一つ葉      25句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
筆洗ひをり一つ葉の夜に入る 雨村敏子 200011
一つ葉を抜ける水音ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200107
一つ葉といふこと見せず叢なせる 稲畑汀子 ホトトギス 200107
一つ葉や海より拝む山の神 松本恭昂 火星 200210
一つ葉や琵琶の聞ゆる五家荘 岡山裕美 雲の峰 200309
込み合へる一つ葉に月生れにけり 松たかし 火星 200310
一つ葉にかがみ一人を楽しみぬ 小林あつ子 火星 200310
一つ葉や谷より暮るる吉野村 池尻足穂 雲の峰 200408
来し方や一つ葉ひとつづつ照りて 佐々木咲 草の花 200409
大風となる一つ葉の巌かな 山尾玉藻 火星 200506
しぼり水の池ある寺に一つ葉生ふ 望月洋子 200608
一つ葉のベリーダンスや讃岐岩 加藤みき 200610
森を背の草薙神社一つ葉生ふ 松崎鉄之介 200808
小屋の隅玉葱一つ葉を伸ばす 池部久子 酸漿 200808
フェニックスの幹を一つ葉覆ひをり 松崎鉄之介 200808
一つ葉の一つづつふえ群れてをり 谷村幸子 200808
一つ葉のめらめら生ふる安土城 泉礼子 馬醉木 200809
一つ葉の根の浅からず信長忌 長谷英夫 馬醉木 200809
一つ葉や銘なき岩に武士のこゑ 大曽根育代 遠嶺 200810
土砂降りの一つ葉にある胞子かな 竹内悦子 200912
一つ葉も無くて冬木の仁王立ち 江澤弘子 201103
倒木に宿る一つ葉日のかけら 赤松郁代 万象 201111
一つ葉として諍もなく育つ 後藤比奈夫 ホトトギス 201201
一つ葉の一つは風に大揺るる 加藤みき 201209
一つ葉や無名に生きて石一つ 生田恵美子 風土 201210
一つ葉の一斉に揺れ梅雨明くる 鎌田篤 雨月 201410
翁句碑に佇ち一つ葉の崖仰ぐ 今井妙子 雨月 201611
一つ葉や眉引くだけの朝化粧 小張志げ 春燈 201710
一つ葉の巌にふかき裂目かな 鈴木直充 春燈 202210

 

2023年7月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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