初 茜    136句

杉の秀のならぶでこぼこ初茜    清水保

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朱鷺色に普賢の染まる初茜 山崎翠汀 春耕 199903
にんげんの体内に水初茜 朝日彩湖 船団 199907
抗はぬ羊角は孤に初茜 丸山海道 海道句集 199910
金星は我が守り星初茜 桐木榮子 船団 199912
六甲の稜線柔く初茜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200001
妙見の見なれし峰の初茜 高野清風 俳句通信 200002
初茜水平線に船二隻 酒井多加子 雲の峰 200003
花温室の玻璃がとらへし初茜 中村翠湖 馬醉木 200003
伊吹嶺にかかりし雪も初茜 辻のぶ子 雲の峰 200003
初茜倭鶏目ざめゐる小舎の隅 神山テル 春耕 200004
初茜星を加へし遠嶺見ゆ 穴澤光江 遠嶺 200005
初茜と言いしが僕らの星を消し 片岡秀樹 海程 200005
雲海も翼も染めて初茜 中野たけみ 雨月 200104
初茜ローランサンの色にかな 辻享子 六花 200104
胸辺に賜はるごとき初茜 能村登四郎 羽化 200110
眩しさの前の一瞬初茜 宮森毅 六花 200112
末広の丘の一樹や初茜 豊田都峰 京鹿子 200202
一本の水平線や初茜 森理和 あを 200202
師も夫もみ空に在す初茜 渕上千津 200203
たてがみをふり立て行かむ初茜 今村恵子 200203
大絵馬の鬣そよぐ初茜 花島陽子 遠嶺 200204
日捲りの夢を点して初茜 寺内佶 遠嶺 200204
絵硝子のザビエル像や初茜 若生まりあ 遠嶺 200304
初茜白壁しんとひき締り 矢崎いと子 200307
初茜千年杉の西の峰 石脇みはる 200404
初茜よりひんがしの明けて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200501
初茜蟹のさばしる気比の浜 岡村葉子 栴檀 200502
明星を消し忘れたる初茜 鷹羽狩行 200502
筑波嶺に享けし温みや初茜 小林碧郎 馬醉木 200503
昂然と海鵜が一羽初茜 大橋敦子 雨月 200503
初茜色ほのかなる富士のあり 浅野恵美子 酸漿 200503
初茜水平線をまづ引けり 豊田都峰 京鹿子 200503
初茜聖地を奪ひ合ふなかれ 千田百里 200503
男なら鬨つくるべし初茜 岩崎憲二 京鹿子 200503
霧島の稜線染める初茜 藤田京子 ぐろっけ 200504
洋(うみ)に向く小部屋の宿り初茜 三枝邦光 ぐろっけ 200504
初茜天才画家を待つてをり 大串章 百鳥 200602
展望の百八十度初茜 長崎桂子 あを 200603
介護士の紫煙の彼方初茜 田中みのる 火星 200604
初茜海は美神のたたずまひ 本多俊子 200604
稜線に鉄塔二本初茜 木村冨美子 遠嶺 200604
橋上に齢かさねて初茜 豊田作二 遠嶺 200604
朔北の闇剥がしゆく初茜 生出紅南 百鳥 200604
老松に色は移さず初茜 林翔 200703
空と海合わせ鏡に初茜 中村悦子 200803
初茜ドボルザークに酔ひながら 千田百里 200803
ひもろぎのむらさき刷ける初茜 近藤きくえ 200804
蒲生野の空むらさきに初茜 中原吟子 雨月 200804
蹼の双手を染める初茜 西村純太 200804
鼻削がれしスフィンクスに初茜 河村泰子 ぐろっけ 200804
二上山の二タ瘤はきと初茜 田所洋子 雨月 200804

