春の海 1   247句

むらさきに夜は明かゝる春の海    几董

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
春の海まつすぐ行けば見える筈 大牧広 午後 1969  
春の海地図にまだなき橋を置き 山田弘子 円虹 199806  
切通し行きてひらけし春の海 服部淑子 春耕 199806  
屋上に春の海見て転勤す 古屋元 199806  
玄関をゆるめて春の海とする 南村健治 船団 199811  
春の海苦い思い出波さらう 前田千恵 ぐろっけ 199901  
サンフランシスコに続く春の海 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
郵袋の一つが渡る春の海 神蔵器 風土 200005  
父の背の広きを思ふ春の海 林友次郎 遠嶺 200006  
人恋へば白き帆となる春の海 斉藤利雄 遠嶺 200007  
いきさつはともかくふたり春の海 柴田いさを 船団 200007  
たとへば積木たとへば春の海の色 あざ蓉子 船団 200008  
星降れば星のいろなり春の海 吉野のぶ子 八重櫻 200008  
弟を哭かせてしまふ春の海 稲見光 船団 200009  
早春の海の匂ひの美術館 田村すゝむ 風土 200104  
遠き日の今あるごとし春の海 塩田博久 風土 200105  
胞衣埋まる穴あるまへの春の海 各務耐子 200105  
春の海ふれてこころを大きくし 松沢久子 いろり 200106  
春の海おくるみの児のよく笑まふ 小田玲子 百鳥 200106  
春の海友と居るのは波間にて 日吉わたる 船団 200106  
春の海十二時告げる天文台 大井邦子 ぐろっけ 200106  
春の海色たがへしはあめふらし 森猿彦 200107  
携帯の声手のなかに春の海 甲田夏湖 船団 200109  
匂ひ立つ松原越しに春の海 能村登四郎 羽化 200110 鎌倉
よたよたと行く江の電や春の海 能村登四郎 羽化 200110  
春の海UFO停まる三原山 森理和 あを 200202  
流木に道化師ひとり春の海 近藤きくえ 200205  
散骨を肯ふ春の海の照り 橋本和子 200205  
島々の流れてゆける春の海 堀義志郎 火星 200206  
友誘ひ憂さ捨てに来る春の海 北島上巳 酸漿 200206  
動くとも見えぬタンカー春の海 岡村優子 春耕 200206  
春の海釣っているのは何ですか 松本恵子 六花 200206  
幾曲りしてもその都度春の海 永井雪狼 200207  
春の海イルカの群れの見え始む 荒幡美津恵 遠嶺 200207  
春の海努力つくせば裏切らず 河内童楽 六花 200207  
ひとことの胸にふはりと春の海 土岐明子 遠嶺 200210  
弁当のひとくちこんにやく春の海 谷口佳世子 200304  
水槽の鮃は春の海を見ず 早崎泰江 あを 200304  
春の海ぼんやり眺む停車場 森理和 あを 200304  
探り合ひ空母艦隊春の海 森理和 あを 200304  
春の海ときに鴎になりたくて 宮坂恒子 雪底 200304  
句の道は断崖づたひ春の海 林友次郎 遠嶺 200305  
押し寄する波に彩あり春の海 大関とし子 築港 200305  
巨大タンカーしずしずと行く春の海 田中敏文 ぐろっけ 200305  
割り落とす卵に比重春の海 高橋道子 200306  
春の海渡るに雲の数足らず 木村みかん 200306  
ゆつたりと白き船置く春の海 関口ゆき あを 200306  
圓形の水平線や春の海 長崎桂子 あを 200307  
トンネルの先に小さく春の海 小林朱夏 200307  
春の海平家入水のむかしふと 手塚基子 ホトトギス 200308  
波の底都ありとぞ春の海 手塚基子 ホトトギス 200308  
春の海水の地球とうべなひし 手塚基子 ホトトギス 200308  
子規虚子を偲びて須磨の春の海 千原叡子 ホトトギス 200308  
春の海平ら地球の自転止む 伊藤玉枝 ホトトギス 200308  
春の海揺るる体内記憶かな 伊藤玉枝 ホトトギス 200308  
春の海濤立ち上げる勢ひなく 伊藤玉枝 ホトトギス 200308  
貴婦人と言ふは船にも春の海 受川秋郊 ホトトギス 200308  
母の如かく穏やかに春の海 受川秋郊 ホトトギス 200308  
父の如ときには怒り春の海 受川秋郊 ホトトギス 200308  
