ハンカチ(ハンケチ)       167句

たはむれにハンカチ振つて別れけり    星野立子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ハンケチに包みきれざるありがたう 奥田筆子 京鹿子 199901  
縞馬に見惚れキリンへハンカチ振る 早坂澄子 199206  
花嫁の父のハンカチ丸くなり 頓所友枝 199907  
一枚のハンカチ汚すのみの旅 神蔵器 風土 199908  
ハンカチを仰山入れし提げ鞄 木野本加寿江 火星 199908  
思ひ出のうすきハンカチ秘めておく 久保田一豊 いろり 199908  
ハンカチを振りサーカスの少女笑む 村田近子 遠嶺 199909  
ハンカチも一日たてば皺だらけ 熊谷みどり いろり 199909  
ハンカチは想ひ出だけが老いてゐし 松沢久子 いろり 199909  
ハンカチの端を噛みをり酔芙蓉 神蔵器 風土 199911  
ハンカチや昔の夢は四つ折りに 寺坂近子 風土 199911  
白無地で通すハンカチ喜寿迎ふ 吉田すばる 京鹿子 199912  
握りどほしのハンカチ小さし百日紅 石原照子 200002  
お神田に近くハンカチ敷きゐたり 夏秋明子 ヒッポ千番地 200003  
ハンカチといふたまてばこ桜貝 八染藍子 200006  
はまなすやハンカチに敷く波の音 神蔵器 風土 200008  
ハンカチの富本憲吉更沙かな 下山田美江 風土 200010  
ハンカチーフ色とりどりに五六枚 大平保子 いろり 200010  
忘れたいからハンカチを洗ひをり 後藤立夫 ホトトギス 200012  
ハンカチの汚るるやうに百合了る 真保喜代子 200101  
恋の句やハンカチーフの非定形 桐木榮子 船団 200102  
ハンカチを洗う水玉溢れたり 佐渡美佐子 船団 200102  
わたくしに汚れちまったハンカチよ 林朋子 船団 200102  
わたしの香と違ふハンカチ熱湯責め 折原あきの 船団 200102  
ハンカチ振る光りとなまで見送りし 渡邉友七 あを 200107  
ハンカチの胸ポケットが印なり 大平保子 いろり 200108  
ハンカチを振ることもなく老いにけり 佐野益子 百鳥 200109  
ハンカチの胸に際立つ遺影かな 林翔 200109  
ハンカチを返せず駅に来てしまふ 岡本久也 200109  
ハンカチを胸ポケットに合言葉 大平保子 いろり 200109  
ハンカチ振つてきたぎつねとの別れかな 川崎妙子 風土 200110  
泣寝入り母のハンカチ握りしめ 浮田胤子 ぐろっけ 200110  
使つてはたたむハンカチ青ぶだう 山田美保 200111  
夏を買うハンカチーフの深き青 やのかよこ 船団 200112  
唐辛子白ハンカチで包みけり 保田英太郎 風土 200201  
ハンカチの四隅鋭く夏の海 蔵前幸子 船団 200201  
ハンカチを結ぶショルダーバックかな 山田六甲 六花 200206  
桐の花ハンカチーフを貰ひけり 天野きく江 200207  
緑濃し今日のハンカチけふ洗ひ 岡本眸 200207  
ハンカチを貼つて乾かす夜の窓 宮城白路 風土 200209  
ハンカチにばら咲く「タオル美術館」 金澤明子 火星 200209  
ほうたるの香のハンカチを畳みけり 戸田春月 火星 200209  
ハンカチに包んでをりし黒真珠 谷口佳世子 200209  
ハンカチを出せば夕暮広ごりぬ 篠原俊博 銀化 200209  
幾重にも汗のハンカチたたみけり 後藤志づ あを 200209  
藍染の絞りのハンカチーフかな 芝尚子 あを 200209  
ブラウスもハンカチもほら海の色 北畠明子 ぐろっけ 200210  
ハンケチの折目妻の座あやふかり 大村美知子 京鹿子 200210  
水湧くやうにハンカチの花ひらく 高橋さえ子 200211  
ハンカチを指に巻く癖春の雁 神蔵器 風土 200304  
ハンカチーフ時にはあふぎ山路ゆく 稲畑汀子 ホトトギス 200307  
口と手を浄むハンカチ月まゐり 丸山佳子 京鹿子 200307  
ハンカチは持てど時計を忘れたり 伊藤白潮 200307  
腐れ木にハンカチを敷き三姉妹 山田六甲 六花 200307  
ハンカチの兎が解け仲直り 大場ひろみ 馬醉木 200309  
ハンカチに怺へし言葉畳みけり 江木紀子 雨月 200310  
ハンカチと双眼鏡を手放さず 田村園子 200311  
今日のこと今日のハンカチ洗ひつつ 今井千鶴子 ホトトギス 200311  
ハンカチで扇いで重い風たたす 森津三郎 京鹿子 200312  
ハンカチの染みやオセロの涙かも 柴田久子 風土 200401  
言ひかねて膝にハンカチたたみをり 清水節子 馬醉木 200408  
