星月夜 2   200句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
星月夜時差刻々と生まれつつ 原田伸夫 雲の峰 200401
バッカスが肩で切る風星月夜 小宮山勇 遠嶺 200401
酔客を待つタクシーの群星月夜 沼口蓬風 河鹿 200401
明日のこと信じて歩く星月夜 松山正江 河鹿 200401
星月夜ピエロが通る無人駅 北嶋美都里 西の峰 200401
神々の齢は知らず星月夜 長谷英夫 馬醉木 200402
五重の塔うかぶ羽黒の星月夜 岸のふ 馬醉木 200402
潮曳きて丈高き篊星月夜 滝口滋子 百鳥 200402
星月夜素足に馴染む宿の下駄 渡辺玄子 酸漿 200402
火星観に来し高原の星月夜 大野伊都子 ホトトギス 200404
寝るなんて勿体なくて星月夜 大野伊都子 ホトトギス 200404
明日のため少し眠らう星月夜 大野伊都子 ホトトギス 200404
星月夜とある家より杜氏の唄 今井みつ子 帆船 200405
川辺りにやまなし熟るる星月夜 竹内弘子 あを 200406
朝顏もパゴダも影繪星月夜 佐藤喜孝 あを 200406
詩の糸を紡ぐ胡弓や星月夜 大曽根育代 遠嶺 200406
家中に父の跫音星月夜 若泉真樹 瑠璃 200407
星月夜平家滅びし日も燃ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408
その中に赤く妖しく星月夜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408
星月夜三瓶に彼はもう居らず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408
レイテ湾武蔵眠るや星月夜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408
その中の火星近づく星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200408
ふたたびの三瓶の夜空星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200408
会ふたびに増えゆく会話星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200408
生活の灯届かぬ高さ星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200409
邂逅は夜空にもあり星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200409
旅一夜寝なくともよし星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200409
快晴の朝の消しゆく星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200409
アイガーの立ちて眠れる星月夜 中村重雄 百鳥 200409
ベランダにしばし佇む星月夜 竹内美登里 京鹿子 200409
星月夜岩で人魚を待とうかと 工藤進 200410
開け放つキャビンの窓や星月夜 杉江茂義 雲の峰 200410
荒海のふるさとを恋ふ星月夜 大橋敦子 雨月 200410
夫の星子の星いづこ星月夜 谷榮子 雨月 200410
体操の神技に更けて星月夜 芝尚子 あを 200410
星月夜雨後の竹垣匂ひ立ち 岡本眸 200410
寝惜しみて比良山荘の星月夜 安達加寿子 200411
わが影の遊行となりぬ星月夜 小澤克己 遠嶺 200411
ハングルの母音と子音星月夜 浜中雅子 遠嶺 200411
潮入の坂東太郎星月夜 廣島泰三 200411
露天湯の岩を枕の星月夜 小松誠一 200411
磐梯のしるき稜線星月夜 小松誠一 200411
白砂の志摩の内海星月夜 城間芙美子 対岸 200411
影絵芝居のジャワ人形や星月夜 長谷川歌子 春燈 200411
星月夜日記を綴る銀のペン 後藤眞由美 春燈 200411
星月夜流るる閉園アナウンス 瀬下るか 200411
抑揚をつけて児の泣く星月夜 伊藤早苗 200411
星月夜波にころがる石の音 加藤みき 200411
夜の底に湖を沈めて星月夜 藤岡紫水 京鹿子 200411
上本町六丁目なる星月夜 定梶じょう あを 200411
源義師と今は句話星月夜 沼口蓬風 河鹿 200412
泣きにゆく母郷を持たぬ星月夜 芝生南天 河鹿 200412
ヘップバーンのバレエシューズや星月夜 荒井慈 春燈 200412
句作へと心を澄ます星月夜 木村冨美子 遠嶺 200412
白磁器のぶつかる音や星月夜 宮川迫夫 遠嶺 200412
星月夜小島は波に洗はれて 山田景司 遠嶺 200412
星月夜ランプを吊りし露天風呂 大川智美 風土 200412
