貫寿恵子 雨月 201103  
独り身の冬支度などすぐ終り 山本敏子 ぐろっけ 201103  
明日よりはホトトギス社も冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110  
畑さんも小林さんも冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
冬支度とはこの仕事終へてより 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
香部屋のドア開けるより冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
手から足口へと蟻の冬支度 大日向幸江 あを 201112  
冬仕度かすかな怯え抱きつつ 木村茂登子 あを 201112  
家中に暖色集め冬支度 石川かおり 201201  
マンションの窓にシクラメン冬支度 長島清志 かさね 201201  
高円の雲のま白を冬支度 坂口夫佐子 火星 201202  
奥入瀬川(おいらせにつづく木立や冬仕度 川崎利子 201202  
忙しさも幸せのうち冬仕度 加藤八重子 末黒野 201202  
老支度その道みちの冬支度 久染康子 201203  
野の花の日ごと色濃く冬支度 服部早苗 201203  
やがて冬支度はじまる山ならむ 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
軒下に薪高くつみ冬支度 山本達人 かさね 201211  
薪多に積みて社の冬支度 大橋晄 雨月 201301  
裁ち鋏大きく使ひ冬仕度 上柿照代 馬醉木 201301  
万端の冬支度かな御襁褓かな 石坂比呂子 ろんど 201302  
老を知ることより始む冬支度 中村月代 末黒野 201302  
冬支度母の遺せし紐いろいろ 師岡洋子 ぐろっけ 201302  
大江山へ背戸開けはなち冬仕度 坂口夫佐子 火星 201302  
シベリアが笛吹きに来る冬支度 熊川暁子 201303  
追ひ付かぬまゝの予定や冬支度 古林田鶴子 ぐろっけ 201303  
亡き妻は斯うした筈と冬支度 木村享史 ホトトギス 201304  
薪割りて納屋に積み上げ冬支度 青木英林 かさね 201312  
裁断の端切れ散らかる冬支度 中島玉五郎 201401  
舶来の化粧水買ふ冬仕度 宮田香 201401  
捨てきれぬボタンいくつか冬支度 伊藤憲子 201401  
さりげなく方便使ひ冬仕度 森理和 あを 201401  
もう着れぬ服の想ひ出冬支度 松尾春香 ろんど 201402  
牛舎へと牛を戻すも冬支度 安居正浩 201402  
大型ごみ出して愈愈冬支度 遠藤俊子 ぐろっけ 201402  
伝統を守り続ける冬仕度 前田美恵子 201402  
家中に暖色集め冬仕度 石川かおり 福袋 201404  
冬支度心新たにすることも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410  
切出しの鞘のゆるさよ冬支度 井上信子 201411  
糠床を均し納めて冬支度 岡田和子 馬醉木 201412  
作務僧の音なき業や冬仕度 林八重子 馬醉木 201412  
鶏をときをり呼んで冬支度 山尾玉藻 火星 201412  
大寺の静かに始む冬支度 岩崎スミ子 末黒野 201501  
沓脱に猫の反りたる冬支度 西村節子 火星 201502  
冬支度終へたる家へ母招く 林徹也 201504  
冬支度欅ばっさり枝切られ 松村光典 やぶれ傘 201504  
冬仕度ともなく部屋を片付けて 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
冬仕度より先にする用ばかり 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
何するとなく手が動く冬支度 岡田和子 馬醉木 201512  
冬仕度日の差して手を休めをり 土井三乙 風土 201512  
冬支度死仕度せむか小六月 大草由美子 春燈 201601  
押入れに深入りしたる冬支度 熊川暁子 201602  
風音に追はるるやうに冬支度 湖東紀子 ホトトギス 201603  
職人は無口に苑の冬支度 上村葉子 風土 201603  
空を抱く銀杏大樹の冬支度 杉本薬王子 風土 201603  
冬支度柿の大木断ち伐りぬ 小池みな 末黒野 201603  
手を抜けば抜いてすむこと冬支度 木村享史 ホトトギス 201604  
金本を迎へ猛虎の冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
冬仕度鍛へ難きは股関節 鈴鹿呂仁 京鹿子 201612  
佃煮の昆布漆黒冬支度 岡部名保子 馬醉木 201701  
冬仕度とて鉢花を買ひ足せり 高田令子 201701  
取り出ししものに母の香冬支度 多田ユリ子 201701  
山あひの川の流れや冬支度 天野美登里 やぶれ傘 201702  
樟脳の匂ふ茶箱や冬支度 森美佐子 やぶれ傘 201702  
針買ひて女世帯の冬支度 中川句寿夫 ここのもん 201705  
散らかしてうろうろするや冬仕度 田坂能雄 201706  
神々の冬支度とは旅支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710  
神宮の改装といふ冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710  
神の杜色を変へつつ冬支度 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710  
冬支度友の詠みたる行李かな 七郎衛門吉保 あを 201801  
蘭の鉢取込む軒や冬仕度 川崎雅子 春燈 201801  
冬支度心の準備から始む 高橋将夫 201802  
道順を変へたることも冬支度 高橋将夫 201802  
カーテンの裾のだぶつく冬支度 はしもと風里 201803  
続かざる晴を選びて冬支度 湖東紀子 ホトトギス 201803  
里人も手伝ふ寺の冬支度 安原葉 ホトトギス 201803  
北国やみなせかさるる冬支度 安原葉 ホトトギス 201803  
タワーの灯冬支度てふ彩りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810 冬支度 →2

2019年10月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。