富士登山     31句 (富士詣・富士行者・富士講)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
杖ついて見上げるばかり富士詣 吉岡世志子 船団 199906
富士消して闇に登山の灯を置きし 稲畑汀子 ホトトギス 200107
天空に指紋を残す富士登山 鶴濱節子 船団 200202
富士山を汚なしといふ登山帽 小田元 六花 200207
暗やみの灯をめざしゆく富士登山 原田千寿子 雲の峰 200309
富士登山して富士山を見ざりけり 小池星児 ホトトギス 200311
二十世紀納めの登山富士讃ふ 橘澄男 「山景」 200408
山開明日てふ富士に灯の点る 稲畑汀子 ホトトギス 200507
山開せし富士惜みつつ帰路に 稲畑汀子 ホトトギス 200507
青空をひろげし富士の山開き 吉澤利治 遠嶺 200510
富士登山足の重たき夫婦づれ 八木紀子 ぐろっけ 200512
射的屋のをとりの子かな富士詣 鈴木榮子 春燈 200609
土砂降りを大股で来る富士行者 山崎祐子 万象 200610
空青く富士赤く山開かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200707
山開き富士も正座を解きにけり 千田百里 200709
富士登山手のひらほどに湖見ゆる 大西八洲雄 万象 200711
富士講の火伏祭の白装束 芦澤一醒 200712
霧籠めの富士を祓ひて山開 神田美穂子 万象 200807
初詣富士にどんどん近づけり 神田美穂子 万象 200807
山開きかつて攀じりし富士八合 岡野ひろ子 200809
富士の山開と俯瞰空の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200907
富士山頂雪七尺の山開 山口まつを 雨月 200910
生涯で一度の登山富士の山 藤見佳楠子 201209
仰ぎ見て続く急峻富士登山 吉田博行 かさね 201210
富士登山湧き立つ雲の下にみゆ 吉田博行 かさね 201210
石鎚山も世界の富士も山開き 伊藤マサ子 ぐろっけ 201310
富士講とともに高きに登りけり 広渡敬雄 201310
見るだけで心足る富士山開 米澤江都子 ホトトギス 201311
噴火する噂ちらほら富士詣 稲畑廣太郎 ホトトギス 201407

 為残せしこと

チンドン屋ピアノ初戀富士登山

佐藤喜孝 あを 201506
一合目二合目ゆるり富士登山 中野千代子 末黒野 202011
宿坊のとなり宿坊富士詣 宮岡弘 202209

 

2023年7月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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