春落葉     163句

真顔ふとさびしきものや春落葉   高島茂   冬日

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
雀鳴き枝移るたび春落葉 高井去私 ひまわり 199806  
春落葉焚く学園の裏通り 今井松子 遠嶺 199907  
古池に浮く彩りの春落葉 村川雅子 199907  
足萎えの母春落葉燦燦と 榎本祐子 海程 199907  
なりはひの鎌研ぐ杣へ春落葉 皆川盤水 春耕 200004  
小きざみに掃き寄せらるる春落葉 金國久子 遠嶺 200006  
春落葉鳩の胸まで八つ当り 丸山佳子 京鹿子 200006  
春落葉遠き記憶の泉なす 仲村青彦 200007  
海見ゆる築山の径春落葉 藤田元子 春耕 200007  
幾段も春落葉踏む蔵王堂 国分七穂 酸漿 200007  
集合の時刻に間あり春落葉 柳生千枝子 火星 200008  
たましひの散華とおもふ春落葉 宮田津々絵 京鹿子 200106  
春落葉ほろりほろりと平家村 山田弘子 円虹 200106  
堂守の言葉控へ目春落葉 多田鬼堂 200108  
床低き舞殿に春落葉かな 原茂美 春耕 200108  
春落葉踏む音ほのと思惟菩薩 坂田和嘉子 京鹿子 200205  
二三枚濠散りこむ春落葉 山田六甲 六花 200206  
春落葉匂ふ手籠の忘れもの 金澤明子 火星 200206  
春落葉懐しむとは淋しむこと 岡本眸 200206  
春落葉跳ね上げ獅子の舞ひ出せり 古市文子 春耕 200206  
家康の愛でし湧水春落葉 塩川雄三 築港 200207 井の頭公園
春落葉さらさら山をかけおりぬ 植松美根子 200207  
春落葉ふり向く癖が治らない 井尻妙子 京鹿子 200208  
庵守の静けさを掃く春落葉 宮崎正 ホトトギス 200209  
煩悩や掃いても掃いても春落葉 大西正栄 雨月 200209  
春落葉飛ばし切つたる風の苑 稲畑汀子 ホトトギス 200303  
結界のあるやうでなし春落葉 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
猫坂の風に音たて春落葉 阿波谷和子 雲の峯 200306  
日陰よりぬつと日向へ春落葉 小澤克己 遠嶺 200306  
春落葉八つ当りきて青臭し 丸山佳子 京鹿子 200306  
自転車の荷籠に入りし春落葉 斉藤節 築港 200306  
母がりの褥とやせん春落葉 野中亮介 馬醉木 200307

