火の見     65句

〈火の見は冬の季語。ここでは他季も含みます〉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
日和よき火の見にホース干されをり 石山惠子 遠嶺 199904
弓張月火の見櫓に掛りをり 阿部悦子 酸漿 199911
日脚伸ぶ火の見櫓に人の見え 小川匠太郎 200002
曼珠沙華火の見櫓の下にかな 斉木永久 馬醉木 200101
田を植うる火の見に月の上がるまで 遠藤アサ子 赤井 200103
蜂の巣の火の見櫓にぶら下がる 高橋とも子 200107
秋深し火の見櫓の古ぶまま 大山志津 雨月 200202
野火の煙火の見櫓をつつみけり 八角うめ子 春耕 200204
冬の空火の見櫓はビルの下 小松サチコ ぐろっけ 200204
水仙や火の見やぐらの残る磯 小林光美 春耕 200205
梅の里暮れて火の見の櫓だけ 岸はじめ ぐろっけ 200206
惜春や火の見と並ぶ開墾碑 中谷葉留 風土 200207
竹を伐る火の見の下を通りけり 中谷葉留 風土 200301
冬晴や火の見櫓に拡声器 小山道子 百鳥 200303
草いきれ火の見櫓の脚見えず 大串章 百鳥 200407
古びゆく火の見櫓やこひのぼり 十河秀子 百鳥 200408
潮銹の火の見櫓や枇杷熟るる 田中正子 百鳥 200409
秋夕焼小江戸に残る火の見台 長野純顕 対岸 200412
冬紅葉火の見櫓はつきぬけり 山荘慶子 あを 200502
白鳥も火の見もこともなく暮るる 岡崎桂子 対岸 200504
探梅や火の見櫓を一と廻り 長村雄作 栴檀 200505
半鐘がなくて火の見の夏に入る 定梶じょう あを 200507
遠花火昔ながらの火の見あり 瀧春一 菜園 200509
梅雨兆す火の見より入る旧街道 志奈禮子 万象 200510
忘れゐし火の見櫓や稲の花 土屋明子 百鳥 200511
蓬摘む火の見櫓の影の中 荒木民子 200606
火の見より高く高くと桐の花 大坪景章 万象 200610
豊の秋村知り尽す火の見台 工藤ミネ子 風土 200612
色変へぬ里曲の松や火の見旧る 佐々木新 春燈 200701
四辺枯れしと火の見櫓の聳ゆるよ 山岸治子 馬醉木 200701
火の見櫓を撤去する日の冬の鵙 衣斐ちづ子 200705
十五夜の火の見櫓となりにけり 定梶じょう あを 200711
今はもう使はぬ火の見町は冬 定梶じょう あを 200802
行く年の火の見に垂るる鉄梯子 若井新一 200805
桃咲いて火の見櫓の村しづか 上原重一 200806
強東風に踏ん張る火の見櫓かな 大坂せうじ 200807
稲の香や火の見櫓に拡声器 根橋宏次 やぶれ傘 200901
宿場町低き火の見や石蕗の花 木暮剛平 万象 200902
呆然と火の見櫓を風の中 小澤克己 遠嶺 200902
村人の火の見の下の大焚火 滝沢伊代次 万象 200912
鬼の子の火の見櫓をのぼりをり 乗鞍三彦 春燈 200912
先づ火の見櫓見えきし麓村 小山徳夫 遠嶺 201004
竹梯子吊るす火の見や山笑ふ 根橋宏次 やぶれ傘 201007
今もなほ火の見櫓や夏燕 藤見佳楠子 201008
木立より低き火の見や麦の秋 根橋宏次 やぶれ傘 201009
あのころの火の見櫓よ開戦日 辻直美 201102
点鐘板のこる火の見や冬ざるる 小林のり人 春燈 201103
啓蟄や火の見櫓の錆うかぶ 江見巌 六花 201104
笹子鳴く島に火の見と灯台と 瀬戸悠 風土 201205
残されし水車と火の見冬の雨 梶浦玲良子 六花 201304
ホース干す火の見櫓や震災忌 土田亮 末黒野 201312
役終へし火の見櫓を毀す秋 松木清川 ぐろっけ 201401
出初式ホース干さるる火の見かな 山崎刀水 春燈 201403
下萌ゆる火の見は風の交差点 高村令子 風土 201405
過疎の郷火の見櫓の暮春かな 小島禾汀 春燈 201407
古びたる火の見櫓やカンナ燃ゆ 今野明子 末黒野 201601
鐘の無き火の見やぐらや後の月 宮崎高根 201701
短日や火の見櫓の影長し 石塚勝典 雨月 201703
あぢさゐや村の火の見は錆深め 内海良太 万象 201709
火の見とふバス停通過木守柿 丑久保勲 やぶれ傘 201711
行く秋や火の見櫓に灯の潤み 安斎久英 末黒野 201802
百千鳥火の見櫓の朽ちかけて 秋山信行 やぶれ傘 201907
分団の火の見へ葛の花のぼる 森田節子 風土 202001
強東風や火の見櫓の風見鶏 宮元陽子 末黒野 202004
里ざくら火の見櫓が見えはじめ 大島英昭 やぶれ傘 202007

 

2020年12月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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