札 納   37句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
真夜の雪蹴立てて僧の札納 山田弘子 春節 199503
ちりめんじゃこ買う前にゆく札納め 児玉硝子 ヒッポ千番地 199905
札納め日のふかぶかと熊笹に 藤武由美子 春耕 200102
須磨琴の洩るる参道札納 友田直文 200203
階に雨の来てゐる札納 岩月優美子 200303
振りかへることのみ多く札納 山本田津子 200303
浄域の神の火に焚く札納 上原一郎 築港 200303
子を抱ける狛ゐる宮へ札納 渡辺周子 雲の峰 200402
海鳴りの参道長し札納め 柴田佐知子 200404
札納土へ戻らぬものあまた 古山智子 200404
札納めして帰るさのにしん蕎麦 木暮剛平 万象 200503
賞罰なし転職一回札納 三枝邦光 ぐろっけ 200504
浅草の灯点るころや札納 中野あぐり 春燈 200505
なかんづく惜しむ護符あり札納 三由規童 雨月 200602
ご破算にお願ひします札納 丸山佳子 京鹿子 200603
大山独楽けづる木の香や札納 三澤いつ子 万象 200604
札納めして明日よりは旅の空 石川英利 百鳥 200604
札納め稲荷土産の饅頭喰ひ 丸井巴水 京鹿子 200704
朱袋の安産の札納めけり 雨村敏子 200704
札納め鞄の中は私物のみ 丸山佳子 京鹿子 200704
自転車の磨き立てなる札納 斉藤實 200803
灰となるまでを見届け札納め 佐藤健伍 200903
大樟が風の矢面札納 井原美鳥 201203
札納卯年ゆかりの文珠院 藤井かもめ ぐろっけ 201203
大楠の上の雲迅し札納 大山文子 火星 201203
二上山は落日いろに札納 根本ひろ子 火星 201303
霊山の吹きおろす風札納 坊野貴代美 ぐろっけ 201403
牡丹の敷藁美しき札納 山尾玉藻 火星 201501
札納父母の縁のみ寺訪ひ 武政礼子 雨月 201503
ひととせの無事を感謝の札納め 森美佐子 やぶれ傘 201703
恙なく年過ぎにけり札納め 湯本正友 やぶれ傘 201703
闘病一年ゆるやかに過ぎ札納 宮井知英 201704
憂きこともまとめて括る札納 饗庭悳子 末黒野 201704
札納め墨の香つよき表書 吉田政江 201802
札納人形不可と筆太に 宮元陽子 末黒野 201804
輪番は代替りとや札納 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
臨済に天台に虚子札納 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912

 

2020年12月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。