初 嵐         117句

瀬田の橋上り下りや初嵐    許六

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
門に出てすぐ引返す初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 199808
梨畑に梨のころがる初嵐 皆川盤水 高幡 199905  
都市といふ気儘な生活初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 199908  
初嵐人の戻りし都心かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199908  
沛然と降る降りやうも初嵐 稲岡長 ホトトギス 200001  
大淀の大芦原の初嵐 三村純也 ホトトギス 200001  
手びねりの壺のゆがみて初嵐 宮川みね子 風土 200011  
翻り易き葉もあり初嵐 稲岡長 ホトトギス 200101  
山中に碑ひとつ初嵐 大西逸子 京鹿子 200102  
山姥の何まめまめし初あらし 岡井省二 200105  
初嵐過ぎし夜空の洗はれし 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
初嵐雨待つ心自ら 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
流木の打上げられし初嵐 中沢三省 風土 200111  
わたつみの沖にわたつみ初嵐 深澤鱶 火星 200111  
初あらし子の哀しみを丸ごと呑み 荒川美邦 京鹿子 200201  
曲り屋に馬の嘶き初嵐 山崎ミチ子 帆船 200211  
くたかけの臑低うして初嵐 嵯峨根鈴子 火星 200212  
七峰の七つ暮れゆき初嵐 松林順子 雨月 200212  
初嵐とは身の内に吹くことも 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
初嵐には気づかずに出掛け来し 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
をさまると思ひ出掛けし初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
朝の間の季節移りぬ初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
図書館は外も禁煙初嵐 中島正夫 対岸 200310  
修正液吹いて乾かす初嵐 中村洋子 風土 200311  
初嵐変はらぬ朝の箸二膳 内藤紀子 遠嶺 200311  
初嵐ガラスのピエロ踊り出す 森山のりこ あを 200410  
五人ずつ渡る吊橋初嵐 森山のりこ あを 200410  
彼の日より絵踏みの心地初嵐 城間芙美子 対岸 200411  
罪びとと憎むは罪よ初嵐 鈴鹿仁 京鹿子 200411  
音たてて汐あがりくる初嵐 鎌倉喜久恵 あを 200411  
飼馬桶転がつてゐし初嵐 大木茂 万象 200412  
初あらし草の匂ひの犬抱いて 松波幹治 万象 200412  
首都よりの富士は横顔初嵐 大高芭瑠子 炎夏 200507  
丸ビルの先より降り来初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 200508  
初嵐石尊さまに掌を合はす 瀧春一 菜園 200509  
大喝の仁王の吐ける初嵐 吉澤利治 遠嶺 200511  
見えてゐて墓山遠し初嵐 師岡洋子 ぐろっけ 200511  
初嵐聞き分けのなく犬吠ゆる 高田佐土子 築港 200511  
初あらし野馬にも似たる波頭 能村研三 研三句集 200512  
窯出しの碗の火の跡初あらし 片山由美子 200512  
初嵐一丈五尺の櫓を漕げり 九万田一海 河鹿 200601  
飛行隊島を去る日の初あらし 澤田緑生 馬醉木 200601  
初嵐西の庇に雨こぼれ 瀧春一 常念 200606  
洲に立てば黍と空なり初嵐 瀧春一 常念 200606  
ねむの花さそはれ出でし初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 200608  
熊笹の葉擦れさやかや初嵐 宮入河童 200612  
初嵐北斎の波咆哮す 宮内とし子 200612  
初嵐拭ひ去りたる空の碧 大泉美千代 雨月 200612  
初嵐川風にふと海匂ふ 塙告冬 ホトトギス 200701  
初嵐軒の干し魚音立てて 佐藤哲 万象 200701  
青空がこぼるゝ雲や初嵐 瀧春一 200706  
初嵐押して来られし休館日 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
猫耳を寝かせて帰る初嵐 ことり 六花 200710  
竹林の大きうねりや初嵐 筏愛子 200711  
初嵐やさしく過ぎてくれました 加藤君子 火星 200712  
条幅に筆のころがる初嵐 谷村幸子 200801  
駆け抜くる座敷わらしや初嵐 上田繁 遠嶺 200801  
一扉なき千畳閣へ初嵐 八染藍子 200801  
須磨浦や潮入れかはる初嵐 深澤鱶 火星 200801  
初嵐玻璃いつぱいの山ざくら 太田昌子 馬醉木 200812  
