袋 掛   143句

袋掛け忘れ紅らむ桃一顆   武井久雄   獐

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
校舎より見下ろす枇杷の袋掛 植田のぼる 雨月 199807  
袋掛して風神をよろこばす 鷹羽狩行 199809  
腕の窪肘の窪振る袋掛 飯塚ゑ子 火星 199810  
火の島の裾花のごと袋掛 澤田緑生 馬醉木 199905  
海の照り返しに耐へて袋掛 鷹羽狩行 199905  
朝空に雪渓嵌めし袋掛 岡野美代子 馬醉木 199908  
梨棚の明り平らに袋掛 雫槍紀代 199909  
形あるもの見届けて袋掛 有吉桜雲 199910  
よく晴れて村はいつきに袋掛 前阪洋子 俳句通信 200007  
天辺の梢ほぼ平た袋掛 桑田真佐子 200008  
袋掛彼の世此の世の紙ひと重 新井竜才 銀化 200008  
浪の音山越えてくる袋掛 鈴木夢亭 春耕 200009  
「きまじめ」と「のんき」の二人袋掛 木村美猫 ぐろっけ 200009  
袋掛ふくろの中に風溜めて 小林あつ子 火星 200108  
良寛の空へ寺領の袋掛 能村研三 200108  
初めての指輪眩しき袋掛 中村昭義 百鳥 200108  
袋掛け収入役の投げキッス 梶浦玲良子 六花 200108  
袋掛日を拒む魂まぎれ込む 中原道夫 銀化 200108  
正面に南アルプス袋掛 江川和彦 200109  
葉陰より人声のして袋掛 前田達江 200109  
紀の川のきらめく朝袋掛 池田光子 風土 200109  
白き手の嫁加はりし袋掛 師岡洋子 ぐろっけ 200109  
袋掛をんなも大き手をもてる 阿部いく子 百鳥 200110  
ペン胼胝のなかなか消えず袋掛 松本文一郎 六花 200110  
袋掛け玉の輿ほど願はねど 岩尾みち子 京鹿子 200207  
橋立の海晴るる日の袋掛 岩木茂 風土 200207  
脚立から声が降り来る袋掛 栢森定男 あを 200207  
袋掛されし中なる自解かな 川名将義 銀化 200207  
潮の香の日ざしまともや袋掛 西村博子 馬醉木 200208  
袋掛すんで元気な村となる 山田弘子 円虹 200208  
みづうみの岸の匂ひし袋掛 野澤あき 火星 200209  
遠鳩のくぐもり声や袋掛 奥澤和子 200209  
恥ぢらひつたつた一つの袋掛 小林恵子 遠嶺 200211  
実南天袋掛して旅に出づ 永田あき 酸漿 200302  
袋掛済みし信濃路ゆく限り 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
太陽を一つづつ消し袋掛 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
一日で済ますやりくり袋掛 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
青空を四方にひろげて袋掛 鷹羽狩行 200306  
茫洋と能古の海原袋掛 伊藤月江 雲の峯 200307  
火の山のしづかなる日の袋掛 杉浦典子 火星 200307  
袋掛なぜか余りし袋かな 中田寿子 ぐろっけ 200309  
吾が歳と変はらぬ樹齢袋掛け 垂水イツ子 ぐろっけ 200309  
蔵王嶺の晴れて賑はふ袋掛 高橋さえ子 200310  
大山を遥かに梨の袋掛 中道愛子 200312  
退院や今年も枇杷の袋掛 小柳順子 帆船 200406  
摘果てふリストラ済めば袋掛 泉田秋硯 200407  
一切を白にやすらふ袋掛 齊藤實 200407  
どうしても多い目桃の袋掛 藤原一路 築港 200408  
脚立より浅間嶺望む袋掛 宮入河童 200409  
袋掛うちの一人は少女なり 木下野生 200409  
無器用は誰に似たるか袋掛 山本漾子 雨月 200409  
島々の午後はしりぞく袋掛 櫨木優子 200409  
母在さぬこと口にせず袋掛 谷口外穂 200410  
袋掛終り盆地の一伽藍 戸田和子 200410  
袋掛親しさ増せる稲城かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200505  
袋掛稲城の風を知り尽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200505  
袋掛稲城の空を引き絞り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200505  
瀬戸内の夕照恃む袋掛 水原春郎 馬醉木 200506  
袋掛け枇杷も個室の欲しきころ 坂本京子 200507  
浮雲に触れむばかりの袋掛け 河口仁志 200508  
英字紙の袋掛けあり札所道 藤田かもめ 200509  
袋掛け桃の自閉のはじめとも 坂本京子 200509  
庭の木の袋掛けある一樹かな 板橋智恵子 百鳥 200509  
麥刈の中に梨の袋掛 瀧春一 常念 200606  
袋掛あばるる枝をひきよせて 野口みどり 酸漿 200607  
里山の枇杷に親子の袋掛け 松元末則 酸漿 200608  
カリヨンの歌届きけり袋掛 宇田喜美栄 200705  
袋掛夕日に角のありにけり 百瀬七生子 海光 200705  
鉤引きてたわんで揺れて袋掛 黒杭良雄 ホトトギス 200709  
ひたすらに専守防衛袋掛 北尾章郎 200709  
木曽駒岳の峰に雲とび袋掛 隅田恵子 雨月 200709  
玄海の真青なる日や袋掛 青山悠 200808  
袋掛け樹上で競う若夫婦 岡野峯代 ぐろっけ 200808  
