八 朔     128句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
八朔の蟷螂の顔近くあり 山尾玉藻 火星 199809  
八朔の塩を掴んでをりにけり 今木偉郎 199811  
八朔の海を見てゐる礁かな 小澤克己 遠嶺 199908 わが生誕の日
八朔や実りを期する農ごころ 鈴鹿仁 京鹿子 199909  
八朔の藻屑焼く煙磯を這ふ 鈴木夢亭 塩屋崎 199910  
八朔の沢の呂律でありしなり 吉岡久江 火星 199910  
八朔の棚田落ちゆく水の音 朝妻力 俳句通信 199910  
八朔や早や色めける鬼の山 深澤鱶 火星 199911  
八朔の甕に柄杓を真一文字 杉浦典子 火星 199911  
八朔の砂に音なきところかな 竹内悦子 199912  
八朔や口開けて干す旅鞄 八百山和子 200011  
八朔の嶺に百星応へけり 環順子 遠嶺 200011  
八朔の孔雀の羽の真白かな 雨村敏子 200011  
八朔や遠き記憶の寺参り 高木伸一 六花 200109  
今もなほ八朔ぼたもち配り来る 関口ゆき あを 200109  
八朔やにほひし水の流れ過ぐ 天野きく江 200110  
八朔や屋根葺き替へし屋敷神 出岡実 春耕 200111  
白づぐめにて八朔を祝ふかな 小澤克己 遠嶺 200111  
八朔や胡麻塩そへて重のもの 矢島久栄 200111  
八朔や神の島へと橋渡る 山本田津子 200111  
八朔の朝餉しづかに生誕日 小澤克己 遠嶺 200111  
八朔や旨し苦しと魚の腸 宮脇ちづる 200112  
八朔の棚に置きある万歩計 波田美智子 をりをりに 200208  
八朔を信濃にありて風つかむ 鎌倉喜久恵 あを 200210  
八朔や靄上がりゆく春日山 小田悦子 雲の峰 200210  
八朔やこゑ凛々と護摩の僧 皆川盤水 春耕 200210  
八朔の雛を祭れる城下町 岡田万壽美 雲の峰 200210  
八朔の炭火の色の組まれあり 山尾玉藻 火星 200210  
八朔や唱和してをる五観の偈 石脇みはる 200210  
八朔やいたちの顔を鶏小屋に 戸栗末廣 火星 200211  
八朔や鞆の町練る馬の台 長谷川史郊 馬醉木 200211  
八朔や名水をもて茶を点つる 林裕子 風土 200211  
八朔や低き雲のる向う岸 柿沼盟子 風土 200211  
八朔のコンチネンタルタンゴかな 浜中雅子 遠嶺 200212  
八朔の小面すでに翳を持つ 近藤幸三郎 風土 200212  
八朔やトランプのつき廻りくる 中島陽華 200310  
八朔にざわつと風のたつもよし 鎌倉喜久恵 あを 200311  
八朔の餅を盛りたる朱塗り椀 志水芳秀 雲の峰 200311  
八朔の竹山にゐて笛を聴く 雨村敏子 200311  
八朔や手桶の底の大鯰 深澤鱶 火星 200311  
八朔やまづ神の田へほまち雨 兼久ちわき 馬醉木 200312  
八朔の虫をとらへし雀かな 甲斐遊糸 百鳥 200411  
花掛水八朔の田へ満たしけり 託正夫 200411  
八朔の糺の森に入りにけり 谷口佳世子 200411  
八朔の人の匂ひと熊の皮 高橋将夫 200411  
八朔の藁馬が負ふ武将の名 青山悠 200411  
八朔の地震に度胆を抜かれけり 磯野しをり 雨月 200412  
八朔や双ケ岡の鳥の影 中島陽華 200511  
八朔の遠雷ひびき雲早し 福盛悦子 雨月 200511  
八朔の炎のまはる中華鍋 師岡洋子 ぐろっけ 200512  
八朔や道の神にもこゑかけて 雨村敏子 200512  
八朔の雲従へて猿田彦 浜福恵 風土 200611  
八朔や黒い兎に港の灯 玉川悠 遠嶺 200612  
八朔の電話口より機の音 山尾玉藻 火星 200709  
八朔や阿久悠硬派全うす 赤座典子 あを 200710  
船溜り八朔潮に浮き上り 増田菖波 春燈 200711  
手を引かれ来し子八朔木馬曳く 竹下陶子 ホトトギス 200803  
八朔の雨降る一乗下り松 山尾玉藻 火星 200809  
つつ立つて八朔の嬰見下ろしぬ 山尾玉藻 火星 200810  
八朔の風にしたがふ山の草 戸栗末廣 火星 200811  
八朔や頼母子講の灯の洩るる 深澤鱶 火星 200811  
八朔や髪の多きは母ゆづり 奥村こちび 炎環 200811  
八朔や足指曲ぐる健康法 奥村こちび 炎環 200811  
八朔や詩のかろみを朝雀 水野あき子 遠嶺 200811  
