初 市    19句

初市や雪に漕来る若菜船    嵐蘭

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初市の明るさ路地に及びけり 久崎富美子 199901
初市の痩せ牛ばかり糶り残る 大崎昌子 円虹 199906
初市やふんだんに撒く清め酒 中道千代江 春耕 200103
初市や鏃のごとき糶ことば 鷹羽狩行 200202
初市や遅き帰宅をなじられて 福田みさを いろり 200203
初市や金具の付きし布財布 久保田由布 ぐろっけ 200204
初市に影をみじかく電車過ぐ 中村洋子 風土 200304
初市の灰神楽立て仕舞ひけり 内海良太 万象 200504
初市の気合の鱗しぶきかな 横松しげる 遠嶺 200504
安房の花桶にあふるる初市場 福永みち子 馬醉木 200703
初市や肩胛骨はのどかなり 吉弘恭子 あを 200903
初市に手のひらに乗る亀を買ふ 大西八洲雄 火星 200904
初市へ担ぎこまれし棒太し 小澤克己 遠嶺 201001
初市に大物売れて大拍手 滝沢伊代次 万象 201001
初市の朝日に動く蟹の足 売野緑 万象選集 201205
初市の雪に投げ出す鰤一尾 北崎展江 くりから 201209
初市の声を掻き消す大太鼓 鴨下昭 201303
往きは旦那帰りは社長初市場 石田きよし 201504
初市や並べてありし古取手 竹中一花 201504
初市の一番奥に福の神 高橋将夫 201603
灰神楽立てて初市果つるかな 内海良太 万象 201703

 

2021年1月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。