冬雲雀      33句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
胸に抱けば誰もわが子や冬雲雀 岡本眸 199904
冬雲雀テレビカメラが追ってくる 加藤青女 海程 199905
冬雲雀放ち蒼茫たる筑波 木山白洋 馬醉木 200005
冬雲雀ひときは高き城主墓碑 春田淳子 雲の峰 200201
梛の枝をかざす鳥居や冬雲雀 渡辺政子 春耕 200202
小さき手にぬくもりありぬ冬雲雀 小山香月 酸漿 200203
廃線のレールの温し冬雲雀 中島恭子 百鳥 200203
天心に点のはためく冬雲雀 有山八洲彦 200204
冬雲雀堕ちゆくごとく揚がりけり 亀田憲壱 銀化 200301
川三つ出合ふ草原冬雲雀 池田加代子 風土 200403
阿弗利加を見むと高舞ふ冬雲雀 塩路隆子 200412
手長蝦追ひたる川や冬雲雀 於久昭臣 雲の峰 200502
冬雲雀野菊の墓の近間より 奧田恵美 200503
裏作の絶えたる村や冬雲雀 青山悠 200504
朝粥の終のひと匙冬雲雀 環順子 夢帽子 200608
来るはずの人みな来たり冬雲雀 城孝子 火星 200702
冬雲雀川原の畑に畝立ちぬ 小川あやめ 万象 200703
冬雲雀敦のはらひ長し長し 君塚敦二 春燈 200802
冬雲雀つつつと畦を走りけり 亀田やす子 万象 200802
ひととせの健気さを冬雲雀啼く 石川清子 炎環 200902
遺跡掘るへ土の香草の香冬雲雀 南恵子 万象 200903
朱雀門までは揚らず冬雲雀 宮平静子 雨月 200904
冬雲雀もつと遠くへ行きにけり 前川明子 200904
碧落のひかりの中へ冬雲雀 川口襄 遠嶺 200905
沈黙を破るのはどの冬雲雀 高橋将夫 201004
真つ直ぐに来る晩年や冬雲雀 吉永すみれ 風土 201403
見はるかす藤原京や冬雲雀 山口キミコ 201501
天平の塔の礎石や冬雲雀 渡辺若菜 春燈 201604
老人を説得にゆく冬雲雀 中川句寿夫 ここのもん 201705
宝塚の劇場の空冬雲雀 今井妙子 雨月 201802
なつかしき昭和の歌や冬雲雀 山口地翠 春燈 201802
一葉の碑高し冬雲雀 石井美智子 風土 202002
冬雲雀空の高みを知らぬまま 藤生不二男 六花 202004
ふんだんに青空のあり冬雲雀 門伝史会 風土 202004
午後の田に人をらずなり冬雲雀 小倉征子 202105
冬雲雀赤子の指の強かりき 松本胡桃 風土 202202
冬雲雀独り佇み見蕩れけり 丹羽武正 京鹿子 202204

 

2023年2月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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