噴 井     67句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
天涯に朱の毬つくも噴井かな 栗栖恵通子 199808  
水に水まざつてゆきし噴井かな 竹内悦子 199809  
噴井にて滾ることなき血や思ふ 中原道夫 銀化 199810  
母の忌の閼伽桶に汲む噴井かな 麻生當子 199907  
ふるさとの噴井跡絶えぬ鳥雲に 大橋敦子 雨月 200005  
藻のゆれて大日おはす噴井かな 延広禎一 200108  
噴井なほ噴く毀たれし生家あと 北川英子 200109  
先生とかたまつて行く噴井かな 延広禎一 200109  
水底にうごく物見ゆ噴井かな 高木良多 春耕 200111  
貰ひ水造り酒屋の噴井かな 二瓶洋子 六花 200112  
飲めますと柄杓おきある噴井かな 二村蘭秋 雨月 200212  
静かなる噴井の水に鼓動あり 工藤進 200310  
宇治十帖の世の神の地の噴井汲む 江木紀子 雨月 200310  
ふるさとは面影ばかり噴井鳴る 木下ふみ子 馬醉木 200311  
花芙蓉むかし酒屋の噴井あと 大堀鶴侶 雨月 200311  
ことの葉を心の種の噴井かな 浜明史 風土 200406  
両の手で沸点掬ふ噴井かな 久染康子 200406  
むかし帝の茶の湯の噴井とぞ伝ふ 今井妙子 雨月 200407  
地核より弧が弧を生みし噴井かな 工藤進 200409  
十一面観音噴井涸れつづけ 今瀬剛一 対岸 200502  
水戸様の代の音たてて噴井かな 藤田輝枝 対岸 200507  
鑛山やまの村噴井に障子洗ふなど 瀧春一 菜園 200509  
花ふぶく道に噴井の水はしり 瀧春一 菜園 200509  
森閑や噴井の底の一円貨 松本静江 遠嶺 200510  
性悪のをんなに映る噴井かな 吉田明子 200510  
秋澄めり噴井にたまる喜捨の銭 佐々木碩夫 200511  
心音に似たる噴井のありにけり 細川洋子 200601  
噴井の辺小銭供へて水貰ふ 梁瀬照恵 ぐろっけ 200610  
噴井ある家に冷やさる大西瓜 伊藤通友 200610  
掌に受けて噴井に力ありにけり 安永圭子 風土 200611 皇居
かなかなの旦を鳴ける噴井かな 瀧春一 200706  
青き夜となりぬ噴井の水飲めば 伊東恵美子 馬醉木 200710  
旅果ての噴井に歪む顔ごと飲む 渡邉友七 あを 200712  
宝寿てふ噴井さらさらこの世かな 延広禎一 200809  
木曜といふしづけさの噴井かな 飛鳥由紀 200811  
父祖の地や噴井に野菜をどらする 青山正生 200811  
戦災に水脈断たれたる噴井なり 大橋敦子 雨月 200907  
葛餅や故郷に噴井ありてこそ 大橋敦子 雨月 200907  
道の辺の噴井あふるる梅まつり 岸野美知子 酸漿 200907  
庭先の噴井飲ませて貰ひけり 山路紀子 風土 200908  
名噴井掬して六腑に水の声 鎌田慶子 ろんど 200909  
噴井戸に西瓜の自転ありにけり 鈴木伸一 200909  
日蝕の翳りはじめし噴井かな 雨村敏子 200910  
混混の噴井に三歩父母の墓 岩本セツ女 ろんど 200911  
爽やかや滑車の錆びる自噴井戸 加藤峰子 200912  
一杯の噴井で杜氏しめとせり 丸井巴水 京鹿子 201007  
自噴井の水を味はふ春意かな 加藤良子 春燈 201007  
服薬の宮の噴井を汲みにけり 永島雅子 春燈 201007  
美しく砂躍らせて噴井かな 手拝裕任 201008  
マロニエや噴井あふるる水の音 小川玉泉 末黒野 201008  
通学せし駅に噴井のとどまらず 品川鈴子 ぐろっけ 201009  
鯉を飼ふ生水しょうずの郷の噴井かな 山口キミコ 201011  
幾重にも水を重ねる噴井かな 西田拓郎 201012  
氷柱となりて古刹の噴井かな 滝川あい子 雨月 201106  
言霊の幸ふ鄙の噴井かな 柳川晋 201110  
噴井見て由来を読みて噴井見る 江木紀子 雨月 201110  
噴井より跳ねて天魚のみづ隠れ 和田照海 京鹿子 201201  
心音のやうな噴井のありにけり 本多俊子 201208  
青竹の杓新しき噴井かな 高橋明 末黒野 201311  
覗き見る噴井より風微かなり 中根美保 風土 201510  
噴井から鮒の尺ほど跳ねにけり 村高卯 201609  
噴井より田に灌ぐ音なりし 荒井和昭 201709  
噴井より抜きて十指の白さかな 大川ゆかり 201710  
自噴井にひたすてのひら春惜む コ田千鶴子 馬醉木 201805  
一の谷駈け下りて来し噴井かな 山田六甲 六花 201807  
千年の噴井を守るのれん風 伊吹之博 京鹿子 201809  
一善の始め噴井に手を浸す 高木晶子 京鹿子 201812  

 

2020年5月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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