藁馬の鈴の音かすか星月夜 中島瑞枝 百鳥 200412
星月夜最終バスが峠発つ 中島瑞枝 百鳥 200412
一揆ありし薪森原星月夜 松崎鉄之介 200412
紅さして夫を迎へに星月夜 中谷喜美子 六花 200412
紅さして夫を迎へに星月夜 中谷喜美子 六花 200412
遅き娘を怒らずに待つ星月夜 内田稔 遠嶺 200501
千年の杉と語るや星月夜 新井佐知子 遠嶺 200501
路地好きに連れのありけり星月夜 芝宮須磨子 あを 200501
新世帯角迄送る星月夜 早川尚子 帆船 200501
偲ぶこと多き平戸の星月夜 安原葉 ホトトギス 200502
旅寝には惜しき平戸の星月夜 安原葉 ホトトギス 200502
ひそかにも息づいてゐる星月夜 稲岡長 ホトトギス 200502
星月夜調和しづかに尽く大地 稲岡長 ホトトギス 200502
一雨得て確かにしたる星月夜 吉年虹二 ホトトギス 200502
山山の影をひとつに星月夜 浅田浦蛙 対岸 200502
戸隠の森の天蓋星月夜 佐々木よし子 200502
明日は子の退院となる星月夜 上原敬子 200502
星月夜家路に軽き靴の音 中島孝允 酸漿 200503
星月夜粉ふいてゐる吊し柿 高橋将夫 星の渦 200507
バックミラーに何も映らず星月夜 大高芭瑠子 炎夏 200507
岳麓の旅の近づく星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200508
旅にして近づく夜空星月夜 稲畑汀子 ホトトギス 200508
健やかな夫の耳朶星月夜 城孝子 火星 200510
星月夜宙より戻る人のゐて 後藤眞由美 春燈 200510
星数ふ眠れぬ夜の星月夜 浦松静子 築港 200510
露天湯を独り占めして星月夜 宮入河童 200511
サンフランシスコに入る星月夜 嶋田一歩 ホトトギス 200511
隕石の落ちてきさうな星月夜 石橋万寿 200511
星月夜孔雀の羽根の宇宙かな 岩月優美子 200511
星月夜無ければ省く調味料 倉持梨恵 200511
水音の貴船百戸や星月夜 橋添やよひ 風土 200511
鍵穴を捜す指先星月夜 奥田茶々 風土 200511
星月夜草の匂ひのしてゐたる 堀木基之 百鳥 200511
ロシア語にさよならをいふ星月夜 山本喜朗 雨月 200511
明日へ向け靴を揃へる星月夜 太田佳代子 春燈 200512
宝生の謡洩れくる星月夜 千田久美子 築港 200512
蛸壺の百が沈んで星月夜 定梶じょう あを 200512
今生の声遥かなり星月夜 増田整歩 遠嶺 200601
星月夜窓よりひびくシューベルト 久保栞 200601
湯の涸れし温泉町に星月夜 内山芳子 ぐろっけ 200601
星月夜朽ち舟に寄る波の音 原田しずえ 万象 200601
輝きは私の涙星月夜 わかやぎすずめ 六花 200601
星月夜我が原点のありどころ 大村真佐子 遠嶺 200602
たかぶりの心しばらく星月夜 島元文 遠嶺 200602
星月夜シャトーホテルの木の扉 坂本ひさ子 遠嶺 200602
むささびの飛びし白さや星月夜 長田秋男 酸漿 200602
星月夜胸に言霊あふれけり 松本きみ枝 遠嶺 200606
星月夜よりの帰還に祈りあり 稲畑汀子 ホトトギス 200608
星月夜孔雀の羽根の宇宙かな 岩月優美子 200608
星月夜墓となりても兵竝ぶ 竹貫示虹 京鹿子 200608
うち出でて松島沖の星月夜 小澤克己 塩竃 200608
来し方も余生も我が身星月夜 芝宮須磨子 あを 200609
星月夜明治の暗号美文調 青柳雅子 春燈 200610
妻星となりて夜毎の星月夜 大橋晄 雨月 200610
節目てふ二字の重さよ星月夜 鈴鹿仁 京鹿子 200610
星月夜地球も宙の中の星 木村茂登子 あを 200610
竹林の風笛となる星月夜 藤岡紫水 京鹿子 200611
地続きの寺しんかんと星月夜 柴田朱美 京鹿子 200611
土の橋木の橋渡る星月夜 柴田朱美 京鹿子 200611
星月夜箪笥の位置を変へてみる 柴田朱美 京鹿子 200611
稜線に潜む荒武者星月夜 柴田朱美 京鹿子 200611
星月夜道より低き屋並あり 柴田朱美 京鹿子 200611
ロマンスシートに杖寝かせあり星月夜 浜口高子 火星 200611
星月夜いま片づくよ能舞台 小澤克己 遠嶺 200611
星月夜口説くに嘘の見え隠れ 梅里全子 200611
涙てふこぼるるものを星月夜 平子公一 馬醉木 200611
二千六百一年生れ星月夜 定梶じょう あを 200611
特設のライブステージ星月夜 鈴木伊都子 200612
グラナダは昼寝(シエスタ)の刻星月夜 片山タケ子 200612
星月夜綿津見深き眠りかな 岩月優美子 200612
鎖場の頂に立つ星月夜 玉川悠 遠嶺 200612
独り居の映画音楽星月夜 山田怜子 遠嶺 200612
星月夜悲しき事の幾つあり 籾山和子 酸漿 200612
鶏小屋にぶだう這はせて星月夜 鈴木多枝子 あを 200612
