日 雀      40句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
日雀来て大樹に声をこぼしけり 稲畑汀子 ホトトギス 199910
一日の工事終れば来る日雀 稲畑汀子 ホトトギス 199910
一月や日雀くるたび櫻の木 岡井省二 200106
頂上や遅き芽吹に鳴く日雀 倭文ヒサ子 酸漿 200107
日雀鳴き御廟へつづく一の橋 橋添やよひ 風土 200111
雲を描く病床の夫日雀くる 内山和江 200212
松島の松をこぼるる日雀かな 成田千空 200307
一服のながき樵や日雀鳴く 太田寛郎 200408
朝ぬれて重たき草の日雀啼く 羽田れい 草の花 200409
日雀啼く郡上に買ひし竹の籠 近藤幸三郎 風土 200409
罅走る水甕日雀小雀鳴き 熊岡俊子 雨月 200412
鍵かけぬ里の習はし日雀鳴く 吉田かずや 春燈 200512
菩提子に日雀の糞の残りをり 梅原美子 200512
静けさや紅葉の山に鳴く日雀 夏目満子 酸漿 200602
人恋の日雀寄り来る樺林 伊藤稔代 200603
棲み古りて珍しもなし日雀かな 中山純子 万象 200606
米かしぐ水辺の視野に日雀小雀 中山純子 万象 200606
この道も西行の道日雀鳴く 近藤幸三郎 風土 200608
吊橋は板一枚や日雀鳴く 滝浪紀久子 万象 200609
日雀鳴き萌黄霞の飛騨郡 根岸善雄 馬醉木 200706
朝々の半熟たまご日雀鳴く 忌瀬戸悠 風土 200710
洗ひ場の水をついばみ日雀小雀 中山純子 万象 200808
日雀鳴く石山参道雨霽れて 勝野薫 ぐろっけ 200809
日雀山雀愛さなくては生きられぬ 関根誠子 炎環 200809
みどり子の耳透きとほる日雀かな 本多俊子 200907
四十雀山雀日雀峠路 滝沢伊代次 万象 200910
久闊の友赤き杖日雀鳴く 長濱順子 201107
五合目の水場に遊ぶ日雀かな 松本文一郎 六花 201212
水楢の枝から枝へ日雀かな 江見悦子 万象 201310
大欅日雀の声が日をこぼす 浜口高子 火星 201409
日雀鳴き小浅間の雲上りゆく 河野亘子 馬醉木 201409
案内書に日中韓語日雀鳴く 三川美代子 201410
里山は散歩日和や日雀鳴き 布施由岐子 末黒野 201510
日雀鳴く近つ飛鳥は墳どころ 玉置かよ子 雨月 201608
蹌踉とゆかねば八十路日雀鳴く 山崎靖子 201610
川波の高き日雀交りけり 大島英昭 やぶれ傘 201807
日雀つぴつぴ記憶の中の道がない 火箱ひろ 船団 202003
裸木に日雀来て居り二羽三羽 鳥山英子 春燈 202202
日雀山雀湿気の溜る土不踏 増成栗人 202207

 

2023年9月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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