小流れにハンカチ浸し旅恋へり 岡本眸 200408  
ハンカチをひろげて貰ふ蝉の殻 菊地光子 200409  
ハンカチは四角傷みを隠せない 直江裕子 京鹿子 200409  
アイロンをかけるハンカチ夜の雨 沼口蓬風 河鹿 200410  
ハンカチで盆中の富士包みたし 山本とみを 200410  
しわくちやの自負とハンカチ握りしむ 直江裕子 京鹿子 200411  
ハンカチの抽出し母の指輪あり 寺島順子 雨月 200412  
下萌を覆ふハンカチ二枚かな 林昭太郎 200505  
上陸すハンカチーフを握りしめ 伊藤白潮 200506  
ポケットに鍵とハンカチ右左 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
裁量の範囲広がるハンカチーフ 高橋道子 200509  
膝かくすハンカチーフは別にあり 吉田明子 200509  
汕頭(スワトウ)のハンカチ出番婚の席 塩路隆子 200510  
美人妻撮るにハンカチもてかくす 松崎鉄之介 200511  
ハンカチが夫のいちにち知つてをり 野澤あき 火星 200511  
ハンカチは真白がよろし女学生 小阪喜美子 二輪草 200606  
ハンカチを畳みて鳰の浮巣まで 山尾玉藻 火星 200608  
案の定ハンカチーフにできた皺 倉持梨恵 200609  
ハンカチを叔父はとっさの蛍籠 村田とくみ ぐろっけ 200609  
はにかみてハンカチを措く勝投手 田中芳夫 200611 甲子園高校野球大会
「ハンカチ王子」と異名の投手優勝す 田中芳夫 200611  
涼しげにハンカチたたみ王子行く 田中芳夫 200611  
大判のハンカチを持つ泣かぬため 風間史子 200611  
ハンカチのひやりと乾く冬田かな 篠藤千佳子 200702  
畳みあるままにハンカチ使ひけり 大東由美子 火星 200708  
神よりも夫に頼れりハンカチーフ 宮崎高根 200709  
終演のわがハンカチにキスマーク 前川明子 200710  
さんずいの染むハンカチを濯ぎをり 吉田明子 200710  
ハンカチの皺を増やして黙しをり 田村園子 200710  
女高生のハンカチコーナー多彩なる 高橋峰村 200710  
しわしわの白ハンカチとなりにけり 木下もと子 200711  
陳情の明日へハンカチ白くたヽむ 金井充 百日紅 200711  
ハンカチに嚔をこらへ話し出す 滝沢伊代次 万象 200801  
手弁当食ぶ竪穴にハンケチ敷き 品川鈴子 ぐろっけ 200807  
真四角をよそほふハンカチと私 小嶋洋子 200807  
目印は紅のハンカチ旅鞄 鈴木照子 200809  
緊張のハンカチの雛ふやしをり 小林奈穂 200809  
こだわりのハンカチ握り一人旅 明石文子 ぐろっけ 200810  
遺跡へとハンカチ頸に驢馬の上 原田達夫 200901  
握りしめるためのハンカチ歯科通ひ 松井志津子 200909  
ハンカチを握りしめつつ写経の座 薗田智子 遠嶺 200910  
折り畳む夫のハンカチ手アイロン 安本恵子 200911  
商談の明日ヘハンカチ畳みけり 伊東和子 201009  
手品師にあるハンカチの裏表 森岡正作 201009  
少女の髪結ぶハンカチ空の色 鈴木浩子 201009  
風少し麻のハンカチひろぐれば 天野美登里 やぶれ傘 201009  
ハンカチを畳み重ねて子の遠し 浜口高子 火星 201010  
幾度もハンカチを当てぼんの窪 森田尚宏 201011  
首に巻く赤いハンカチ片結び 代田青鳥 風土 201012  
枇杷は実に旅のハンケチ汚れけり 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
地下を出てよりハンカチの離されず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
禅寺の正座の膝のハンカチーフ 藤田素子 火星 201108  
パイプオルガニストの黒きハンカチよ 本間瓦子 201108  
姉の柩にハンカチ扇文添へて 近藤豊子 雨月 201110  
ハンカチに消せぬ染みあり握りしめ コ田千鶴子 馬醉木 201207  
ハンカチの角尖らせて拭く涙 平野みち代 201208  
姉涙ハンカチ染める看取る汗 水野弘 ぐろっけ 201208  
ハンカチの木の花絹の艶もてる 宮平静子 雨月 201208  
このハンカチ悔いの涙は拭ふまじ 小張志げ 春燈 201210  
ハンカチを振るはいささか恥しき 齋藤厚子 201210  
膝の上ハンカチ広げ富むごとし 中山純子 万象 201210  
ロボットが勝ちハンカチで眼尻ふく 品川鈴子 ぐろっけ 201211  
