雛の客    52句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
京菓子をみやげに雛の客となる 沢坂芳山 京鹿子 200008
ケーキ作りもてなす孫の雛の客 栢森敏子 あを 200104
ごぶさたをごめんあそばせ雛の客 芝尚子 あを 200204
雛の客昨日の余韻あるままに 稲畑汀子 ホトトギス 200303
この部屋に招じたるより雛の客 稲畑汀子 ホトトギス 200303
ごあいさつ上手にできて雛の客 小川匠太郎 200303
雛の客長き廊下ですれ違ふ 大石登志美 築港 200305
ひとり酌み雛の客になりすます 坂本敏子 京鹿子 200306
雛の客あり雛をさめ又先に 稲畑汀子 ホトトギス 200403
羨しきは傘寿の酔よ雛の客 三由規童 雨月 200405
膝頭みんなそろへて雛の客 田辺哲子 帆船 200505
笛一管たづさへて来し雛の客 中里とも子 百鳥 200505
祖父祖母ぢぢばばと曾祖父曾祖母が雛の客 波田美智子 火星 200506
雛の客御洒落念入り大広間 水野範子 ぐろっけ 200507
笛一管たづさへて来し雛の客 中里とも子 百鳥 200602
両袖の重たからずや雛の客 鷹羽狩行 200603
躙り見る旅びとわれも雛の客 安達実生子 200606
お汁粉を呼ばれてをりぬ雛の客 上原重一 200705
海沿ひの一本道を雛の客 荒井千佐代 200804
雛の客重ね袂の横座り 岩崎憲二 京鹿子 200805
おしやべりに刻を忘るる雛の客 米屋道子 200805
雛の客に年々賑はふ城下町 河原一夫 200805
仏壇へ会釈しかへる雛の客 本多滋子 春燈 200905
雛の客菓銘の由来聞いてをり 能村研三 200905
まなざしを合はせたるより雛の客 稲畑汀子 ホトトギス 201003
お汁粉の配られしより雛の客 稲畑汀子 ホトトギス 201003
その中に猫も加はり雛の客 矢口笑子 春燈 201005
雛の客ひとりは河内言葉かな 塩路五郎 201005
雛の客らし玄関に小さき靴 木野裕美 ぐろっけ 201006
膝小僧擦り剥いてゐる雛の客 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103
おかっぱの中に腕白雛の客 落合晃 201105
整ふまで待たされてゐる雛の客 あさなが捷 201106
挨拶のおしやまなりけり雛の客 堀畑朋子 末黒野合同句集 201203
鰐皮のハンドバッグや雛の客 藤田かもめ ぐろっけ 201205
雛の客ひとりはぐれし男の児 林哲夫 ぐろっけ 201206
正座せる毬栗頭雛の客 門間としゑ 末黒野 201305
行間に愛ある手紙雛の客 岡真紗子 201405
佛にも晝酒少し雛の客 中谷富子 201405
雛の客酔うて日暮を帰りけり 藤生不二男 六花 201506
金平糖和紙にくるんで雛の客 雨村敏子 201507
来し方をひねもす語る雛の客 笹倉潤 ホトトギス 201508
牛車が不思議乗物好きの雛の客 赤座典子 あを 201604
雛の客親し河内の料理かな 磯野しをり 雨月 201705
雛の客男女機会均等法 岩下芳子 201905
平仮名と楽譜は読めて雛の客 池田澄子 船団 201906
いつしかに少女明眸雛の客 今村千年 末黒野 201906
玄関をはみ出せる靴雛の客 笹村政子 六花 202006
振袖は丹後ちりめん雛の客 延川五十昭 六花 202006
緋毛氈眼鏡はづして雛の客 久保夢女 202106
銀の箱に収まり雛の客 酒井湧水 ホトトギス 202207
その中に見知らぬ一人雛の客 笹村政子 六花 202206
ねんごろに飾るや雛の客いまだ 小田嶋野笛 末黒野 202307

 

2024年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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