噴 水(含 他季) 7    100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
噴水の一糸乱れず止まりけり 高倉和子 201709
探しゐる言葉噴水止む前に 山口ひろよ 201710
噴水の虹をくぐりてチェックイン 岩木茂 風土 201710
噴水のひと息つきてまた元気 中貞子 201710
噴水の穂先佳境に昼の月 安斎久英 末黒野 201710
噴水の穂のたはむるる鰯雲 木村ふく 馬醉木 201712
噴水の頂きにある人の癖 山田健太 風土 201801
噴水のしどろもどろに本北風 上谷昌憲 201802
冬の噴水けふの気分といふがあり 井上菜摘子 京鹿子 201803
噴水の鳩は塒に日短か 大橋晄 雨月 201804
立春の噴水硬ききらを撒き 黒岩武三郎 201804
噴水に突つ支ひ棒のなかりけり 森岡正作 201807
円陣を組んで噴水立ち上がる 頓所友枝 201807
蟇が鳴く噴水のいとひそやかに 浜福恵 風土 201808
噴水の限界水のうろたへる 宮内とし子 201808
ライトアップして噴水に夜の貌 菊地光子 201808
噴水を被ふ花屑色褪せず 大橋晄 雨月 201808
噴水は動く彫刻風が彫る 内山照久 201809
噴水のぴたりと止まり無音界 堀田こう 雨月 201809
噴水の水の曲線風に折れ 堀田こう 雨月 201809
噴水のアーチくぐりて風新た 藤田美耶子 201809
噴水の虹色はじけ爆心地 貞吉直子 馬醉木 201809
平成の終わり近づき大噴水 平佐和子 京鹿子 201809
水玉を着て噴水を喜ばす 木村梨花 春燈 201809
噴水やなみだの頬のかわくまで 宮崎洋 春燈 201809
噴水のどこから見ても真正面 岡本秀子 201810
気を持たせ持たせ噴水立ちあがる 丸尾和子 雨月 201810
噴水の先のきらきら空にあり 永田万年青 六花 201810
花屑をもて噴水を被ひたる 大橋晄 ホトトギス 201810
噴水の止まりし後のしじまかな 石井秀一 風土 201810
噴水や旗艦三笠の常しなへ 安斎久英 末黒野 201810
噴水に待ち合わせしてカバヘ行く 藪ノ内君代 船団 201811
噴水や男神女神の裸身なる 天谷翔子 201811
噴水の頂点と言ふもろきもの 岡本秀子 201811
噴水や本音の出口ご自由に 鷺山珀眉 京鹿子 201811
噴水のはたと止んでの二楽章 安田優歌 京鹿子 201901
噴水に日の当りたる寒さかな 熊川暁子 201903
噴水の一朶の雲を目指しけり 安斎久英 末黒野 201908
噴水に垢離掻く如し夕鴉 高木邦雄 末黒野 201908
音楽に合はせ噴水をどりだす 手島靖一 馬醉木 201909
噴水や父かと見つむ向かう側 近藤喜子 201909
噴水や岐路と知らずに通り過ぐ 太田佳代子 春燈 201909
もう一度噴水として吹き上がる 太田佳代子 春燈 201909
雨の日の噴水高くあがりけり 近藤真啓 春燈 201909
噴水の筋金入りの撓ひかな 細川洋子 201909
ポストまで噴水の傍通る常 大橋晄 雨月 201909
噴水の由来謎のまま撤去 おーたえつこ 201910
潰滅の噴水の底回遊す 近藤綾 201910
女子の旅噴水燦と高あがり 武田未有 201910
噴水や水の女神は甕を持ち 東小薗美千代 末黒野 201910
噴水の止まりて夜の動き出す 能美昌二郎 201910
噴水に目立たぬ水と目立つ水 川高郷之助 201910
噴水の一部始終のただならず 鷺山珀眉 京鹿子 201910
噴水の向かふの人と辞儀交はす 亀田虎童子 201911
噴水や子等惑はする伸び縮み 森清堯 末黒野 201911
噴水の穂先出たとこ勝負かな 安斎久英 末黒野 201911
噴水をぐしよ濡れにしてざんざ降り 斉藤マキ子 末黒野 201911
噴水の秀の法楽を極めけり 亀井福恵 京鹿子 201911
ポストまで噴水の傍通る常 大橋晄 ホトトギス 201912
夜の噴水足音が近づいてくる 津田このみ 船団 201912
雨の日の噴水高くあがりけり 近藤真啓 春燈 w202001
冬の噴水風にはらりと日にとろり 甲州千草 202002
噴水が凍るそれから私も凍る 東英幸 船団 202006
噴水の力尽きたるごと止まる あさなが捷 202007
噴水を見下す星の孤高かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
噴水の止まり門限なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 202007
夏至の日の噴水少女らが囲む 中野あぐり 春燈 202008
噴水の望みは空の果てまでも 柴田靖子 202008
噴水の濡らしつづける池面かな 今井肖子 ホトトギス 202008
疫病退散噴水どつと吹き上がり おーたえつこ 202009
噴水やときにため息めいて止む おーたえつこ 202009
一と回りして噴水に腰下ろす 中村洋子 風土 202010
水が水押す噴水の力かな 田所節子 202010
噴水の止まる真夜まで汝を待てり 荒井千佐代 202010
噴水の水持ちあげて力尽く 中村重幸 202010
噴水の虹をたたみて了りけり 藤生不二男 六花 202010
噴水の向こふとこちら団扇振る 篠田純子 202011
噴水の飛沫に秘むる藻の香り 中野千代子 末黒野 202011
噴水の天辺水の混み合へり 角野良生 202102
噴水の飛沫に薔薇の香りたつ 加倉井たけ子 202107
噴水の秀の先にある未来かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
噴水は上がり鳥語は降りて来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
七色といふ噴水の夜の顔 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
噴水の前に始まる恋路かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
噴水の天辺コロラチュラソプラノ 井上菜摘子 京鹿子 202107
噴水の昇りきれない水を受け 丸井巴水 京鹿子 202108
噴水のライトアップが消えにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 202109
噴水の真中に集ふ白き闇 鈴鹿呂仁 京鹿子 202109
噴水のてっぺん猿の仮眠中 井尻妙子 京鹿子 202109
噴水の風に押されて昂りぬ 渡辺やや 風土 202109
噴水の組み体操や立ち上る 鈴木基之 202110
噴水の水の妖精天に舞ふ 安田優歌 京鹿子 202110
噴水のごとき抱負を認むる 近藤真啓 春燈 202110
引力に逆らうてみる大噴水 田中嘉信 春燈 202110
噴水の水は生きをり伸び縮む 室井津与志 春燈 202110
突然の風に噴水捩れけり 西村洋平 春燈 202110
噴水の力抜きたる先に船 笹村政子 六花 202110
まちまちの噴水の穂や風のまま 山崎稔子 末黒野 202111
噴水の穂先に畳む四連休 井尻妙子 京鹿子 202111
噴水の空押し上げてゐるところ 山田健太 風土 202206
噴水 →8

 

2023年6月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。