抱卵の鳩の目きびし袋掛け 林和子 200809  
袋掛終へて大雨注意報 飛鳥由紀 200810  
袋掛けし榠樝歪も傷もなし 松崎鉄之介 200901  
袋掛け了へ枇杷山の飛び立ちさう 柿本麗子 200906  
聖家族揃うて桃の袋掛 五十嵐勉 200908  
アルバイトらしき長身袋掛 樋口英子 200908  
美しきものを包みて袋掛 長田等 200908  
津軽富士借景にして袋掛 井口淳子 200909  
声とどくところに夫妻袋掛 中島あきら 200909  
袋掛せねば青き実色づき来 大橋晄 雨月 201007  
衣ぬぎ作務衣に着替へ袋掛 本多正子 雨月 201008  
目残しに指図されつつ袋掛く 本多正子 雨月 201008  
浅間嶺にまだ夕日あり袋掛 石原光徳 酸漿 201008  
三山の雪の斑しるき袋掛 久田澄子 馬醉木 201009  
一村の日々活気づく袋掛け 林和子 201009  
鶏鳴や身をそらしては袋掛 橋添やよひ 風土 201009  
犬小屋の上十まりの袋掛 山尾玉藻 火星 201009  
おのころは水田明りの袋掛 丸山照子 火星 201009  
桃畑に甲斐日和あり袋掛 浅野恵美子 酸漿 201009  
魂を包むごとくに袋掛 高橋将夫 201010  
袋掛されて稲城の空の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
いろいろの殊に黄色の袋掛 だいじみどり 201107  
まなじりに湖の青さや袋掛 海老根武夫 201108  
饒舌なラジオを流し袋掛 布川直幸 201109  
郭公の鳴きまねしつつ袋掛く 博多永楽 雨月 201109  
味真野は越のまほろば袋掛 中石土亮 万象 201110  
袋掛稲城の空を近付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
長老はみてゐるだけの袋掛 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
太陽を閉ぢ込めてゆく袋掛 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
一変の景色となりし袋掛 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
桃一本の袋掛けして病みゐたり 山尾玉藻 火星 201206  
袋掛け高島・端島定位置に 荒井千佐代 201207 軍艦島の正式名は端島
袋掛け濁りし川に潮差し来 荒井千佐代 201208  
打ち寄する波音近く袋掛 福島せいぎ 万象 201208  
袋掛け富士に農鳥あざやかに 野畑さゆり 201209  
火の山の匂ひの中の袋掛 杉浦典子 火星 201209  
一湾を抱く火の山袋掛 小柳千美子 かさね 201307  
枇杷の木にオレンジ色の袋掛 平居澪子 六花 201309  
廃校に桃の一本袋掛 小川明美 万象 201311  
廃校に桃の一本袋掛 小川明美 万象 201408  
日も風も包み込みたり袋掛 高橋明 末黒野 201408  
袋掛け産着を着せる手つきして 住田千代子 六花 201410  
次の実を目で追うてをり袋掛 住田千代子 六花 201410  
桃の香をほのかに詰めて袋掛 住田千代子 六花 201410  
袋掛果実の里の色鎮め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502  
稲城野に通ひし昔袋掛 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
常念岳へ脚立のいくつ袋掛 山本雅子 馬醉木 201507  
袋掛にはかの風に日の翳る 松橋利雄 春燈 201508  
袋掛夫婦無言ですれ違ふ 上谷昌憲 201508  
袋掛け薬ぶくろも使はれて 長田秀行 万象 201508  
袋掛遠きサイレン正午なり 定梶じょう あを 201508  
木曾谷の空玲瓏と袋掛 徳井節子 馬醉木 201509  
袋掛時を知らせる背の夕日 米山のり子 馬醉木 201509  
日暮までまだ刻のあり袋掛 中島和子 やぶれ傘 201509  
袋掛け風の騒げる枝の中 佐津のぼる 六花 201509  
慣れぬ手の百の溜息袋掛 飯田久美子 末黒野 201511  
遠山の日の翳りきし袋掛 石川倜子 馬醉木 201607  
甲斐の日の眉にこぼれて袋掛 徳井節子 馬醉木 201608  
袋掛馴れたる友の逞しく 田村初枝 春燈 201608  
大灘のきらめく一日袋掛 伊藤よし江 201608  
くつきりと山見ゆる日や袋掛 都留百太郎 末黒野 201609  
真緑の桃の実の待つ袋掛 赤座典子 あを 201708  
袋掛普羅の白根を真向ひに 南うみを 風土 201709 甲斐・境川
爪先に力の入る袋掛 中山皓雪 201709  
袋掛脚立のうへの指図かな 松田明子 201709  
教会へ道の明るき袋掛け 河原敬子 201804  
おむすびは心のかたち袋掛 小山田子鬼 201807  
海峡の風をつまんで袋掛 和田照海 京鹿子 201808  
早々に袋掛けされ塀の枇杷 小池一司 やぶれ傘 201808  
梯子して沖をはるかに袋掛 藤生不二男 六花 201809  
次の実を目で追うてをり袋掛 住田千代子 野に遊ぶ 201811  

 

2019年5月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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