花 桃    43句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花桃や眼大きな薬師仏 岡本明美 俳句通信 199906
花桃の眠きに鐘を打ち鳴らす 栗田武三 ぐろっけ 200106
花桃や合せ鏡に髪切って 小田元 六花 200206
花桃のくれなゐ曇る白帝碑 市ケ谷洋子 馬醉木 200307
花桃をバケツに紙を漉きゐたり 山尾玉藻 火星 200405
花桃の歯医者の予約たのまれて 大東由美子 火星 200406
花桃に白き月夜のつづきけり 渡邉友七 あを 200506
花桃や実らぬ恋に吾かさね 佐々木利正 四葩 200603
植ゑ替へし花桃いまだ覚めやらで 三由規童 雨月 200606
花桃や柱時計のある社殿 浜田はるみ 遠嶺 200706
抱かるるごと花桃の苑に入る 小山徳夫 遠嶺 200707
花桃や寺園仕事の娘鳶 菊池由惠 酸漿 200806
花桃の紅の濃すぎる憾みはも 大橋敦子 雨月 200904
花桃をくぐりし男眠たがる 山尾玉藻 火星 200905
花桃は風の重みをまとひつつ 柴田朱美 京鹿子 201006
花桃に女らのこゑ裏がへる 西畑敦子 火星 201007
花桃のかくも緋となる一樹あり 青木陽子 酸漿 201007
花桃や鯉押し上ぐる池の面 木下和代 末黒野 201007
濃き紅に染まりて浮かぶ花桃苑 山荘慶子 あを 201105
花桃や鳥騒立ちて目合て 宮崎きみ枝 201105
花桃や恋するならば右大臣 矢口笑子 春燈 201105
筆と墨花桃の枝棺に添へ 林哲夫 ぐろっけ 201107
咲き遅る花桃祭雨の降る 山荘慶子 あを 201205
青い空真紅な花桃背を伸ばす 水野弘 ぐろっけ 201207
花桃や猫の自意識耳立てて 来海雅子 201207
花桃へ閉づる勉強部屋の窓 小林成子 火星 201305
花桃や今も大事に母子手帳 宮井知英 201406
花桃の色一村を染めにげり 中島知恵子 雨月 201407
花桃や垣なき村の暮らしぶり 安斎久英 末黒野 201507
花桃を珍客として陋書屋 後藤比奈夫 ホトトギス 201509
花桃の真つ盛りなる二千本 阿久津勝利 万象 201606
花桃のことに色濃き生家かな 鈴木庸子 風土 201607
花桃や芽吹きしままの二三本 山荘慶子 あを 201705
花桃の白し清かに今朝の庭 水田壽子 雨月 201707
区の花てふ花桃咲けり役所前 川西栄江 末黒野 201707
彩雲と花桃コラボの天地人 七郎衛門吉保 あを 201806
半分は夜花桃の紅と白 辻美奈子 202006
源平の花桃住職顕彰碑 岡野里子 末黒野 202007
花桃や産着干さるる空の青 森清信子 露の堂 202008
花桃のなか学校と無人駅 赤峰ひろし 202104
花桃やこの指とーまれんれんれん 瀬川公馨 202105
花桃の里の月夜となりにけり 荒川心星 202108
記念樹の花桃すでに三十年 福地タカ 202208

 

2023年4月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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