袋 角

袋角鬱々と枝(え)を岐ちをり    橋本多佳子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
飛火野に弾んでをりし袋角
稲畑廣太郎
ホトトギス
199905
霊木にこすりつけたる袋角
品川鈴子
ぐろっけ
199907
袋角渡る間は待つ人、車
岩崎憲二
京鹿子
199908
袋角袋の中に微熱あり
沼田巴字
京鹿子
199908
ひとりごと中が見たいわ袋角
福村壽子
京鹿子
199908
霊木にこすりつけつつ袋角
品川鈴子
ぐろっけ
199908
袋角旅愁の我にしばし蹤く
大久保白村
ホトトギス
199910
近づけば遠ざかる距離袋角
稲畑汀子
ホトトギス
200005
飛火野の起伏に隠れ袋角
稲畑汀子
ホトトギス
200005
手に触れて鼓動確かに袋角
谷野由紀子
俳句通信
200006
手に触れて鼓動確かや袋角
谷野由紀子
春耕
200007
雨近き熱放ちゐる袋角
杉浦典子
火星
200008
磐座に群れを逃れし袋角
旦昭三
俳句通信
200008
近寄れる人に退りて袋角
玉置かよ子
雨月
200010
袋角に触れし少年疾走す
中北綾子
海程
200012
袋角寄つて来たりぬ五六頭
岡井省二
200106
動物に面差しのあり袋角
竹内弘子
あを
200107
朝がたの笹の葉ずれを袋角
浜口高子
火星
200110
袋角熱しや八十路とて女身
木田千女
200201
袋角群を離れて遠ざかる
稲畑汀子
ホトトギス
200205
借りる威のあたりにあらず袋角
八染藍子
200208
海よりの一陣の風袋角
田中聡子
遠嶺
200209
人の手を軽く拒みて袋角
永井雪狼
200210
囲まれて逃げ腰となる袋角
阿波谷和子
雲の峯
200306
一瞬の触感残る袋角
萩谷幸子
雨月
200307
朝霧にかたまつてゐる袋角
渡辺政子
雲の峯
200308
その著き鼓動よ袋角温し
岡本明美
雲の峯
200308
袋角明日の事より今日のこと
十河恭子
雲の峯
200308
袋角木漏れ日に照り翳りをり
川瀬さとゑ
雲の峯
200308
袋角飼育係のおさげ髪
徳永真司
百鳥
200309
袋角とくとくと血の通ひをり
立石萌木
雨月
200406
袋角人は見えざる角持つて
塩川雄三
築港
200407
ちぐはぐに伸び不安げの袋角
竹内喜代子
雨月
200408
触れみれば熱のあるかに袋角
片山喜久子
雨月
200408
人を見る眸のまつすぐに袋角
内山花葉
200408
手応への日々あらたなる袋角
佐藤博美
200409
飛火野を褥としたる袋角
稲畑汀子
ホトトギス
200505
袋角群を離れず離れけり
稲畑汀子
ホトトギス
200505
袋角コレステロールに善と悪
松山律子
六花
200505
袋角見てはいけないもののやう
山尾玉藻
火星
200506
張りつめし色となりたる袋角
高倉和子
200606
袋角正倉院の蘭奢待
林日圓
京鹿子
200608
袋角五劫思惟せる阿弥陀佛
瀬川公馨
200610
袋角自然遺産の森へ消ゆ
数長藤代
200610
袋角おたべの餡のすけてみゆ
服部早苗
200610
物憂げにまどろむ鹿の袋角
堀井英子
雨月
200708
うぶうぶと命ほのめく袋角
堀井英子
雨月
200708
重さうに痒さうになむ袋角
堀井英子
雨月
200708
袋角おだやかな眼をしてゐたる
土井田晩聖
万事
200711
袋角少し威厳を取り戻す
稲畑汀子
ホトトギス
200805
袋角柵越しに欲る鹿煎餅
田中芳夫
200807
袋角に触れし指先ぬれゐたり
杉浦典子
火星
200807
ついてくる後ろに又も袋角
綿谷美那
雨月
200807
袋角風の渡りし水を飲む
杉浦典子
火星
200808
東大寺毘盧舎那仏や袋角
林日圓
京鹿子
200808
袋角童貞捨てし日の記憶
苑田ひろまさ
200809
反芻の眼するどく袋角
藤井圀彦
200809
水楢の森の明るき袋角
諸岡和子
200810
つぶらなる眼みひらき袋角
片山由美子
200905
袋角瞳のきれひな鹿と遇ふ
望月木綿子
200908
山々に雲噴きあぐる袋角
寺田すず江
201009
太陽が真上に来る袋角
柴田佐知子
201009
屋久島の杉の洞より袋角
廣瀬雅男
やぶれ傘
201009
自負心を脱ぐまで鹿の袋角
常田創
201107
袋角思ひつめたる色をして
高倉和子
201109
うひうひし光あつめて袋角
雨宮桂子
風土
201111
まなじりのやさしき鹿や袋角 村上美智子 雨月 201207  
来るとなくそばへ来てをり袋角 田丸千種 ホトトギス 201209  
闘志まだ持たぬ丸味の袋角 山下美典 ホトトギス 201210  
休日の県庁前の袋角 田中文治 火星 201209  
くらがりに水の流るる袋角 田中文治 火星 201401  
外つ国の人に囲まれ袋角 湯谷良 火星 201407  
誇らしく枝分かちたる袋角 北村淳子 ろんど 201412  
袋角鹿せんべいに集まれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
袋角古都の隅まで知り尽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
全身で息してゐたり袋角 三上程子 春燈 201508  
目を細めをんな坐りの袋角 坂場章子 201509  
木洩日に驚きやすき袋角 湖東紀子 ホトトギス 201510  
袋角歩みはすでに王者なる 湖東紀子 ホトトギス 201510  
袋角悲しきまでに獣の目 湖東紀子 ホトトギス 201510  
袋角ライバル心は失せてゐず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605  
古都の景加はつてゐし袋角 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
袋角伸ばし野性の眼の光る 上辻蒼人 風土 201608  
かんなびの雨にぬれゐる袋角 吉田順子 201608  

 

2017年5月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。