河 豚 3    68句

鰒汁の宿赤々と燈しけり   蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
河豚鍋や大吟醸を提げて来し 花島陽子 遠嶺 201003  
佇める少女のほつぺ河豚提灯 高嶋文清 春燈 201003  
団欒の締めは完食河豚雑炊 松田和子 201003  
漆黒の屋根を並べて河豚の鍋 阿部登志子 遠嶺 201004  
河豚鍋やこれ天然の虎といふ 水上陽三 201004  
河豚刺にうっすら透くる柿右衛門 中島ひろし 末黒野 201004  
水槽の河豚に灯当たる小料理屋 丑久保 勲 やぶれ傘 201005  
肝食うて河豚に中りし女かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201012  
とら河豚の眼閉づるや袋糶り 秋場貞枝 春燈 201012  
籤引の一位虎河豚当てしは子 塩見英子 雨月 201101  
煌々と夜景の贅や河豚の鍋 能勢栄子 201102  
繁華街生篭に河豚の浮き沈み 上原重一 201102  
虎河豚の灰汁を舐め見る鍋奉行 山田六甲 六花 201102  
鍋奉行大いに河豚を喜ばす 橘正義 春燈 201103  
昼の膳河豚の話と戴きぬ 宮崎正 ホトトギス 201105  
水槽の河豚を尻目に河豚づくし 原口頌子 ろんど 201105  
乾杯を終へて忽ち河豚の宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110  
河豚跳ねる威勢を奮う袋競り 水野弘 ぐろっけ 201201  
河豚喰うて一夜馬関の世にありぬ 碇天牛 雨月 201201  
河豚に酔ひ馬関海峡夕茜 碇天牛 雨月 201201  
淡白な河豚でほっこり若狭宿 松田和子 201202 敦賀
うすらひに似し河豚さしの薄さかな 堀岡せつこ 201202  
河豚鍋にむかし話の盛んなり 吉田啓悟 かさね 201202  
河豚鍋の箸忙しく忘年会 後藤克彦 かさね 201202  
河豚食べて川すぢの灯にもどりけり 豊田都峰 京鹿子 201202  
荒るる海見てきし夜の河豚雑炊 楠原幹子 201203  
箱河豚の箱の中身は何ならむ 花田心作 201203  
数へ日や朝から河豚の一夜干 伊勢きみこ 火星 201203  
河豚捌く終始俎上に水放ち 西出しず子 雨月 201203  
箸つける九谷の皿の河豚の華 辻知代子 201301  
街の灯の毒気なき貌河豚ちようちん 松山潤子 京鹿子 201301  
河豚食ぶや波音いつか海鳴りに 吉田カイ 万象 201302  
河豚ひれ干す竜馬通りの割烹店 門伝史会 風土 201303  
したたかに生きて河豚肝憚らず 吉田耕人 ぐろっけ 201303  
河豚汁のれんげを休め声弾む 坊野貴代美 ぐろっけ 201303  
織部皿画布と見立てて河豚三昧 辻香秀 201304  
開け閉てに湯気の乱るる河豚雑炊 前田忍 火星 201304  
飛び石をたどつて来たり河豚の膳 川崎かずえ ろんど 201305  
河豚雑炊やよ正論の通りけり 土居通子 ろんど 201305  
父ありて捌きし河豚の味噌汁を 山崎郁子 万象 201306  
水槽の河豚を眠らす巻き暖簾 丸井巴水 京鹿子 201306  
河豚鍋や中りし人もその中に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201312  
中りしは河豚には非ず君の毒 稲畑廣太郎 ホトトギス 201312  
来し方の禍福は薬味河豚を食ぶ 清水佑実子 201401  
立田揚の河豚なかなかに香ばしく 赤座典子 あを 201401  
闇汁や河豚入れたとかいれぬとか 堀岡せつこ 201403  
王侯の如く箱河豚鰭をふる 吉村摂護 201403  
捌かるる運命と知らで河豚泳ぐ 久保晴子 雨月 201403  
河豚料る水ふんだんにふんだんに 石垣幸子 雨月 201403  
話また地酒に戻り河豚の鍋 岩田登美子 ぐろっけ 201403  
糶の声高まり河豚の箱がとぶ 杉浦典子 火星 201403  
水槽を狭しと河豚の立ち泳ぐ 西村しげ子 雨月 201403  
河豚汁の濁りてきたる佳境かな 原友子 201404  
丹田の河豚雑炊の温みかな 山田夏子 雨月 201404  
虎河豚の今日とも知れぬ命かな 大橋晄 雨月 201404  
俎板の河豚観念の息を吐く 播磨武子 雨月 201404  
おのころの神の恵みよ河豚づくし 柳橋繁子 201405
針のごと刺さる水もて河豚洗ふ 宮井知英 201501  
厨房の百燭光や河豚の皮 宮井知英 201501  
河豚刺や顔を崩さぬ料理人 宮井知英 201501  
河豚汁や海底にある坂越えて 宮井知英 201501  
河豚食ぶる後の世のこと言ひ合うて 宮井知英 201501  
配膳の指美しや河豚料理 岡真紗子 201502  
とら河豚の釣られたちまち歯を折らる あさなが捷 201502  
権兵衛の河豚釣り横を向く鴉 柳川晋 201502  
河豚を買ふべしと坂道くねくねと 廣畑育子 六花 201503  
虎河豚の肝に収めし自己主張 高島正比古 京鹿子 201503  
日当りに河豚の鰭干す二百枚 岩下芳子 201503  
河豚酒の舌に重たき甘さかな 森田利和 201503  
河豚食うて毒舌いよよ極まれり 阪本哲弘 201503  
虎河豚の肝に収めし自己主張 高島正比古 京鹿子 201504  
競り声のたまにかすれて河豚競らる 野村鞆枝 京鹿子 201504  
蹟躇なく河豚刺崩す妻の箸 菅谷たけし 201504  
河豚雑炊松うらうらと晴れてをり 雨村敏子 201504  
皿の絵の透けて見えたる河豚刺身 國保八江 やぶれ傘 201506  
トロ箱の河豚瞬きをしてをりぬ 宮井知英 201603  
毒袋まるごと河豚を糶落す 丸井巴水 京鹿子 201603  
仰向いて笑ふに似たる河豚の腹 久保東海司 201603 河豚→ 1

 

2016年11月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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