切り株にハンカチ忘るもみじ狩 田中清秀 かさね 201301  
まなうらの父を拭ひしハンカチーフ 坂口夫佐子 火星 201303  
ハンカチを皺めて人に淡くをり 風間史子 201310  
ハンカチとオペラグラスを順番に 高田令子 201310  
ハンカチに愛別離苦の皺のこる 鳳蛮華 201310  
ハンカチを振つて青空滲みけり 中野京子 201311  
ハンカチーフ失意の胸にたたみけり 大橋伊佐子 末黒野 201311  
一枚のハンカチに坐す老夫婦 出中裕一 201311  
ハンカチをたたみ直して決めにけり 山田正子 201312  
ハンカチを振つて六甲おろしかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
ハンカチはにぎりしむもの男かな 神蔵器 風土 201408  
ハンカチを小さく使ひ通夜の客 谷田部栄 万象 201408  
山内を巡りハンカチ働かす 宮崎高根 201410  
ハンカチに緊張の皺のこりけり 楠原幹子 201410  
アイロンをかけてハンカチ甦る 山本ひろ 雨月 201410  
アイロンをかけハンカチの過去を消す 八木健 八木健俳句集 201509  
ハンカチを振つて宇宙へ旅立つ日 高橋将夫 201509  
大吊橋渡るハンカチごはごはす 細川洋子 201509  
ハンカチに汗も涙も包みたり 卯辰美苗 万象 201510 日本へ帰国
ハンカチを口に泣いたり笑つたり 須藤常央 ホトトギス 201511  
丁寧にハンカチ畳み意を通す 羽根嘉津 201512  
ハンカチの今日一日を洗ひけり 金子正道 京鹿子 201512  
ハンカチを拡げ下さる坐れとて 竹下陶子 ホトトギス 201601  
母の汗ハンカチにあり逝きにけり 升田ヤス子 玫瑰 201604  
ハンカチを出せば寄り来る鳥黄色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
黄色なるハンカチ胸にかざりみる 山田六甲 六花 201608  
ハンカチのベンガラ色に染まりけり 江見巌 六花 201608  
目じるしに結ぶハンカチ旅鞄 奥田茶々 風土 201609  
ハンカチのまこと四角に返さるる 松本美簾 馬醉木 201610  
ハンカチを小さくたたみ初対面 山田正子 201610  
お別れの涙のハンカチーフかな 本田保 春燈 201610  
ハンカチを畳む共和国広場かな 中村洋子 風土 201610 ディオクレティアヌス宮殿
漂白をせむ雑念もハンカチも 田村園子 201610  
新涼やハンカチの耳折り揃へ 松本三千夫 末黒野 201611  
ハンカチや隠しの多き紳士服 小田嶋野笛 末黒野 201611  
ハンカチの持ち主を問ふ枯野かな 八木健 八木健俳句集 201509  
ハンカチの四隅を合はせ恙なし 武藤節子 やぶれ傘 201612  
ハンカチーフ四角に畳定位置に 長沼佐智 船団 201612  
スワトウのハンカチ未だ出番なく 松井季湖 201709  
汕頭(スワトウ)のハンカチふわと事実婚 火箱ひろ 201709  
首に巻けば首の老いゆくハンカチーフ 中山皓雪 201709  
ハンカチに残す旧都の苔湿り 田村園子 201709  
骨灰の付きしハンカチそのままに 山田健太 風土 201710  
人想ふ日はハンカチを真つ白に 塩貝朱千 京鹿子 201710  
ハンカチの予備まで使ひきりし旅 三村純也 ホトトギス 201712  
洗ひおく誰か忘れしハンカチも 三村純也 ホトトギス 201712  
ハンカチにあの日かの日のありにけり 今橋眞理子 ホトトギス 201712  
ハンケチを借りて縁のはじまりし 山田閏子 ホトトギス 201712  
ハンカチを洗つて干して旅一と夜 今井千鶴子 ホトトギス 201712  
無口にてハンカチーフはいつも白 大久保白村 ホトトギス 201712  
弔辞受くるたびハンカチを握りしむ 秋千晴 201801  
ハンカチの汚れぬ北海道の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
あたたかにハンカチ一枚だけ干さる 定梶じょう あを 201805  
ハンカチとセットで熊野化粧筆 高橋将夫 201808  
スワトウのハンカチ使ふ尼御前 中島昌子 201809  
旅了る借りしハンカチそのままに 藤生不二男 六花 201809  
ハンカチーフ差出され拭く涙かな 荒井ハルエ 春燈 201809  
手洗いひのハンカチーフに手アイロン 林いづみ 風土 201810  
ハンカチを探るそろそろ泣きさうで 青木朋子 201812  

 

2019年6月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。