避 暑      153句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
声高にこの家の避暑の客となる 山尾玉藻 火星 199810  
白山を戸々に指呼とし避暑の荘 藤浦昭代 円虹 199907  
鍋二つ使ひ廻して避暑の宿 千手和子 馬醉木 199909  
樹脂吹きし樹々粗組の避暑の宿 能村研三 199910  
応援歌にぎはつてゐる避暑の宿 小田ひろ 円虹 199910  
女ら皆一芸を持つ避暑の宿 山本潤子 いろり 199910  
避暑期果つ骨董店に立ち寄れり 能村研三 199910  
イヤリング一つ失ひ避暑地去る 山田弘子 円虹 199910  
避暑の子に松ぽつくりの売られをり 黒田咲子 200010  
もう朝が起きてをりたる避暑の宿 後藤立夫 ホトトギス 200011  
ペンキ塗ることから始め避暑山荘 田口千恵子 200012  
暮れがての草の匂や避暑期来る 石本百合子 馬醉木 200012  
英語しかしやべらぬテレビ避暑の宿 嶋田摩耶子 ホトトギス 200103  
避暑気分伴ひ来たる旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
方角の分らぬままに泊つも避暑 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
避暑ホテルきのふの人に今朝も会ひ 金森教子 雨月 200109  
真っ白な皿を重ねて避暑ホテル 金森教子 雨月 200109  
学僧のきびきび避暑の客迎ふ 福井鳳水 円虹 200110  
白樺に巣箱掛けある避暑地かな 古市枯声 春耕 200110  
かなかなの刃こぼれ声に避暑期果つ 岡田貞峰 馬醉木 200111  
避暑宿の一塵もなき青畳 下平しづ子 雨月 200111  
家族なり避暑のテラスに朝のパン 伊藤一枝 酸漿 200111  
香水の初めての香も避暑ホテル 江木紀子 雨月 200111  
別荘地の闇深々と避暑期果つ 指尾直子 雨月 200201  
山深くあれば忽ち避暑心 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
猫ほどの犬抱き連れて避暑夫人 下平しづ子 雨月 200208  
高級車ずらりと並ぶ避暑の宿 島本知子 ぐろっけ 200210  
波音のかぶさるがごと夜の避暑地 谷えり子 200210  
到着の避暑客は皆句敵に 吉村玲子 円虹 200210  
出国のゲートを潜る避暑の旅 藤田誉子 雨月 200210  
五人皆白い帽子の避暑家族 小林あつ子 火星 200211  
一日は雨に籠りし避暑ホテル 小竹由岐子 ホトトギス 200302  
魚偏の文字を競へり避暑の夜 水原春郎 馬醉木 200307  
しやべり出しさうな大鯉避暑の宿 中村房枝 六花 200308  
弾みつけ地球儀回し避暑期来る 大場ひろみ 馬醉木 200309  
贅沢な無為の一日避暑旅行 泉田秋硯 200311  
海の暉へ翳すシャンパン避暑初日 峰尾秀之 200311  
白椅子に座せばたちまち避暑夫人 岩岡中正 ホトトギス 200403  
凡夫婦言葉乏しき避暑の旅 橘澄男 山景 200408  
避暑の眼のいきいき寄木細工撰る 橘澄男 山景 200408  
貝殻を箸置として避暑の宿 石本百合子 馬醉木 200409  
高声の今日は弾けて避暑館 泉田秋硯 200410  
避暑の家に戸籍調べの巡査かな 柴田久子 風土 200410  
星空を湖水にゆだね避暑地去る 鈴掛穂 200410  
ジャズ低く流し一人の避暑ごこち 栗原公子 200410  
せせらぎに足を浸して避暑気分 池本喜久恵 200411  
避暑の山蟹は十里を歩きけり 市場基巳 200411  
避暑地なり夫に連絡する気なく 秋千晴 200411  
避暑期過ぐ島は孤独のはじまりぬ 新田巣鳩 馬醉木 200412  
避暑の子の虫籠預かる別れかな 新田巣鳩 馬醉木 200412  
避暑心とは忽ちにありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200506  
富土見えずとも旅心避暑心 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507  
富士見えしより避暑心ありそめし 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
山の風四方より抱き避暑の荘 稲畑汀子 ホトトギス 200508  
避暑期来る空気枕を膨らませ 中尾公彦 200510  
自転車に避暑地の空気入れにけり 飛鳥由紀 200510  
星近み風のふれ合ふ避暑の宿 笹倉さえみ 雨月 200510  
せせらぎや避暑地の木々の葉の大き 三井孝子 六花 200510  
救難と避暑すれちがふ山の駅 吉村一郎 百鳥 200511  
避暑期去る朝の卓布の波模様 小野恵美子 馬酔木 200511  
雲中に声置き去りに避暑地去る 西川織子 馬醉木 200512  
避暑期去る庭の木椅子の潮傷み 能村研三 200609  