きらめきを空に拡げて春の海 谷口和子 ホトトギス 200308  
夢はゆめ呼ぶ明るさや春の海 谷口和子 ホトトギス 200308  
春の海大観覧車回り初む 荒木かづを ホトトギス 200308  
春の海互ひの未来語り合ふ 荒木かづを ホトトギス 200308  
春の海やがて運河となる水路 福井仁 ホトトギス 200308  
春の海水尾消すことを考へず 福井仁 ホトトギス 200308  
分乗の盥舟浮く春の海 安原葉 ホトトギス 200308  
朝靄に浮びし島や春の海 川口利夫 ホトトギス 200308  
島陰に走れる渦や春の海 川口利夫 ホトトギス 200308  
残照にのこれる舟や春の海 川口利夫 ホトトギス 200308  
波音の琴の音となる春の海 中嶋陽太 ホトトギス 200308  
春の海波の間に間の睡魔かな 中嶋陽太 ホトトギス 200308  
戦場の空母の下の春の海 中嶋陽太 ホトトギス 200308  
戦場へつづくこの先春の海 山本照雪 ホトトギス 200308  
立ち止まるときに囁く春の海 山本照雪 ホトトギス 200308  
菩提とは目覚めるこころ春の海 山本照雪 ホトトギス 200308  
寄せる音ばかりが聞こえ春の海 寺畠とし博 ホトトギス 200308  
渦に渦のまれてのんで春の海 寺畠とし博 ホトトギス 200308  
遠く見て近くに聞くや春の海 寺畠とし博 ホトトギス 200308  
春の海やはり地球は丸かつた 稲畑廣太郎 ホトトギス 200403  
喪心はひとまづ春の海に解き 稲畑廣太郎 ホトトギス 200403  
春の海騒がせてゐる空母かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200403  
隧道の先にまあるい春の海 遠野萌 200404  
ぴたぴたと底すきとほる春の海 長崎桂子 あを 200405  
春の海進めば舳先泡立てり 長崎桂子 あを 200405  
舟と船つなぐ電信春の海 長崎桂子 あを 200405  
牛放つ隠岐や眼下に春の海 橋本恭二 雲の峰 200405  
春の海電飾の船音もなし 川浪広子 築港 200405  
芯という臓器はあらず春の海 中野哲子 六花 200406  
大小の舟の繰り出す春の海 辻本善一 築港 200406  
潮吹いて鯨仰け反る春の海 酒井多加子 雲の峰 200406 沖縄
間引く者間引かれる者春の海 篠田純子 あを 200406  
頸動脈のにはかに騒ぐ春の海 篠田純子 あを 200406  
彼方より押し寄す不安春の海 田中藤穂 あを 200406  
上海や汽笛警笛春の海 寺門丈明 あを 200406  
上海の錦の塔や春の海 寺門丈明 あを 200406  
春の海一直線に水脈ふくる 吉弘恭子 あを 200406  
サーフィンに犬も乗せをり春の海 芝尚子 あを 200406  
はなれ笠いただく富士や春の海 鎌倉喜久恵 あを 200406  
金目鯛ななめに干され春の海 吉成美代子 あを 200406  
群れ鳥の小走りに追ふ春の海 森理和 あを 200406  
鴎二羽ずつと見てゐる春の海 赤座典子 あを 200406  
春の海母の耳鳴りやはらぎぬ 赤座典子 あを 200406  
春の海踏みつけてゐる小学生 佐藤喜孝 あを 200406  
風船爆弾ふはふはふはと春の海 竹内弘子 あを 200406  
若き日の父のゐさうな春の海 大久保恵美子 遠嶺 200406  
汚してはならぬ服着て春の海 鈴木えり子 百鳥 200407  
黒犬の出でまた入るや春の海 宮川迫夫 遠嶺 200407  
春の海溢るるばかり桜貝 栢森定男 風よ 200407  
握り拳を突き上げる岩春の海 今瀬剛一 対岸 200407  
少女らを走らせ春の海光る 小澤克己 遠嶺 200505  
八方に春の海ある雀かな 江崎成則 栴檀 200505  
春の海へ「海の男」の句碑の立つ 布施まさ子 風土 200505  
良寛の軸しみじみと春の海 瀧澤白絣 遠嶺 200506  
行く雲に心あづけて春の海 内田稔 遠嶺 200506  
春の海遥かに動かざる汽船 古宇田敬子 対岸 200506  
スロープは海までの道春の海 鈴木實 百鳥 200506  
明るさに波の囁く春の海 網野茂子 酸漿 200506  
大日の分厚き胸が春の海 高橋将夫 星の渦 200507  
春の海へぐんぐんバスの一路陥つ 瀧春一 菜園 200509 眞鶴岬
春の海わがしはぶきに應へざる 瀧春一 菜園 200509  
