ひやひや  28句

ひやひやと入日の燃ゆる芒かな   金尾梅の門

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ひやひやと陽水のこゑ裏返る 内田美紗 船団 199912
ひやひやとモモイロペリカン空を行く 小枝恵美子 ポケット 199911
ひやひやと静脈の透く手首かな 西田孝 200012
夢殿を覗く額のひやひやす 鬼頭桐葉 春蘭 200010
干しもののひやひや乾く残り菊 高橋さえ子 200104
ひやひやと煙の中をあらはれし 岡井省二 200111
ひやひやと紅茶の色の深みゆく 片山タケ子 200301
ひやひやと峰のいまはの翅うごく 市場基巳 200303
ひやひやと欄干大谷川澄めり 海野迪子 対岸 200412
ひやひやと並んでゐたる笛の穴 高橋将夫 星の渦 200507
ひやひやと人が坐つてをりにけり 高橋将夫 星の渦 200507
ひやひやと文鎮置きぬ夜の机 雨村敏子 200601
ギヤマンのひやひやとして月の蝕 石田阿畏子 馬醉木 200711
白洲次郎の銀のライターひやひやと 服部早苗 200901
ひやひやとマジツクアワー始まれり 瀬川公馨 200903
谷の風ひやひや過ぐる両の耳 守屋井蛙 酸漿 200903
ひやひやとバッタの貌の拡大図 火箱游歩 船団 200903
ひやひやと草を潜れる水の音 大竹淑子 風土 200912
ひやひやと蝦蟇の目あまた大唐津 瀬川公馨 201104
ひやひやとFAXは紙喰ひをはる 熊川暁子 201302
ひやひやと耳奥あゆむ能の舞 本多俊子 201312
ひやひやと影追ひめぐる伽藍かな 熊川暁子 201502
灯を入るる朝の仏間のひやひやと 松本三千夫 末黒野 201612
立石寺の畳ひやひや深き辞儀 奥山テル子 万象 201712
宗祇水てふ水湧けりひやひやと 松本三千夫 末黒野 201712
ひやひやと風の捲りし『邪宗門』 コ田千鶴子 馬醉木 201911
竹林を風ひやひやと抜けにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202101
小窓より吹き込む風のひやひやと 神山市実 やぶれ傘 202112

 

2023年9月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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