避暑婦人犬を乗せゆく乳母車 下平しづ子 雨月 200610  
避暑期去り吸取紙の裏文字 坂ようこ 200610  
天空のベッドきしめり避暑ホテル 丸山照子 火星 200610  
一湾に一山そびゆ避暑の宿 高橋ちよ 200610  
卓球台みなで片付け避暑終る 博多永楽 雨月 200611  
尾燈すぐ避暑地の闇に沈むかな 辻直美 200611  
避暑便り記念切手にある景色 宮内とし子 200611  
避暑期果つ思はぬ数の星いでて 千手和子 馬醉木 200611  
避暑の子にタコノマクラの不思議さよ 黒田咲子 200611  
避暑地去る聖書に白き羽根を栞り 荒井千佐代 200612  
青萩のほそみち來れば避暑の家 瀧春一 200706  
人々のみんな眉目よき避暑の家 瀧春一 200706  
憂ひなきさまにしづかに避暑の家 瀧春一 200706  
トマト熟れ月見草咲き避暑の家 瀧春一 200706  
森の灯もわづかとなりし避暑名残 藤井昌治 200710  
順路なき店の混雑避暑の客 瀬下るか 200710  
落葉松の林中出でず避暑の日々 指尾直子 雨月 200710  
避暑の荷に「巖窟王」と「ああ無情」 後條さと子 200710  
馴染みよき握りびかりの避暑鞄 能村研三 200710  
もてなしの焦目の海老も避暑の宿 神保みね子 酸漿 200710  
避暑を兼ねジュエリー店へ目の保養 隅田享子 200711  
赤松の影濃く避暑期果てにけり 高橋さえ子 200801  
高声の今日は弾かて避暑館 泉田秋硯 二重唱 200806  
避暑地なりけりや真白き湖の船 小澤克己 遠嶺 200810  
胸元にダイヤ大きく避暑夫人 鶴岡加苗 200811  
外人が半ばを占むる避暑の宿 定藤素子 雨月 200811  
腦裏に職場避暑といふには飽ッ気なし 瀧春一 深林 200901  
避暑期過ぐ岸辺を洗ふ湖の波 片山由美子 200908  
ひとときの避暑となりをり美容院 後藤とみ子 ぐろっけ 200910  
並べ干す宿のサンダル避暑なごり 藤見佳楠子 200910  
避暑期果つ添木の百合と別れむか 辻直美 200911  
避暑の宿一夜水音を近くせり 清海信子 末黒野 200911  
新婚のオープンカーが避暑地行く 岡谷栄子 200912  
避暑期果つコローの色に森霧らひ 岡田貞峰 馬醉木 200912  
シーツその他糊を強めに避暑の宿 水原春郎 馬醉木 201009  
検査なら避暑入院の様なもの 大沼遊魚 倭彩 201009  
避暑の子に門浪大きく上がりけり 蘭定かず子 火星 201009  
久々の一家団欒避暑地の夜 木村茂登子 あを 201010  
避暑宿へ抱へて来たる紙袋 辻直美 201010  
避暑期果つ鉄の鎖に羽根残し 辻直美 201010  
ゴルフの荷先に発たせて避暑ホテル 後條さと子 201010  
避暑の子の前歯一本欠けてゐし 丸山照子 火星 201011  
ミロの絵の染まるTシャツ避暑地かな 安永圭子 風土 201011  
あかときの靄脱ぐ山河避暑期来ぬ 佐藤いね子 馬醉木 201012  
避暑ホテル玻璃戸一枚づつが森 古賀しぐれ ホトトギス 201012  
何もせぬことが避暑地の過し方 藤井啓子 ホトトギス 201012  
素通しの風の芝生や避暑ホテル 丸山照子 火星 201102  
雲厚しドアノブ高し避暑ホテル 丸山照子 火星 201102  
松脂の梁に湧きゐる避暑の宿 山田六甲 六花 201109  
亡夫も来よ今宵集ひて避暑ホテル 和田照子 201109  
くちずさむエーデルワイス避暑の荘 相沢有理子 風土 201110  
避暑便り届きハーブの香のほのと 武生喜玖乃 雨月 201110  
「あばら家で避暑」の便りは穂高から 増本明子 ぐろっけ 201111  
百の窓百の大琵琶避暑ホテル 古賀しぐれ ホトトギス 201112  
血水風呂を避暑地としたり一人もの 池内とほる かさね 201209  
一抹の巒気を纏ひ避暑帰り 能村研三 201209  
白樺を薪となせり避暑の宿 福島せいぎ 万象 201210  
避暑期果つおもちや箱より色あふれ 佐々木みどり 馬醉木 201211  
たしかむる水の冷たき避暑の里 磯野しをり 雨月 201211  
避暑地での恋の冒険遠ざかり 辻香秀 201211  
食べらるるものみな食べてここ避暑地 常田創 201307  
潮枯れの椰子の並木や避暑地去る 荒井千佐代 201310  
老いたりな避暑にも行けず大阪に 細川コマヱ 雨月 201310  
八十路なれば機会逃さず避暑の旅 北尾章郎 201310  
湯の宿や家族集ひて避暑旅行 吉田博行 かさね 201310  
定番のフレンチトースト避暑の荘 相沢有理子 風土 201310  
朝食の旨き黒パン避暑の宿 福永幸子 末黒野 201310  
置物のやうに坐りて避暑の父 松田都青 京鹿子 201311  
避暑の荘亡弟泣きたきほど恋し 水野節子 雨月 201312  
避暑の宿壁の写真の富士尽し 近藤牧男 春燈 201409  
薄暗き書斎に避暑を四半刻 山田六甲 六花 201409

