富士の初雪     51句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一刷の富士の初雪明けて来し 稲畑汀子 ホトトギス 199811
君が故郷初雪の富士まともかな 松崎鉄之介 200001
初雪のありしと見えぬ遠き富士 稲畑汀子 ホトトギス 200009
見届けし富士の初雪空の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200009
ありしてふ富士の初雪上京す 稲畑汀子 ホトトギス 200109
アナウンス富士の初雪告げてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200109
至福かな車窓に初冠雪の富士 斉藤陽子 雨月 200201
乾杯や初冠雪の富士に遇ひ 望月晴美 200212
初冠雪待つ富士峙てり天下茶屋 有働亨 馬醉木 200402
こんなにも富士の初雪近づけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
又旅の計画富士の初雪に 稲畑汀子 ホトトギス 200509
よべの雨富士の初雪かも知れぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200509
初雪の少し消えゐし富士と見し 稲畑汀子 ホトトギス 200512
バス快走初冠雪の富士を窓 鵜飼紫生 雨月 200602
食欲の増しけり富士の初冠雪 宮澤さくら 遠嶺 200602
初冠雪の富士の右肩下りかな 松崎鉄之介 200602
渚ゆく富士の初雪見定めて 小山徳夫 遠嶺 200612
初冠雪の富士を仰げりミサの道 北村すなほ 200612
初冠雪富士くつきりと風に立つ 小林幸子 酸漿 200702
暁光に初冠雪の津軽富士 北尾章郎 200802
花嫁来る初冠雪の富士を背に 幡谷哲子 200802
山容の瞼しさ初冠雪の富士 宮津昭彦 200802
初雪の富士頂を高うせり 川口襄 遠嶺 200803
山湖従へ初雪の富士消ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809
富士を背に愛鷹山の初冠雪 山口まつを 雨月 200903
霧ヶ峰初冠雪の富士の見ゆ 印南美紀子 酸漿 201001
初雪の富士真向ひに連句会 中山勢都子 ぐろっけ 201002
初雪の一瞬の富士見のがさず 稲畑汀子 ホトトギス 201011
道迷ひても初雪の富士を見て 稲畑汀子 ホトトギス 201011
初冠雪富士の宇宙でありしかな 木村茂登子 あを 201111
けさ富士の初冠雪や夫を呼ぶ 北崎展江 くりから 201209
初冠雪富士に青空ほしいまま 谷岡尚美 201302
笠雲に富士の初雪隠されし 稲畑汀子 ホトトギス 201410
初冠雪の富士一段と美(うま)しかり 森下康子 201412
一刷けで書きたし初冠雪の富士 今瀬一博 201501
初雪の富士や太宰の峠茶屋 田村すゝむ 風土 201501
初雪の富士を遠見の散歩かな 齋藤朋子 やぶれ傘 201502
夫の忌や初雪の富士雲間より 嶋崎豊子 雨月 201503
朝富士の初雪化粧して現れし 木村享史 ホトトギス 201504
賀に参ず初雪の富士窓に嵌め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
遠く来て初冠雪の富士仰ぐ 大石喜美子 雨月 201702
胸に納め初冠雪の富士に会ふ 加藤みき 201702
天帝と初冠雪の富士対峙 甕秀麿 201702
思はざる初冠雪や今朝の富士 森清堯 末黒野 201702
初雪の富士へ踏みだす一歩かな 島田万紀子 馬醉木 201801
初雪や富士みに来よと子の便り 笹村政子 六花 201803
初雪の富士大観の絵のごとし 小田嶋野笛 末黒野 201902
正面に初雪の富士圏央道 贄田俊之 やぶれ傘 201902
初雪の富士にみづうみ静もれり 藤井啓子 ホトトギス 202201
初雪の富士と言はれてみればまあ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
展望台ゆ初雪の富士青き湖 津野桂子 末黒野 202301

 

2023年9月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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