 鈴木翠峰句集『余燼』上梓

余燼より生れ出づるもの初茜

能村研三 200902
おのづから手をあはせをり初茜 吉野さと 酸漿 200903
赤松の峰を染めたり初茜 山形悦子 火星 200904
初茜窓に比叡の凛然と 舩越美喜 京鹿子 200904
初茜引きては返す波の音 山口まつを 雨月 200904
術後の身玻璃越し望む初茜 山口まつを 雨月 200904
初茜第一体操始まりぬ 小原徳男 遠嶺 200904
初茜八十路迎へし我のあり 若本彰子 酸漿 201003
初茜越後の空は鉛色 吉弘恭子 あを 201003
余生などまだまだのこと初茜 加藤克 201003
なにごとも瑞兆なりし初茜 大島みよし 201004
初茜つつがなきわが山河あり 曷川克 遠嶺 201004
海に入る河をも染めて初茜 島谷征良 風土 201101
神丘に吉の名ありて初茜 鈴鹿仁 京鹿子 201102
雲海の果を染めたり初茜 小林優子 酸漿 201103
初茜白一色を染めにけり 山崎里美 201103
初茜錦糸の吉兆裾模様 長崎桂子 あを 201103
初茜輝く千木の春日杜 笠井清佑 201103
初茜おかげ参りのお伊勢さん 増田一代 201103
初茜勾玉出土せし丘の 豊田都峰 京鹿子 201103
初茜丹沢見ゆる処まで 中田のぶ子 ろんど 201104
遠富士の姿成りゆく初茜 中島讃良 ろんど 201104
初茜百万石に染めLLげて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
その中に一点の星初茜 細野恵久 ぐろっけ 201201
神鳴を山に斎くや初茜 豊田都峰 京鹿子 201203
初茜嬥歌の山を染めにけり 岡野ひろ子 201203
沖をゆく船まで染めて初茜 久永つう 瀬戸の海 201203
微塵なき玻璃にあまねき初茜 秋山悌歩 末黒野 201204
初茜光と共に始まる日 鎌田慶子 ろんど 201204
手水舎の水音に明け初茜 齋藤晴夫 春燈 201204
行く道の平らかであれ初茜 来海雅子 201204
初茜分校の矮鶏高鳴けり 島田麻子 万象選集 201205
初茜シルエット皆黙しをり 中間美砂子 万象選集 201205
葭の根に寄る小波や初茜 山本絢子 万象選集 201205
飛天いま降臨のごと初茜 宮田香 故郷 201207
船出とは一人に非ず初茜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211
神坐す高千穂の山初茜 田下宮子 201303
凪ぎわたる渚綾なす初茜 吉田耕人 ぐろっけ 201303
雨戸あけ清しき日差し初茜 田島昭久 かさね 201303
銀色に鎮もる野面初茜 中田禎子 201304
初茜天地ひびきあふやうに 本多俊子 201304
病棟の明けの静けさ初茜 杉原ツタ子 201304
期するものありて仰ぐや初茜 コ田千鶴子 馬醉木 201401
初茜波除波と睦みあふ 小田司 馬醉木 201403
初茜思ひ静かに合掌す 中山静枝 201403
ふるさとは都会なんです初茜 粟津さくら 201403
足もとの潮に及びぬ初茜 野村重子 末黒野 201404
初茜耳にはやさし鳥の声 佐藤喜仙 かさね 201404
別当の頭の低うして初茜 中島陽華 201404
波と雲荘厳に染む初茜 椿和枝 201404
結び合ふ大岩小岩初茜 中島陽華 201405
一条の日矢に希望や初茜 山崎里美 201503
願ひごと吉の予兆や初茜 和田政子 201503
見慣れたる生駒稜線初茜 永田圭子 ろんど 201504
雲々の五彩綾とす初茜 浅井青二 雨月 201504
一景や一ノ谷より初茜 市川伊團次 六花 201504
佳きことに出会へる予感初茜 丹羽武正 京鹿子 201505
初茜してふるさとのやすけさよ 木下夕爾 春燈 201508
沖は陽の生まるる所初茜 今瀬一博 201603
城山に二体の神や初茜 小林共代 風土 201603
国生みの島を染めゆく初茜 堀井英子 雨月 201604
潮騒を染むる如くに初茜 椿和枝 201604
蕩けたるだるま朝日や初茜 村上和義 万象 201605
ムーミンとお手々繋げば初茜 寺田伸一 船団 201612
初茜星のきざはしてふ視界 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
落日の印南平野や初茜 山田六甲 六花 201701
ニッポニア・ニッポン日和初茜 佐藤喜孝 あを 201701
突堤にひびく波音初茜 福永みち子 馬醉木 201703
縹色より徐々にして初茜 大畑善昭 201703
未来へと思ひふくるる初茜 藤田美耶子 201704
初茜ひそと脈打つ枯木かな 大草由美子 春燈 201704
六甲山の山気を染むる初茜 栗山恵子 雨月 201704
相聞のごとくに天地初茜 岩岡中正 ホトトギス 201705
軍艦の澪吾子の名に初茜 平居澪子 六花 201804
古稀の峰登りつつまる初茜 藤田美耶子 201804
浮世絵のやうな山河や初茜 吉田順子 201804
秀を競ふ落葉松並木初茜 森清堯 末黒野 201804
今日よりの先は神意や初茜 鷹崎由未子 春燈 201804
初茜父母の知らざる世を生きて 児玉充代 201806
火の鳥が舞ひ降りさうな初茜 高橋将夫 201903
山国の底は終の地初茜 高村令子 風土 201903
泣き面のニベアちよんちよん初茜 辻響子 201903
正解を誰も知らぬ世初茜 三木亨 201904
考の声母のこゑきく初茜 コ田千鶴子 馬醉木 202002
峰寺へ四方より寄する初茜 密門令子 雨月 202003
この谷に生き果てぬべし初茜 善野行 六花 202004

 

2021年1月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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