姫 始    34句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ててなしの鼠貌出す姫はじめ 市堀玉宗 銀化 199903
大粒の星をかぞへて姫はじめ 小澤克己 遠嶺 199904
姫始め日は中天にありぬべし 小西昭夫 船団 199908
姫はじめ頭のどこか切れてゐる 保坂加津夫 いろり 200002
谷崎を読むそれだけの姫始 朝妻力 俳句通信 200002
チグリスの湾曲部にて姫はじめ 伊藤格 200003
さらでだに遠ざかりたる姫始 富田直治 春耕 200103
真夜中の月は半身にひめ始め 竹内悦子 200107
姫始め天井裏に音のして 保坂加津夫 いろり 200203
これよりかいやこれまでか姫始 小澤克己 遠嶺 200204
折鶴に息吹き込みしひめはじめ 延広禎一 200304
姫始わたし小さな珠になる 林裕美子 六花 200404
としひとつとれば五十九ひめ始 山田六甲 六花 200501
クロマニオンピテカントロプス姫始 篠田純子 あを 200603
姫始へとしめりゆく指輪かな ことり 六花 200605
少子化を語りし果ての姫始 辰巳比呂史 200605
姫始肩の力を抜きもして 高木智 京鹿子 200704
ささやきが鳴咽になれり姫始 ことり 六花 200801
山越えて風花のくる姫始 山田六甲 六花 200801
鈴の緒の太くて堅し姫はじめ 山田六甲 六花 200801
たまゆらの空を飛びけり姫始 山田六甲 六花 200901
川音のとぎれぬ一間姫始 涼野海音 火星 201005
髪に指切れむと笑ひ姫始 ことり 六花 201101
姫始身体ふるへてゐたりけり 瀧澤伊代次 自註句集 201212
煌めきは星の気息よひめ始 布川直幸 201401
あなにやしえをとこをとめ姫始 山田六甲 六花 201501
友禅を畳に咲かせ姫はじめ 山田六甲 六花 201701
御無体もこよひは為されひめはじめ 高橋龍 201707
はからざる業自づからひめはじめ 高橋龍 201707
抜け抜けと抜かす陰毛しものけひめはじめ 高橋龍 201707
剃り跡を指でなぞつてひめ始 江島照美 201904
ウィンドウズ上の魔にあめひめはじめ 亀山朧 船団 201906
おのころの社はしづかひめ始 山田六甲 六花 202001
袖引いてその気あらざる姫始め 延川五十昭 六花 202003

 

2023年1月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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