放生会      65句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
塩鯖の箱の積まれし放生会 大山文子 火星 200012
放生会放されし魚鎮まりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200109
放生会済めばいつもの水面かな 稲畑汀子 ホトトギス 200109
放ちたる魚の影なし放生会 稲畑汀子 ホトトギス 200109
放生会鷺が手荒く漁りぬ 吉岡久江 火星 200112
放生会両手抱への鯉大き 斉藤陽子 雨月 200201
丹田に應ふる神鼓放生会 渡辺昭 200208
チャンポンの絵づけ美し放生会 長山野菊 雲の峰 200211
放生会吊られ鰈の見ておりぬ 藤井久仁子 ぐろっけ 200302
放生会金魚しづしづ捧げくる 田中藤穂 あを 200309
放生会小さき水槽濁りゐて 大石登志美 築港 200311
放生会美味なる魚放ちたり 大石登志美 築港 200311
放生会火に温めて笙の笛 堀内一郎 あを 200312
放生会お化け屋敷の上に月 小林朱夏 200511
山の子も島の子も来て放生会 寺田美穂子 四葩 200512
川端を虚無僧が行く放生会 高安勝三 遠嶺 200601
放生会にて懐しき見世物を 高安勝三 遠嶺 200601
放生会鯉跳ねて村さんざめく 尾野奈津子 春燈 200601
人波を外れし二人放生会 苑実耶 200610
大鯉の僧に従順放生会 内山芳子 雨月 200612
放生会飛翔の鳩の白さかな 福間須美江 200612
放生会ひとり詣でて海も見て 福間須美江 200612
露店の灯点る人波放生会 松尾緑富 ホトトギス 200702
放されし鳩一直線放生会 松尾緑富 ホトトギス 200702
折鶴の尾羽色褪せ放生会 松田千枝 春燈 200811
ふところの笙を取り出す放生会 中条さゆり 201001
帰る頃綿菓子しぼむ放生会 秋千晴 201010
高瀬川の一の舟入放生会 西村雪園 風土 201109
神幸の楽が近づく放生会 柴田志津子 201201
切れ目なき出店浜まで放生会 苑実耶 大河 201203
放生会我が背はどこへ行つたやら 苑実耶 大河 201203
木の瘤に草を棲まはせ放生会 千出百里 201210
重箱の蓋の金文字放生会 だいじみどり 201212
浜風に八旗なびく放生会 矢野百合子 201212
連れだちてやさしき人よ放生会 だいじみどり 201311
拍手は打たずじまひや放生会 だいじみどり 201311
放生会稚児の水桶ふくらめる 深澤鱶 火星 201312
稚児武者の家紋由々しき放生会 柴田志津子 201402
占ひの露店は隅に放生会 栗原京子 201402
幣変へて放生会待つ木の神馬 柴田志津子 201402
腹見せて鰡跳ね上がる放生会 天野百合子 201402
水笛が水笛を追ふ放生会 天野百合子 201402
楼門を押されてくぐる放生会 森真二 201412
竹藪に雀もどりし放生会 井上淳子 火星 201412
路線バス「迂回します」と放生会 だいじみどり 201501
人込みを水笛くぐる放生会 矢野百合子 201501
籠目より覗く鳥の目放生会 横山昭子 雨月 201501
手相見の髭の乱れや放生会 栗原京子 201502
放生会果てて香具師らは次の町 栗原京子 201502
藁纏ふ亀は池へと放生会 中島陽華 201601
放生会鯉放たれて輪に帯に 矢野百合子 201601
綿菓子を持て余しをり放生会 小林朱夏 201611
妖しげな口上うねる放生会 高倉和子 201612
放生会篝に浮きて勅使道 浅田光代 風土 201712
水底に日のありありと放生会 浅田光代 風土 201712
放生会桶の金魚をはらはらと 浅田光代 風土 201712
放生会済みたる桶の水を切る 浅田光代 風土 201712
庖丁の露店しづかな放生会 柴田佐知子 201811
放生会射的の的の廻りをり 柴田志津子 201811
参道は匂ひの坩堝放生会 高倉和子 201902
足もとを忘れてゐたる放生会 高倉和子 201902
放生会何か買ひたくなる子供 秋 千晴 201912
放生会人は現在もて生れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
放生会禽獣虫魚友として 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
百万の羽音見送る放生会 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109

 

2023年8月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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