春告鳥     32句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
肺深く春告鳥の声も吸ふ 泉田秋硯 200105
今日虚子の春告鳥として聞きぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200202
奥宮の千木のなお奥春告鳥 藤岡紫水 京鹿子 200606
英会話不可のジェスチュァー春告鳥 真木早苗 八千草 200608
さりげなく刻過ごしけり春告鳥 宇都宮滴水 京鹿子 200705
正調の春告鳥となりにけり 吉田明子 200707
早々と春告鳥を聞く山路 稲畑汀子 ホトトギス 200803
啼き移る軽さも風の春告鳥 藤岡紫水 京鹿子 200806
方言を忘れ春告鳥気取る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904

春告鳥風の軽さに啼きつのる

藤岡紫水 京鹿子 200905
春告鳥火の番替る登り窯 長谷川友子 春燈 200907
三回忌春告鳥の来てをりぬ 林いづみ 風土 201001
みよし野の春告鳥も待ちくれし 稲畑汀子 ホトトギス 201002
春告鳥雲湧く峰を抜けて来し 竹中一花 201005
その後のことは春告鳥に聞く 稲畑汀子 ホトトギス 201103
春告鳥のこゑの虚しさ津波あと 北尾章郎 201107
みよし野の春告鳥もねむりしや 稲畑汀子 ホトトギス 201304
去り際にひと声聞きぬ春告鳥 桂敦子 201306
点滴終へ夫と歩けば春告鳥 斉藤裕子 あを 201404
耳拭いて春告鳥を呼び込めり 鳥居おさむ ろんど 201503
正調で告げよ春告鳥ならば 布川直幸 201603
季重なり一つあづける春告鳥 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604
山裾の春告鳥の近きこゑ 蒲田豊彦 雨月 201606
みよし野の春告鳥を待つことも 稲畑汀子 ホトトギス 201702
さういへば春告鳥を聞かざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201804
風除けの垣に春告鳥の声 鈴木礼子 末黒野 201805
首無地蔵ふた摩りして春告鳥 和田照海 京鹿子 201806
遠近の谷戸に春告鳥のこゑ 石田康明 春燈 201905
業平の文待ちかねて春告鳥 村田あを衣 京鹿子 201905
考妣の墓前に聞くや春告鳥 石澤昭代 京鹿子 201907
主菓子や春告鳥の銘とあり 河添久子 202007
竹林の風は伴奏春告鳥 村田あを衣 京鹿子 202106

 

2022年3月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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