若くして逝ける実朝

母の傍に眠りたれば

春落葉熊手こまごま園丁婦 丸山冬鳳 京鹿子 200307  
春落葉集めては敷く苗の元 岡田章子 ぐろっけ 200308  
春落葉人生の午後深みけり 岡本眸 200403  
日の当る隅へ隅へと春落葉 木野本加寿江 火星 200405  
珊瑚樹垣どこもかしこも春落葉 松崎鉄之介 200405  
文楽の余韻そくそく春落葉 荻野みゆき 対岸 200406  
春落葉乗せ小流れの耀へり 前阪洋子 雲の峰 200406  
芽の育つこと見定めて春落葉 久保田雪枝 雨月 200406  
春落葉魚となるまで流れけり 坂井法 200406  
春落葉祖の生計を故老より 藤井良子 200406  
お地蔵に八つ当りする春落葉 丸山佳子 京鹿子 200407  
春落葉ひかりにまみれ吹かれゆく 前迫寛子 河鹿 200407  
春落葉男泣きせし松王に 立脇操 雲の峰 200407  
春落葉道鏡塚に積もりけり 斎藤くめお 対岸 200407  
鎌倉は谷戸の風吹く春落葉 北村和子 草の花 200407  
菩提寺の籠のしめりし春落葉 戸栗末廣 火星 200408  
琴坂の春落葉踏み瀬音聞き 史あかり ぐろっけ 200408  
春落葉ゲートボールの背に降る 花房敏 ぐろっけ 200408  
吹かれ来て隅に寄り添ふ春落葉 小松鈴子 酸漿 200504  
遮那王の背比べ石や春落葉 安達加寿子 200506  
月差してからりころりろ春落葉 林玲子 200506  
春落葉降る中にゐて瞑れり 大竹淑子 風土 200507  
春落葉西行庵の濡れ縁に 梅村五月 栴檀 200507  
転職を是認の世なり春落葉 久保田雪枝 雨月 200507  
老木の静かにふやす春落葉 佐藤佐代子 200508  
掃き寄せて狼煙上げたし春落葉 西宮舞 200508  
鯉が呑み吐きひとひらの春落葉 久保東海司 200604  
明るさはむしろ寂しく春落葉 安達実生子 200606  
春落葉焚きて母の忌すごしけり 岡本敬子 万象 200606  
業平の宝篋印塔春落葉 松崎鉄之介 200606  
海荒れの日は殊更に春落葉 田中峰雪 雨月 200607  
春落葉妻には重き竹箒 足利徹 ぐろっけ 200607  
春落葉らしからぬほど盛りあがり 坂口夫佐子 火星 200609  
春落葉ぬた場の縁に立ちてをり 大山文子 火星 200609  
春落葉踏みて齢を重ねたる 清水裕子 200702  
春落葉杖衝坂を喘ぎ行く 吉田郁子 風土 200705  
祖師堂の干支の根付春落葉 赤座典子 あを 200705  
春落葉園芸学部を大股に 小林正史 200706  
遣水の流れに沿へる春落葉 笹村政子 六花 200706  
春落葉足踏みばかりしてをりぬ 飯田明己 遠嶺 200707  
春落葉才あるものは振り向かぬ 丸山佳子 京鹿子 200708  
吹かるるを楽しむごとく春落葉 遠藤若狭男 200708  
道へ散るも主婦の日々掃く春落葉 松崎鉄之介 200805  
稽古場の隅に一片春落葉 山田六甲 六花 200805  
山の砦てふ塔までの春落葉 村上留美子 火星 200806  
回廊をころがつてゆく春落葉 根本ひろ子 火星 200806  
春落葉手紙はすべて焼きました 富沢敏子 200806  
春落葉の嵩踏めば息吐きにけり 杉浦典子 火星 200807  
城趾のベンチでメール春落葉 勝野薫 ぐろっけ 200807  
公演ハツピー新語俗語の春落葉 丸山佳子 京鹿子 200807  
春落葉鵜が餌を漁りをり 石井邦子 酸漿 200808  
馴れといふこと病にも春落葉 片山由美子 200903  
団栗を覆ひ尽くせし春落葉 山田六甲 六花 200903  
一里塚址の大楠春落葉 山口耕堂 万象 200906  
武蔵野に残る林や春落葉 網野茂子 酸漿 200906  
春落葉昔のことをくり返し 井上信子 200906  
女坂ひそと積もれり春落葉 清水淑子 炎環 200906  
親王の幽閉土牢春落葉 藤見佳楠子 200906 護良親王鎌倉宮
春落葉うたふごとくに降ることよ 中杉隆世 ホトトギス 200908  
春落葉踏みしめ詣づ孝子墓 仙石君子 雨月 200908  
春落葉日本海へと水流る 本多俊子 200908  
春落葉川の流れにのりにけり 天野美登里 やぶれ傘 200909  
春落葉鯉のうごめく水の皺 吉岡知香 京鹿子 201001  
春落葉大地に力充ちはじめ 布川直幸 201005  
あをあをと空気匂へり春落葉 布川直幸 201005  
尼寺跡の礎石あまたに春落葉 三輪温子 雨月 201006  
墓山に降るとめどなき春落葉 久保田雪枝 雨月 201006  
