春日和    62句

春日和研屋路上で店開き   岸本房子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春日和若き句友も集ひ来る 林田加杜子 いろり 200004
ぼんやりと猫がもの言う春日和 三宅やよい 船団 200105
春日和人の縁の不思議かな 芝宮須磨子 あを 200204
春日和鏡に齢うつりけり 野口香葉 遠嶺 200307
病み上りスキップしたし春日和 沖野貞子 ぐろっけ 200406
鳥小屋に掛かる江戸絵図春日和 内藤紀子 遠嶺 200407
蕉翁の句碑建つ寺や春日和 田島勝彦 遠嶺 200407
春日和貸農園の抽選日 福島寿重子 帆船 200504
不器用な夫の体操春日和 佐々木薫 帆船 200504
耕耘機まづは始動の春日和 関戸国子 酸漿 200505
退院の百十日目とふ春日和 青垣和子 雨月 200506
目鼻だけあれば充分春日和 滝沢環 京鹿子 200506
春日和歳に甘えてをりにけり 芝尚子 あを 200605
春日和婆が杖とす押車 鈴木多枝子 あを 200605
畳屋が入りてよりの春日和 大畑善昭 200605
春日和ペダルを踏んでジム通ひ 秋田直己 ぐろっけ 200606
春日和歩幅を広くゆつくりと 鈴木多枝子 あを 200606
足裏にのこるつかれや春日和 芝宮須磨子 あを 200705
土手の声転がりゆくや春日和 大須賀容子 遠嶺 200706
走り根の残る切り株春日和 瀬島洒望 やぶれ傘 200804
春日和地図を頼りに札所寺 森山のりこ あをかき 200804
丁寧に薬缶を磨く春日和 須賀敏子 あを 200805
久々に訪ねし小江戸春日和 塩田京子 遠嶺 200806
礼状に内の一字や春日和 岡佳代子 200905
春日和シナモンの香の紅茶買ふ 星アヤ 酸漿 201005
蹲の水晶光る春日和 田中芳夫 201006
コーヒーに一息入れる春日和 小澤正信 201006
八卦見がヌードル啜る春日和 北川光子 ぐろっけ 201006
春日和おさな屈みてひそひそと 芝宮須磨子 あを 201006
花みくじ引けば「満開」春日和 宇治原弥幸 201007
調律のいち音一音春日和 高瀬史 馬醉木 201106
タイヤに座し笹食むパンダ春日和 四葉允子 ぐろっけ 201106
山脈はパステルカラー春日和 坂根宏子 201107
キャッチボール父の張り切る春日和 野沢光代 ぐろっけ 201107
せせらぎの歌ふが如し春日和 小池みな 末黒野句集 201203
聖天の大き巾着春日和 坂根宏子 201205
上棟の掛矢のひびく春日和 大村かし子 万象 201206
宮崎さんは話し上手や春日和 増田一代 201207
春日和ややこしきこと後回し 吉清和代 万象 201207
練り切りの紅のにじみや春日和 石川かおり 201305
春日和子等が背比べ芭蕉像 和田勝信 かさね 201306
賓頭盧の右脳を撫づる春日和 塩路五郎 201407
婚の荷の結び目高し春日和 久保東海司 201506
町川に鴨の寄り添ふ春日和 小山直子 末黒野 201605
象老いて人を振舞ふ春日和 谷口直樹 万象 201606
百五歳小春日和に召されしと 山本漾子 雨月 201703
潮の香や絵筆の奔る春日和 大塚かずよ 末黒野 201706
ハイウエイの茫と富士山春日和 加藤タミ 末黒野 201706
藁屋根のほつこり厚し春日和 龍町子 末黒野 201708
軽やかに席をゆづられ春日和 斉藤雅子 末黒野 201906
五匹ほど小春日和の猫会議 延川笙子 六花 202002
いざなはれ小春日和や故地を訪ひ 溝内健乃 雨月 202002
水色の帽子が咲いて春日和 つじあきこ 202006
この世でもあの世でもなき春日和 舟田房江 春燈 202007
小流れの水音楽し春日和 西谷恵美子 春燈 202105
珈琲を手に懐メロや春日和 大辻美知女 末黒野 202105
久しぶり電車で読書春日和 ふなかわのりひと 202105
春日和画材抱へて日暮まで 武田ナオミ 末黒野 202107
春日和鳩に揃ひのラメ模様 武田ナオミ 末黒野 202107
自販機の鯉の餌買ふ春日和 秋千哨 202108
立金花眩しき色や春日和 小山すみ子 末黒野 202206
春日和ガラス戸越しの空の青 宮崎浩美 やぶれ傘 202207

 

2023年2月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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