蛍烏賊     57句

川水を恋ふとはあはれ蛍烏賊    高野素十

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
蛍烏賊食べ胸の帆の走り出す 荒川美邦 京鹿子 200109  
網しぼる万の碧光ほたる烏賊 安達実生子 200111  
積まれゐてなほ光るなり螢烏賊 鈴木勢津子 200205  
地麦酒の夜のうらぎり蛍烏賊 森理和 あを 200205  
蛍烏賊身投げの磯を波洗ふ 金山千鳥 酸漿 200206  
網を逸れ光りつ蛍烏賊逃ぐる 堀田清江 雨月 200207  
網絞る蛍烏賊の火引き絞り 堀田清江 雨月 200207  
螢烏賊夜はまぼろしを演じけり 泉田秋硯 鳥への進化 200303  
此処だけの話とはしやぐ螢烏賊 赤座典子 あを 200305  
螢烏賊見に丑三つの船に乗る 山口たけし 雲の峯 200306  
蛍烏賊どかと朝市始まりし 山本素竹 円虹 200307  
朝市の手秤こぼれ蛍烏賊 山本素竹 円虹 200307  
蛍烏賊茹でつつ摘まむ旬の味 中島英子 八千草 200310  
夜々違ふ光や越中螢烏賊 安達実生子 馬醉木 200405  
夢千代の海に生れ初む螢烏賊 田中みのる 火星 200406  
夜の海の吐く宝石か蛍烏賊 刈米育子 200407  
螢烏賊見むとて闇へ船出せし 泉田秋硯 200409  
初物の刺身おほぶり螢烏賊 赤座典子 あを 200506  
螢烏賊夫は目玉を除けて食ぶ 二瓶洋子 六花 200507  
蛍烏賊なほ光るもの一口に 泉田秋硯 200607  
蛍烏賊食み深海の声を聞く 上原朝子 200607  
蛍烏賊目玉並べて売られをり 師岡洋子 ぐろっけ 200607  
夢にしてなほきらめけり蛍烏賊 泉田秋硯 200707  
螢烏賊跳ねて星屑こぼれけり 高柳ちゑ 遠嶺 200806  
洛中の昏がりに買ふ螢烏賊 奥田順子 火星 200807  
深海の光を放つ螢烏賊 服部鹿頭矢 馬醉木 200807  
網引けば海のかがやく螢烏賊 滝沢伊代次 万象 200905  
初もののほたる烏賊なり酢味噌味 桂敦子 200905  
一網に万華鏡なす螢烏賊 秋葉雅治 200906  
沖漬けの螢烏賊とや屋台酒 遠藤真砂明 200907  
発光は本気のあかし螢烏賊 井尻妙子 京鹿子 200907  
淋しさを光としたり蛍烏賊 長戸路子 春燈 200907  
寿司ねたに目の潤みたる蛍烏賊 五十嵐勉 200908  
目ばかりがもの言うてをる螢烏賊 石脇みはる 201005  
夜の海に光怪しき蛍烏賊 田下宮子 201006  
夜の海に光あやしき蛍烏賊 田下宮子 201007  
蛍烏賊たんと食うべて光らむか 鈴木直充 春燈 201007  
なげきの火海に置いたる蛍烏賊 本多俊子 201008  
星空を海に沈めし蛍烏賊 高谷栄一 嵯峨野 201107  
前菜の主役顔かな蛍烏賊 原口頌子 ろんど 201108  
光ることとうに忘れし蛍烏賊 今井春生 201208  
ほたる烏賊眼ばかり目立つ夕餉かな 和田郁子 粥の味 201209  
日本海の落日みごと螢烏賊 木下ふみ子 馬醉木 201305  
螢烏賊の塩辛暗き壺にあり 瀧春一 花石榴 201312  
眼の玉を種のごとくに螢烏賊 瀧春一 花石榴 201312  
合はせたる酢味噌今宵は蛍烏賊 落合絹代 雨月 201508  
蛍烏賊湾のかたちに街あかり 石原孝人 京鹿子 201701  
悪女ぶる女三人蛍烏賊 鶴濱節子 船団 201701  
螢烏賊一網打尽のアラビア文字 吉田孝江 京鹿子 201706  
海神へ瑠璃の灯ともし螢烏賊 田勝子 万象 201708  
蛍烏賊もう始まつてゐる海の紺 深川敏子 春燈 201709  
浮きくるは銀の網なす蛍烏賊 岡村清美 馬醉木 201712  
吉兆はいつも沖から蛍烏賊 北村梢 京鹿子 201801  
群れ灯す命の性や蛍烏賊 松本鷹根 京鹿子 201806  
螢烏賊食して肋の発光す 岩下芳子 201808  
網目から溢るる燐光蛍烏賊 道端齊 201906  
蛍烏賊独り占めして親分は 坪内稔典 船団 201910  

 

2020年4月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。