山腹に崇むる女杉星月夜 井内佳代子 遠嶺 200701
ヴィオロンの熱き調べや星月夜 竹内文子 遠嶺 200701
マンションの寝しづまりたり星月夜 池田かよ ぐろっけ 200701
終バスに遅れ林道星月夜 伊勢ただし ぐろっけ 200701
水音の貴船百戸や星月夜 橋添やよひ 風土 200701
満天のナミブ砂漠の星月夜 天田美保子 酸漿 200701
蝦夷の空大いなるかな星月夜 渡辺玄子 酸漿 200701
G線上のアリア一人の星月夜 鈴木久香 遠嶺 200702
金婚の旅や異国の星月夜 梶井和呼 酸漿 200702
烏にもよき声のあり星月夜 鎌倉喜久恵 あを 200702
黙々と歩いてをりぬ星月夜 わかやぎすずめ 六花 200702
星月夜父との旅は一度きり 中村禎子 八千草 200703
弾き語りのシャンソンに酔う星月夜 芦川まり 八千草 200704
どさん娘と名刺を交す星月夜 小野寺節子 風土 200705
漁火を繋ぎ星月夜となりぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708
翼灯のほかは動かず星月夜 鷹羽狩行 200709
可愛さのこよなき声や星月夜 小澤克己 遠嶺 200709
患者らにシャワー順番星月夜 中尾杏子 200710
いつしかに雲流れ去る星月夜 矢崎暉文 酸漿 200710
星月夜かそけき星の一つあり 大橋晄 雨月 200710
エレベーター硝子張りなり星月夜 上原恒子 雨月 200710
むささびの大きく飛んで星月夜 吉成美代子 あを 200710
劇場の鉄扉重たし星月夜 高橋さえ子 200710
珍客を皆で送るや星月夜 須藤トモ子 200711
砂漠ゆく隊商の列星月夜 福場朋子 200711
通夜席にひとりなりけり星月夜 西畑敦子 火星 200711
残しきし山城を占む星月夜 豊田都峰 京鹿子 200711
誰もいづれ独りぼっちに星月夜 窪田佳津子 雨月 200711
二重唱ひたと揃ひて星月夜 出口賀律子 雨月 200711
星月夜弟の逝き兄の逝き 笹倉さえみ 雨月 200711
見上げけり坂本九の星月夜 次井義泰 200712
星月夜微光を返す屋根瓦 稲岡長 ホトトギス 200712
潮の香の届く露天湯星月夜 今成公江 200712
堤防のほてりに寝ねて星月夜 中納弓生子 200712
数へ得む星か東京星月夜 林翔 馬醉木 200712
よき言葉降つてきさうな星月夜 亀ケ谷照子 遠嶺 200712
幼日の夢育みし星月夜 伊藤豊美 遠嶺 200712
源泉に筧ひびくや星月夜 星野道子 遠嶺 200712
星月夜語りかけ来る星幾つ 内田和子 酸漿 200712
山国の空を低くす星月夜 西本春水 あを 200712
とどこほりなき連絡網や星月夜 荒井千佐代 200712
白妙に詩魂包まれ星月夜 佐山苑子 遠嶺 200801
星月夜水音ひびく棚田かな 森田節子 風土 200801
星月夜グッピーの尾のせはしなく 大川ゆかり 200801
貝殻の私語ほろほろと星月夜 木山杏理 京鹿子 200801
逢ひたきは逝きし人たち星月夜 小川凉 200801
星月夜クレー画集の魚はねる 坪内稔典 船団 200801
るるるんもるるもるるるる星月夜 坪内稔典 船団 200801
旅僧にシルクロードの星月夜 上田正久日 ホトトギス 200802
梅町三の五とは星月夜 水野恒彦 200802
山荘の句碑を照らして星月夜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808
生るる星死ぬる星あり星月夜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808
星月夜砂漠の旅はもうかなはず 鷹羽狩行 200810
雲上の宿の語りや星月夜 岡野ひろ子 200810
腰掛のつもりが生業星月夜 酒本八重 200810
次の間に牛の覚めゐる星月夜 伊藤白潮 200810
星月夜髪ととのへてポストまで 芝尚子 あを 200810
山国の山の匂ひや星月夜 松田千枝 春燈 200811
宇宙飛行士募集広告星月夜 次井義泰 200811
星月夜越前の温泉(ゆ)に身をほぐし 塩路隆子 200811
いい酒といいぐい呑みと星月夜 布川直幸 200811
裁ち鋏の白き糸屑星月夜 イザベル真央 炎環 200811
あぶくだつ硯の海や星月夜 貴志尚子 200811
白樺の庭に恋あり星月夜 小澤克己 遠嶺 200811
星月夜シルクロードを旅すとや 清水晃子 遠嶺 200811
山小屋やランプを消せば星月夜 鎌田篤 雨月 200811
高原の厩舎静まり星月夜 佐治奈津 雨月 200811
一点の雲もゆるさず星月夜 高木典子 雨月 200811
佐渡島全天はきと星月夜 高木典子 雨月 200811
星月夜→ 3      

 

2021年8月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。