初嵐山染め上げてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
長良川水嵩増して初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
初嵐めく丸ビルの角辺り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
六甲の山並み統べて初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
撤退も勇気の一つ初嵐 杉本光祥 200911  
大仏に内視鏡とや初嵐 和田照海 京鹿子 200911  
初嵐詫状を書き上げにけり 鈴木直充 春燈 200912  
老いの身は急がば回れ初嵐 松本文一郎 六花 201001  
苧もひるがへるくさ初嵐 冨山俊雄 山居抄 201008  
古書店の電球ゆるる初嵐 金山雅江 春燈 201011  
医師示す画像の影や初嵐 鈴木セツ 201011  
立体に飛び出す絵本初嵐 中村洋子 風土 201011  
雨を待つ心も少し初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
滞在の短き夕べ初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
初嵐フェリー欠航小笠原 中島玉五郎 201109  
初嵐砂紋一夜に変はりけり 藤見佳楠子 201111  
初嵐風音迫る片荒し 呉文宗 春燈 201201  
山はみな空をめざせり初嵐 高倉和子 夜のプール 201203  
愚痴もれる足止めの駅初あらし 中島玉五郎 201209  
初嵐清貧の語の遥かなり 須山登 201211  
バス降りる伊勢丹前や初嵐 柴田久子 風土 201211  
百均の傘吹き飛ばす初嵐 伊藤純子 201211  
とき色のパンツルックや初嵐 生方義紹 春燈 201212  
百幹の竹戦(おのの)かす初嵐 石田きよし 201302  
初嵐胸もとゆたかなる佛 田中文治 火星 201311  
顔に受け合点したり初嵐 松本俊介 春燈 201311  
苛立ちの静かにつのる初嵐 こうのこうき ろんど 201312  
真上ゆく鴉悪声初嵐 波田美智子 火星 201412  
甲山より摩耶山へ初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
初嵐縫うて賀の旅飛機西へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
草の根の金剛力や初嵐 細川洋子 201511  
声変りせし少年や初嵐 岩永はるみ 春燈 201512  
其の壱は始まりの章初嵐 辻響子 201512  
吹き晴れて海の匂ひの初嵐 中村洋子 風土 201512  
初嵐何もなさざる一日よ 町山公孝 201611  
から噛みの牛の反芻初嵐 佐藤山人 201611  
初嵐雀闘ふ構へなり 遠山のり子 201612  
下駄をはくときの男や初嵐 神蔵器 風土 201706  
支笏湖に波先尖る初嵐 榎美幸 万象 201712  
一天の星座ゆるがぬ初嵐 竹下陶子 ホトトギス 201807  
草原の命醒まして初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
初嵐都心縮めてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
初嵐芋の葉擦れの音にぶく 升田ヤス子 六花 201812  
初嵐空をずらして過ぎにけり 高倉和子 201902  
なんの湯か沸かして忘れ初嵐 石川桂郎 風土 201907  
さまざまな悲しみ込めて初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 201908  
原稿の催促ありぬ初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 201908  
その頃の若さもうなし初嵐 稲畑汀子 ホトトギス 201908  
エルニーニョラニーニョ忙し初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
初嵐鴎を宙に貼り付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
丸ビルを唸らせてゐる初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
列島を弄びたる初嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
身の何か翻りたる初嵐 近藤喜子 201911  
届きたる文の厚さや初嵐 丹羽啓子 馬醉木 201911  
勉学の思ひは今も初嵐 柴田志津子 201912  
初嵐一本松に韻きけり 三村純也 ホトトギス 201912  
青々とのけぞる竹や初嵐 高倉和子 202003  

 

2020年8月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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