雛菊・デージー     38句

デージーは星の雫に息づける   阿部みどり女

作品
作者
掲載誌
掲載年月
デージーの鉢押しやられ稿を継ぐ 稲畑汀子 ホトトギス 199902
ワープロの目を休ませて雛菊よ 稲畑汀子 ホトトギス 199902
雛菊や夕べ貧しと思ふ白 湯川雅 ホトトギス 200106
雛菊の国に君いつ帰らなん 三本悦子 ホトトギス 200106
日向より日陰へと雛菊の白 三本悦子 ホトトギス 200106
屋上の庭のデージー日に近し 中島徳子 酸漿 200106
デージーの丘に大きなパラシュート 三本悦子 ホトトギス 200106
雛菊の鉢の置き場所又替へて 稲畑汀子 ホトトギス 200202
雛菊や老人ホームの番付表 市川伊團次 六花 200206
デージー挿しオルガン弾きは街角に 近藤きくえ 200209
デージーやヴェルサイユ展のナポレオン 鈴木石花 風土 200305
雛菊のみんな摘まれてしまひしや 林之子 草の花 200407
雛菊の風に従はざる高さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
雛菊の花の色にも主張あり 稲畑汀子 ホトトギス 200502
考への纏まつて来し雛菊に 稲畑汀子 ホトトギス 200502
デージーの小鉢並べてゐし出窓 稲畑汀子 ホトトギス 200502
デージーの鉢の水遣る旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 200502
雛菊の一鉢ごとに園児の名 原茂美 雲の峰 200504
選り迷ひ雛菊の鉢求めけり 二村蘭秋 雨月 200505
雛菊を植ゑて旅がちなることも 稲畑汀子 ホトトギス 200602
雛菊に視線落して駅を出る 稲畑汀子 ホトトギス 200602
寄せ植ゑてデージー色となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200602
雛菊や恋を占ふ少女をり 南原正子 酸漿 200605
雛菊や蜜蜂の家と名づけ住む 瀧春一 常念 200606
テーブルにデージーの鉢置きにけり 石脇みはる 201004
通販のブルーデージー発注し 小澤菜美 201005
雛菊の細かな揺れや余震なほ 辻直美 201105
雛菊の鉢それとなく置く書斎 稻畑汀子 ホトトギス 201202
どの家もデージーパンジーニュータウン 増田甚平 ろんど 201306
雛菊や若き看護師聞き上手 市村明代 馬醉木 201405
雛菊をいつぱい咲かせても淋し 森川絢子 京鹿子 201701
雛菊やダイヤ婚から神の域 江島照美 201805
デージーの原種しづかで気むづかし はしもと風里 202006
雛菊の夜には夜の顔ありて 中貞子 202007
デージーの日溜り豆腐売りの笛 谷口摩耶 202204
本降りの雨デージーは花を閉づ 谷口摩耶 202204
デージーや少女は恋に目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302
病窓に置かれ雛菊色放ち 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302

 

2024年3月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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