火消壺  26句 〔含他季〕

日輪の舞ひたはむるゝ黄落樹    西島麦南

作品
作者
掲載誌
掲載年月
火消壺で甘藷焼きしこと一葉忌 金升富美子 199902
寒紅や消壺の灰まみれなる 竹内悦子 199904
大根干し消壺いまもあるくらし 武政礼子 雨月 200101
火消壺詠まれしことの昔知る 宮津昭彦 200204
六月の豪商の家の火消壺 野澤あき 火星 200209
豊作や花器となりたる火消壺 神蔵器 風土 200411
歳月の重み黒々火消壺 大串章 百鳥 200503
木枯や母の月日の火消壺 中野あぐり 春燈 200505
炉火焚いて母が離さぬ火消壺 淵脇護 河鹿 200605
霜月や講の果てたる火消壺 中條睦子 万象 200702
猫の寄る密教寺の火消壺 中田みなみ 200703
やはらかき赤子の欠伸火消壺 林友次郎 遠嶺 200803
陣痛が続く寒夜の火消壷 松田都青 京鹿子 200901
叱られて消壺の炭のごと黙す 秋千晴 200902
落葉舞ふ母のぬくみの火消壷 柴田朱美 京鹿子 200902
消壷に消炭満てる神の留守 城孝子 火星 200902
残りたる燠消壺へ囲炉裏端 横川泰子 酸漿 201001
本陣の厨に眠る火消壺 清水美子 春燈 201102
喉飴や明治の家に火消壷 西面和子 201103
消壺と羽釜とメロンジュースかな 有本惠美子 ろんど 201111
水仙や母の残せし火消壷 柴田朱美 京鹿子 201303
老公寓ペチカの陰に火消壺 品川鈴子 ぐろっけ 201312
火消壺質素でありし若きころ 吉武千束 太古のこゑ 201411
熾真つ赤五衛門風呂の火消壺 松岡和子 201502
冬ざるる芭蕉生家の火消壺 伊藤ふみ 船団 201612
焚初や蓋の重たき火消壺 内海良太 青嶺 201612

 

2021年11月28日 作成

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