春の夕    54句

つま木には野辺のさわらび折りそへて春の夕にかへる山人    藤原家隆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
立春の夕べの湯気の 雪花菜 きらず 岡井省二 199904  
紅の雲がひとすじ春の夕 三宅やよい 船団 199906  
川のもの見にゆく春の夕べかな 岡本高明 200005  
「赤旗」を拡げゐるひと春の夕 坂上香菜 200107  
心して春の夕べに気を凝らす 栗林千津 船団 200109  
老い猫と店番をして春の夕 三枝邦光 ぐろっけ 200206  
老松に歌碑添ふ春の夕べかな 山田怜子 遠嶺 200206  
穴掘りて埋める工事春の夕 佐藤喜孝 あを 200404  
大部屋の輪になつてゐる春の夕 片岡静子 200405  
カナリヤの餌買ひに出る春の夕 岡山裕美 雲の峰 200405  
水いろといふは何いろ春の夕 八田木枯 夜さり 200409  
早春の夕影淡し独り病む 三枝きぬ子 帆船 200505  
須磨寺や春の夕べの濃くありぬ 林いづみ 風土 200606  
ひかりつつ春の夕べの雲動く 柳生千枝子 火星 200705  
新装の花舗にふらりと春の夕 土岐明子 遠嶺 200705  
路地裏や春の夕ベの三味の音 山村修 酸漿 200707  
教へ子と固き握手や春の夕 岡田弘子 遠嶺 200806  
うつ伏せに嬰寝て春の夕べかな 荒井千佐代 200807  
学童の保育所灯る春の夕 早崎泰江 あを 200905  
春の夕芭蕉の聴きし水の音 森理和 あをかき 200906  
白樫の葉越しの春の夕焼けかな 藤井美晴 やぶれ傘 200906  
水面打つ鯉の尾ひれや春の夕 有賀昌子 やぶれ傘 200907  
波の音一つなき湖春の夕 宮崎正 ホトトギス 200907  
炉の溶けしごとくに春の夕日かな 杉本綾 201108  
指切りの約束春の夕焼雲 柳生千枝子 火星 201205  
春の夕野良猫に擦り寄られたり 森理和 あを 201303  
春の夕オニオンスープ匂ひ立ち 笠井清佑 201304  
石垣を藁しべ飛べり春の夕 林範昭 火星 201305  
山鳩の声を親しく春の夕 青野安佐子 201306  
翼たたみ子の帰りくる春の夕 近藤喜子 201405  
島影の濃きと淡きが春の夕 安藤久美子 やぶれ傘 201405  
書店へと帰途まつすぐに春の夕 柿沼盟子 風土 201505  
竹林へ流るる煙春の夕 吉村さよ子 春燈 201506  
日に映えて棚引く雲や春の夕 中野久雄 末黒野 201507  
豆腐売り声を限りと春の夕 磯部愛子 末黒野 201509  
閘門の大きく黒し春夕日 鈴木良戈 201605  
縫ひあげてこころ足る日や春の夕 小山直子 末黒野 201605  
マネキンの礎長かり春夕べ 阪倉孝子 201605  
郵便受け律儀に並ぶ春夕べ 安居正浩 201606  
喫茶店友と語らふ春夕 湯本朱美 末黒野 201607  
砂時計音なく刻む春夕日 西住三惠子 201608  
能登の梅春の夕日に弧をなせる 赤堀洋子 万象 201609  
隣人の大き嚔や春の夕 山荘慶子 あを 201705  
川岸に農夫と妻と春の夕 田中信行 201707  
千金の春の夕暮花は散る 菊谷潔 六花 201707  
塩入れて貝動きだす春の夕 今井康子 201708  
泣きたくて刻む玉ねぎ春夕ベ はしもと風里 201806  
バイク二つ番のやうに春夕べ 森なほ子 あを 201806  
春夕べ富士際立ちて輝けり 大橋晄 雨月 201808  
羽搏きて波立つ池や春夕べ 高倉和子 201808  
春夕べ富士際立ちて輝けり 大橋晄 ホトトギス 201811  
春夕べ男がのぞく姫鏡 柴田志津子 201906  
乗り換への電車待ちゐる春の夕 住田千代子 六花 201906  
便箋の罫線細し春夕べ 小島良子 201907  

 

2020年3月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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