放屁虫(へこき虫・へっぴり虫・へひり虫)  33句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
死なばみな同じからんに放屁虫 八木愁一郎 ぐろっけ 200001
放屁虫白髪まじりとなりにけり 小形さとる 200008
豆の葉に交りて朝の放屁虫 伊藤一枝 酸漿 200111
銀閣の熊手に掃かれ放屁虫 飯塚ゑ子 火星 200212
これよりは結界となる放屁虫 水野恒産 200301
発想は火屑となりぬ放屁虫 鷹羽狩行 200309
へこき虫ひとりの飯は焦げやすい 松山律子 六花 200310
月明の畳を這へる放屁虫 浜口高子 火星 200312
朝刊のどかにひそむ放屁虫 伊藤白潮 200411
放屁虫やたらに増やし鰥夫たり 伊藤白潮 200412
謁見の間へすすみたる放屁虫 玉川悠 遠嶺 200501
へこき虫ぐるみ干物とり込めり 伊藤白潮 200511
三才児なりのかけひき放屁虫 刈米育子 200512
病床に住みついてをり放屁虫 中村邦彦 200701
へひり虫みんな揃つて日を仰ぐ わかやぎすずめ 六花 200702
放屁虫思案の一事あるごとし 相良牧人 201001
新聞に掃き寄せらるる放屁虫 奥太雅 万象 201003
平和なりとは言ひがたし放屁虫 常田創 201011
放屁虫畳を歩く夜の会議 大山文子 火星 201201
手に負へぬ微分積分放屁虫 関根揺華 201302
つむり掻き笑ふ阿羅漢放屁虫 岡野里子 末黒野 201502
ふと我に返るときあり放屁虫 前田美恵子 201512
放屁虫にも本当の名ありけり 中川句寿夫 あを 201612
大玻璃で朝日浴みゐる放屁虫 手島南天 万象 201705
さざえ堂賊進入や放屁虫 物江康平 春燈 201710
人の世に蓼食ふ虫と放屁虫 高橋将夫 201712
放屁虫知り尽さずに共にをる 平野多聞 201812
放屁虫あなたの愛が欲しいのに 西村亜紀子 船団 201812
反り合はぬをんなとをんな放屁虫 仲里奈央 201902
放屁虫ここは本山園城寺 たかはしすなお 202001
放屁虫笑ひの壺に落ちにけり 林紀夫 春燈 202009
雲白くゆき窓枠に放屁虫 藤井美晴 やぶれ傘 202010
放屁虫戸惑う世相洒落にして 中川のぼる 202112

 

2023年10月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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