江の島といふ終点の春の海 鈴木榮子 春燈 200604  
春の海裾を濡らして石器びと 佐藤喜孝 あを 200604  
浅春の海に逆立つ小白鳥 前田陽子 200605  
春の海光り輝きやまざらん 中杉隆世 ホトトギス 200605  
ふんはりと日本を乗せて春の海 掛井広通 200605  
ルネッサンス掲ぐ帆柱春の海 大森春子 200605  
春の海激しき雨の降りにけり 平田紀美子 風土 200605  
見破られ嘘ではなくなる春の海 倉持梨恵 200605  
抱卵のうすもも色に春の海 栗栖恵通子 200605  
早春の海ガムランの響きなり 岩月優美子 200605  
クリムトの衣を広げし春の海 岩月優美子 200605  
沖の船進む忘るか春の海 大橋敦子 雨月 200605  
熱海駅過ぐ数秒の春の海 上谷昌憲 200606  
潮高く吹きゆく鯨春の海 木暮剛平 万象 200606  
春の海ゆらりと地球動きけり 高倉和子 200606  
春の海とろと大船押されくる 吉村摂護(しょうご) 200606  
サーファーの二人が占めし春の海 大房帝子 酸漿 200606  
春の海投げし小石の二段飛び 足利ロ子 ぐろっけ 200607  
ちらばりて釣舟光る春の海 足利徹 ぐろっけ 200607  
浅春の海をまたぎし橋の朱 松原仲子 200704  
隧道の果ては青空春の海 永塚尚代 ぐろっけ 200705  
少年の一人沖ゆく春の海 奥山絢子 風土 200705  
生垣の向うひろがる春の海 松下幸恵 六花 200705  
均衡といふ重力崩壊春の海 各務麗至 200705  
春の海遠見に丘のレストラン 名取袿子 200706  
沈むもの溶けるものみな春の海 倉持梨恵 200706  
青空のまま暮れかかる春の海 鎌倉喜久恵 あを 200706  
病児保育早春の海見える部屋 荒井千佐代 200706  
江の電の傾ぎて春の海せまる 西口万佐子 200706  
小半時浮子の動かぬ春の海 布村松景 春燈 200707  
春の海子守唄など奏でをり 赤池英津子 遠嶺 200707  
春の海まだ覚めやらぬ佐渡ヶ島 中野英歩 八千草 200709  
江ノ電の傾ぎて春の海せまる 西口万佐子 200801  
春の海水平線といふ奈落 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802  
十字架の丘から望む春の海 中島玉五郎 200804  
かもめ群れ早春の海光あり 加藤克 200805  
ひとところ波裏返る春の海 笹村政子 六花 200805  
春の海よりつぎつぎと波頭 吉成美代子 あを 200805  
たよりなきサーフボードよ春の海 鎌倉喜久恵 あをかき 200805  
春の海空と睦みて島を生む 関根洋子 風土 200806  
春の海流刑の島の暮れてゆく 川上恵子 雨月 200806  
乙姫にかくし子五つ春の海 小堀寛 京鹿子 200806  
卷貝がごろんと倒れ春の海 佐藤喜孝 あを 200806  
春の海光りてやまずヨットの帆 田中藤穂 あを 200806  
春の海金管楽器吹き鳴らせ 本多俊子 200807  
小さき夢いつか叶へむ春の海 長瀬恒子 遠嶺 200808  
春の海暮れそめてより日を湛ふ 瀧春一 深林 200901  
白浪は沖にあるはず春の海 佐藤喜孝 あを 200904  
煌めける川無き島の春の海 赤座典子 あを 200904  
バンザイの形に眠り春の海 丹沢亜郎 炎環 200905  
春の海頬から力抜けにけり 片岡啓子 遠嶺 200905  
はろばろと一湾展け春の海 徳永辰雄 春燈 200905  
釣糸と我が身繋がる春の海 鈴木多枝子 あを 200905  
手織機の音のむかうの春の海 杉浦典子 火星 200906  
たはむれに砂に書く字や春の海 伊藤さち 春燈 200906  
船底のグラスにまざと春の海 高谷栄一 200907  
一望に立山連峰春の海 岩上利一 200907  
春の海此処より吾子は召されたる 白水良子 200908  
春の海がいよいよ高し一の坂 定梶じょう あを 201002  
春の海近し潮の香松の風 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
屋上の湯屋月光の春の海 鈴木礼子 末黒野 201004  
春の海平家滅びてより鳴らず 西川織子 馬醉木 201005  
春の海金箔をのべ日輪落つ 鎌倉喜久恵 あを 201005  
珊瑚百態さかな百態春の海 山田智子 201006  