英国館

マナーハウス

さる男殺意湧きしと避暑の夜 山田六甲 六花 201409 いびき赤松
雨垂れを聴くのも避暑のひとつかな 山田六甲 六花 201409  
蜑の子の風呂焚きくるる避暑の宿 山本ひろ 雨月 201410  
避暑地へと列車乗り継ぎ鄙の駅 増田一代 201410  
白樺の径に瓦斯灯避暑ホテル 大島寛治 雨月 201410  
この時季は避暑のつもりと見舞客 寺岡ひろし 雨月 201411  
蜂蜜に避暑地の花の香りかな 高田令子 201510  
少年ジャンプ散らかつて避暑名残 辻水音 201512  
孫娘手足に避暑の日々にあり 木村享史 ホトトギス 201602  
昼食のハンバーガー屋てふ避暑地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608  
山へ傾ぎ湖へ傾ぎて避暑列車 今井妙子 雨月 201610  
夜具干して名残をしみし避暑地かな 大日向幸江 あを 201610  
安芸石見近江明日より避暑の旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707  
逆吊りのドライフラワー避暑期来る 能村研三 201708  
山國の闇真つ青や避暑期来る 西川織子 馬醉木 201708  
間伐の森の奥なる避暑ホテル 笹倉さえみ 雨月 201711  
今宵星空を仰がん避暑ごころ 稲畑汀子 ホトトギス 201807  
穂高岳背に屋根急傾斜避暑ホテル 岡村彩里 雨月 201911  
落葉松を抜くる日と風避暑散歩 岡村彩里 雨月 201911  
図書館はわれの避暑地や大没日 高木邦雄 末黒野 201911  

 

2020年7月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。