富士山(冬)8   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初富士に車の速度落としけり 安永圭子 風土 201404
冠雪の富士の残照旅半ば 中山皓雪 201404
初仕事橋の行く手に富士遠く 枝みや子 やぶれ傘 201404
初御空富士より伊吹まで真青 石田きよし 201404
初御空富士より伊吹まで真青 石田きよし 201404
夕富士や枯野枯山裾に置き 安斎久英 末黒野 201404
富士筑波つなぐ青空冬一と日 橋本くに彦 ホトトギス 201404
富士山が見えて探梅忘れをり 吉田政江 201404
見えてゐる富士より高く羽子をつく 嶋田一歩 ホトトギス 201405
深呼吸今朝の大きな雪の富士 畑佳与 京鹿子 201405
風を蹴りふらここの空白き富士 吉田美智子 末黒野 201405
富士のぞむ高階に酌む女正月 菅野日出子 末黒野 201405
雪明り富士一睡もさせざりし 河野美奇 ホトトギス 201406
寒夕焼神の切絵の富士を置く 木村享史 ホトトギス 201407
寒晴の全容の富士颪とも 安原葉 ホトトギス 201407
初富士を新幹線から満喫し 高野 綸 璦別冊 201408
輪郭の三角画けば富士に雪 荒川美邦 京鹿子 201408
富士見ゆる席の温もり初電車 小川明美 万象 201408
笠雲に富士の初雪隠されし 稲畑汀子 ホトトギス 201410
雪の富士今日も車窓に嵌めて旅 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
忽ちに富士消えて現れ冬霞 稲畑汀子 ホトトギス 201412
初冠雪の富士一段と美しかり 森下康子 201412
寒風に剥がされてゆく富士の白 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
寒晴の俯瞰全き富士の山 稲畑汀子 ホトトギス 201501
寒林の明るさ富士の見えしより 稲畑汀子 ホトトギス 201501
風音のいつもどこかに雪の富士 稲畑汀子 ホトトギス 201501
一刷けで書きたし初冠雪の富士 今瀬一博 201501
初雪の富士や太宰の峠茶屋 田村すゝむ 風土 201501
風音のいつもどこかに雪の富士 稲畑汀子 ホトトギス 201501
寒風に剥がされてゆく富士の白 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
蒼々と富士厳寒の車窓かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502
一系の天子初富士世界に燦 天野みゆき 風土 201502
富士見えしより待春の心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201502
初雪の富士を遠見の散歩かな 齋藤朋子 やぶれ傘 201502
冬晴や富士の形に雲浮ぶ 赤座典子 あを 201502
夫の忌や初雪の富士雲間より 嶋崎豊子 雨月 201503
立ち枯れの泡立ち草に富士はるか 大島英昭 やぶれ傘 201503
初富士や標高三七七六 神蔵器 風土 201503
初富士へおのづと頭垂れゐたり 水原春郎 馬醉木 201503
雪富士の後光纏ひしふれあい橋 佐藤弘香 ろんど 201503
麦踏や腰のばすたび仰ぐ富士 コ田千鶴子 馬醉木 201503
雪富士を今し朝の日躍り出づ 水原春郎 馬醉木 201503
いつもより高く聳ゆる雪の富士 村上倫子 201503
寒晴や鬼広場ある有馬富士 坂根宏子 201503
芦ノ湖に新雪光る富士浮きて 手島伸子 雨月 201503
雪の富士鴟尾にのせをき日暮るる 佐藤恭子 あを 201503
漆黒の富士を縁取る寒茜 赤座典子 あを 201503
初冬や富士の岨道まだ見えて 高尾寛美 京鹿子 201503
喪帰りの富士くつきりと寒の入 山本とく江 万象 201504
初富士を浮かべ武蔵野明けそめぬ 山田春生 万象 201504
凍て風や朝月の先富士白く 齋藤朋子 やぶれ傘 201504
初富士の全き姿揺拝す 岡安仁義 やぶれ傘 201504
富士の雪吹き飛ばさるる鳥総松 野畑さゆり 201504
二十階に眼の高さなる雪の富士 鈴木石花 風土 201504
初富士や波立ち上がる駿河湾 森田節子 風土 201504
初富士を崇めし御坂峠かな 鈴木庸子 風土 201504
寒晴の富士の雄姿に小躍りす 佐藤弘香 ろんど 201504
冬うらら富士と火の島左見右見 田中貞雄 ろんど 201504
初富士の小さく遥かな大平野 岡安仁義 やぶれ傘 201504
朝富士の初雪化粧して現れし 木村享史 ホトトギス 201504
寒晴や匙に刮げしやうな富士 坂場章子 201504
初夢に会へざりし富士仰ぐ旅 安原葉 ホトトギス 201505
厳寒の峙つ富士に襟正す 安原葉 ホトトギス 201506
階を登り初富士真正面 須藤美智子 風土 201506
山々の富士を捧げし深雪晴れ 布川孝子 京鹿子 201506
峙てり昨夜の新雪着たる富士 安原葉 ホトトギス 201506
初釜や富士の構えに揺るぎなく 南北佳昭 船団 201508
初富士の白さまばゆさ引き締まる 吉宇田麻衣 201508
冬茜白く浮き立つ富士の山 岡野ひろ子 201601
遠富士やここ武蔵野に冬の薔薇 上原重一 201601
新雪の富士還らざる今日明くる 西川織子 馬醉木 201601
雪の富士襞塗り替へてゆく日の出 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
富士よりの風に氷柱の尖りゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
風花に仕上げられゆく富士の空 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
青々と蒼々と初富士の白 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
印象の消えぬ初富士なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅の富士快晴の朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅の富士になごりのありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201601
雪の富士夜明を語ることばなく 稲畑汀子 ホトトギス 201601
雪雲のみるみる富士を隠しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅は五年に一度富士の辺に 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初富士と思へば空路新しく 稲畑汀子 ホトトギス 201601
冬晴や窓に白富士紺筑波 岡野ひろ子 201602
今日殊に美しき雪富士のもの 稲畑汀子 ホトトギス 201512
冠雪の富士遠目にも美しや 久保東海司 風鈴 201512
水といふ雪とは別の富士のもの 稲畑汀子 ホトトギス 201601
寒月と存問したる富士孤高 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
甲斐を行く前後左右に雪の富士 手島伸子 雨月 201602
くっきりと富士浮き彫りに冬夕焼 卓田謙一 万象 201602
風花の向う富士の歴史針葉樹 東秋茄子 京鹿子 201602
ベランダに雪富士拝すこと日課 岡野ひろ子 201602
初霜や富士まだ姿整はず 根岸善行 風土 201602
冬茜富士を愛せし人であり 赤座典子 あを 201602
富士見えぬ富士見橋より海の冬 堺昌子 末黒野 201603
捲り上ぐ暦の富士に淑気満つ 王岩 あを 201603
富士ひとつ上總下總初霞 佐藤喜孝 あを 201603
御嶽山も北岳・富士山も初霞 矢崎すみ子 201603
凍り付く雨戸開ければ富士の峰 杉本薬王子 風土 201603
一湾を越えて裾まで雪の富士 上村葉子 風土 201603
世界遺産か戦車の走る冬の富士 中山皓雪 201603
富士山(冬) 9*

 

2022年1月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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