八朔の石だたみゆく舞妓かな 谷村幸子 200811  
八朔の影置く人を石切場 山田美恵子 火星 200811  
八朔や工芸村の灯の低し 飯塚ゑ子 火星 200812  
八朔の木馬に靹の歴史曳く 竹下陶子 ホトトギス 200902  
腰強く練る八朔の餅の餡 高崎武義 200909  
八朔の末広がりに宴の灯 橋本良子 遠嶺 200911  
海へ向く八朔雛や蜑の家 松本峰春 春燈 200912 播州室津
八朔雛飾り土間より海の見ゆ 松本峰春 春燈 200912 播州室津
八朔雛飾つて格子の粗き家 松本峰春 春燈 200912 播州室津
八朔や女神輿の意気弾み 桂敦子 200912  
八朔の田面をわたる笛太鼓 遠藤和彦 遠嶺 200912  
八朔や汀の文字のありがたう 近藤きくえ 200912  
八朔や燕の群るる蘆の音 山田美恵子 火星 200912  
八朔やグルメ志向の五穀米 卜部黎子 春燈 200912  
八朔の田祝に炊く小豆飯 水谷靖 雨月 200912  
八朔の地震にムンクのごと叫ぶ 加藤峰子 200912  
海老蔵の婚や八朔まつたなし 後藤那生 ろんど 201011  
八朔や母の起居は水のごと 柴田佐知子 201011  
八朔や笑みのささ酌むさきつおや 岸本幸 ろんど 201011  
八朔の箱田の稲に気負ひ見る 井口初江 酸漿 201011  
八朔や皇宮にある乾門 小幡喜世子 ろんど 201012  
八朔の朝の牛蒡を削ぎにけり 若井新一 201012  
八朔の晴天藍を仕込むに好し 渡真利真澄 万象 201012  
みち潮や八朔梅からくれなゐの夜となりぬ 雨村敏子 201102  
八朔や子の挙式日の知らせ来る 赤座典子 あを 201110  
八朔や鶏老いて水散らかしぬ 蘭定かず子 火星 201111  
八朔の築山あるく鴉かな 井上淳子 火星 201111  
八朔の水に折り目の生まれけり 間島あきら 風土 201111  
八朔や風の移ろひ川面より 齋藤晴夫 春燈 201211  
八朔や破れ垣抜けて隣の子 生田高子 春燈 201211  
八朔の地蔵に積まれ野辺のもの 前田忍 火星 201211  
八朔の鯉の叩きし宗祇水 浜口高子 火星 201211  
八朔の花街に買ふ棕梠たはし 成宮紀代子 201211  
八朔や金糸銀糸の塵あつめ 深澤鱶 火星 201212  
八朔やしまひ込みたる皿を出す 荒井慈 春燈 201212  
石に顔画いて八朔ひなまつり 江見巌 六花 201212  
八朔のサイフォン点す睫かな 坂口夫佐子 火星 201301  
八朔や夫優先の暮しへと 柿本麗子 千の祈り 201307  
八朔の十三塚の舟着場 中島陽華 201310  
八朔や幣束きはだつ湯殿山 吉田政江 201311  
八朔に当り心が夕昏れまで 北村香朗 京鹿子 201312  
八朔や胡麻丹念に擂つてある 中島陽華 201410  
八朔や待ちあきし医の窓に雲 西山浅彦 春燈 201411  
八朔の風孕みくるワンピース 大山文子 火星 201411  
八朔や煙のごとき雨が降る 高倉和子 201411  
八朔の水の匂ひや山の影 近藤紀子 201411  
八朔や句会の途次の富士黒き 大霜朔朗 末黒野 201412  
八朔の水もて洗ふ棕櫚箒 雨村敏子 201412  
八朔や梁は樹液を出し続け 栗原京子 201503  
八朔や俵ごと米届きたる 渡部恭子 馬醉木 201510  
八朔や鬼を呼び出す能の笛 深川淑枝 201511  
八朔のきのふと違ふ山の色 井口ふみ緒 風土 201512  
八朔の綱引き老いも若き等も 宮原悦子 雨月 201512  
八朔や家の中にも風の道 林昭太郎 201611  
八朔や目覚めの白湯をひと吹きす 頓所友枝 201612  
八朔の米寿の姉の使りかな 竹内悦子 201711  
八朔や雀寄り来る神楽殿 大久保進 万象 201712  
八朔や祭文語りの命日に 中島陽華 201712  
八朔馬小石を噛んで渋滞す 和田照海 京鹿子 201712  
八朔の仏飯高く盛りにけり 饗庭悳子 末黒野 201812  
八朔の瀬へ笹舟を押し出だす 増成栗人 201910  
八朔や下ろし立てなる木綿針 布施政子 馬醉木 201911  
八朔の煮炊きの匂ふ大師堂 中村紀美子 春燈 201911  
八朔や何でも掛くる土間の釘 柴田佐知子 201912  

 

2020年8月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。