くつがへる波音ひとつ春の海 安立公彦 春燈 201006  
子の婚や船をゆかする春の海 竹内慶子 春燈 201006  
春の海ひらけ山道尽きたりし 伊藤紫都子 201006  
春の海白神山を浮かべたる 工藤ミネ子 風土 201008  
地震津波なかりしやうに春の海 今村征一 投稿 201104  
春の海ロゼワインにて乾杯す 石脇みはる 201105  
春の海走り出すひと屈む人 佐々木秀子 201105  
精霊や陰と陽もつ春の海 森理和 あを 201105  
姑も夫もをりし葉山の春の海 田中藤穂 あを柳 201105  
春の海汀に波紋残しけり 岡佳代子 201106  
結界も縄張りもなし春の海 高橋将夫 201106  
根こそぎに奪つて春の海静か 高橋将夫 201106  
みはるかす瓦礫の果ての春の海 山田をがたま 京鹿子 201106  
遠眼鏡百円分の春の海 松井志津子 201106  
なにごともなかつたやうな春の海 河口仁志 201106  
女湯の一人のきまま春の海 皆川千佐恵 末黒野 201106  
春の海天壌無窮てふ言葉 大橋敦子 雨月 201106  
春の海悪魔の牙を顕にす 木野裕美 ぐろっけ 201106  
いろといふいろすべてもちさり春の海 森理和 あを 201106 東北大震災
四倉へ大津波生む春の海 佐藤健伍 201107  
人生の予期せぬことや春の海 佐藤健伍 201107  
あの牙は?破壊力は何処?春の海 中島霞 ぐろっけ 201107  
春の海光る礁のうへに鳶 有賀昌子 やぶれ傘 201108  
船は屋根へ熊沖へ出る春の海 小堀寛 京鹿子 201108  
春の海防護服での野辺送り 佐藤いづみ ろんど 201108  
蛸壺の首つながれし春の海 久保東海司 201108  
洋館の小さき窓越し春の海 森理和 あを 201203  
春の海時には高き波頭 郡山真帆 かさね 201204  
春の海真顔とらるるほど光る 黒澤登美枝 201204  
待春の海女小屋にある隠し酒 植木緑愁 201204  
初島へ鴎つきくる春の海 岡本ヨシエ 末黒野 201204  
ガラスの両扉開けば青し春の海 安田一郎 京鹿子 201204  
春の海男波女波のけふ女波 小山繁子 春燈 201205  
行けばあることのうれしさ春の海 柳川晋 201205  
あの日のことなかつたやうな春の海 木村茂登子 あを 201205  
黙祷のまなうらにありあり春の海 木村茂登子 あを 201205  
怠け癖とれぬ一枚春の海 松本峰春 春燈 201207  
春の海散骨によき汐加減 高橋照葉 ぐろっけ 201207  
春の海半円描く地平線 水谷直子 京鹿子 201207  
漣のひかりとろりと春の海 岡野里子 末黒野 201207  
春の海へと大河は曲る幾度も 長憲一 201209  
春の海亀重なりて悠然と 須賀敏子 あを 201305  
起き抜けの春の海見て覚めやらず 大橋敦子 雨月 201305  
釣人の等間隔や春の海 長濱順子 201306  
春の海さゆらぐ浮子に眼の落つる 佐藤喜仙 かさね 201306  
つづら坂登り現はる春の海 川井素山 かさね 201306  
黒塀に挟まれし道春の海 和田勝信 かさね 201306  
灯台且白衣の天使春の海 神蔵器 風土 201306  
西行の訪ひし岩城や春の海 森高武 風土 201306  
落合ひの水た走りて春の海 岩下芳子 201306  
甲板に両手広げる春の海 高田令子 201306  
春の海眺望一の客殿に 尾崎みつ子 雨月 201306  
春の海地球の鼓動聞いてをり 今井春生 201305  
朝凪に光あふるる春の海 山本達人 かさね 201307  
春の海礁の白波気付きけり 和田勝信 かさね 201307  
由布島まで牛曳き渡る春の海 吉成美代子 あを 201306  
春の海雲ひとひらを点晴に 中島芳郎 201406  
春の海三好達治の忌の来り 山田暢子 風土 201406  
故郷の春の海背に旅立てり 高田令子 201406  
散るといふあたりまへのこと春の海 直江裕子 京鹿子 201408  
帆かけ舟競ひて春の海平ら 吉田きみえ 末黒野 201409  
春の海と空の境ポり我は生れ 有松洋子 緑光 201411  
俳諧に後先なかり春の海 大坪景章 万象 201501 春の海→ 2

 

 

2020年4月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。