剥落の回廊に積む春落葉 代田青鳥 風土 201007  
還るなき春落葉積む白峰陵 豊田都峰 京鹿子 201007  
昨夜の雨したたかなりし春落葉 青木康明 201008  
春落葉踏みて寺内を訪るる 西本輝子 雨月 201009  
春落葉ゆふべ確かに眠られず 井上信子 201104  
母が来て寄せてゆきたる春落葉 井上信子 201105  
百歳の掃き賜ひける春落葉 川村文英 ろんど 201107  
春落葉ことばのごとく肩に降る 和田幸江 春燈 201107  
春落葉踏むや応ふる山の風 松本三千夫 末黒野 201107  
画廊路をシックに樟の春落葉 小澤菜美 201207  
武蔵野や古井の蓋の春落葉 占部美弥子 末黒野 201207  
春落葉耳を澄まさばめくれけり 山田六甲 六花 201207  
春落葉踏みて墓参や父母眠る 吉田きみえ 末黒野 201207  
久米の子に仏に降れる春落葉 根本ひろ子 火星 201207  
開けてみたき石棺の蓋春落葉 佐津のぼる 六花 201305  
春落葉ふめばやさしき日の匂 安田とし子 ぐろっけ 201305  
春落葉風に総立ち爪先舞ピルエット 品川鈴子 ぐろっけ 201305  
馬場跡の窪みを均らす春落葉 甲州千草 201306  
春落葉禰宜の木沓に踏まれ鳴る 伊藤純子 201306  
語るかに膝に舞ひくる春落葉 間宮あや子 馬醉木 201307  
序破急の瀬に身をまかせ春落葉 石川かおり 福袋 201404  
道閉ざす金網越しの春落葉 山田六甲 六花 201405  
春落葉昨日とおなじ日暮あり 中山純子 万象 201406  
草鞋供ふる道陸神や春落葉 中村紀美子 春燈 201406 東金日吉神社
春落葉歩まば小枝折れる音 永田万年青 六花 201407  
駒止めの石に窪みや春落葉 小川流子 201407  
春落葉風を奔らすほどにかな 原田達矢 201408  
虚子句碑に音たてて降る春落葉 今井妙子 雨月 201408  
春落葉一つ悟れば一つ降り 山田六甲 六花 201505  
春落葉ある方へ道わかれあり 山田六甲 六花 201506 寺田池
大楠の根方にたんと春落葉 牛込悦子 201506  
杖先のやはらかに春落葉かな 齋藤晴夫 春燈 201506  
春落葉からころからから誰を追ふ 本多俊子 201507  
春落葉記憶あつめるやうに掃く 栗原公子 201507  
春落葉地蔵菩薩に手をかさね 雨宮桂子 風土 201507  
小流れの流れを止めし春落葉 山田正子 201508  
春落葉音も立てずに美僧過ぐ 片山煕子 京鹿子 201601  
春落葉人の息ほど静かにて 井上信子 201603  
野点受く一服の間を春落葉 古川しげ子 雨月 201605  
春落葉これより続くけもの径 水田壽子 雨月 201607  
芭蕉句碑蔵する宮の春落葉 山本漾子 雨月 201607  
嫂(ねえ)さんが古民家してる春落葉 伊藤五六歩 船団 201612  
春落葉して大凡の暮し向き 中川句寿夫 ここのもん 201705  
童謡の垣根のモデル春落葉 豊谷青峰 春燈 201705 東京・中野
走りゆく若人ふみし春落葉 延川五十昭 六花 201706  
樹番号幹に巻きつけ春落葉 千田敬 201706  
作務僧の熊手に絡む春落葉 本多正子 雨月 201707  
酌すればますます本音春落葉 上野進 春燈 201707  
春落葉思はぬかさのありにけり 近藤紀子 201708  
園内の春落葉載せエレベーター 松尾龍之介 201707  
春落葉今日する事を先送り 宮井知英 201707  
春落葉落ちても艶を失はず 矢野百合子 201709  
春落葉氏神さまも踏みたまふ 本多俊子 201805  
すべり台滑り落ちたる春落葉 廣瀬雅男 やぶれ傘 201805  
春落葉手につまみとるお庭番 山田六甲 六花 201806  
春落葉積む水飲み場流し口 渡邉孝彦 やぶれ傘 201807  
無住寺の庭に降りたる春落葉 秋山信行 やぶれ傘 201807  
舞殿に風の忘れし春落葉 鳥本衣子 馬醉木 201905  
城址かな又裏返へる春落葉 村田あを衣 京鹿子 201906  
春落葉踏めば義仲寺語りかな 村田あを衣 京鹿子 201906  
漂うて音なく池へ春落葉 森清堯 末黒野 201906  
九品仏づたひの渓や春落葉 小林文良 春燈 201907  
春落葉する樹ばかりや湾の島 安食哲朗 201910  
春落葉四方に奔る森の径 遠山のり子 201911  

 

2020年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。