花 祭   194句

五六人子供が居りて花まつり   白石峰子

作者
作品
掲載誌
掲載年月
花祭そして虚子忌の缶コーヒー
池田澄子
船団
199811
花祭を明日の番屋に男みつ
松崎鉄之介
199903
花祭の幣切りし夜を弟の訃
松崎鉄之介
199903
花祭見ずに阿波へと弟の葬
松崎鉄之介
199903
花祭火の粉も鬼もあかあかと
宮津昭彦
199903
花祭鬼をはげます声とべり
宮津昭彦
199903
師の色紙たまはりて今日花まつり
村越化石
200006
百僧が翔たす鳩なり花まつり
加古みちよ
火星
200007
その中に神父も在す花まつり
加古みちよ
火星
200007
赤子這ふお花祭の法話の座
古市枯声
春耕
200007
北の果二ヶ月遅れの花まつり
大森ムツ子
ぐろっけ
200010
花祭り滝の飛沫の木の間より
大串章
百鳥
200106
花祭子等諭す僧腹話術
杉山たかを
200106
奥山の鹿も下り来ぬ花まつり
益本三知子
馬酔木
200107
一山に鳥声はづむ花まつり
村田近子
遠嶺
200107
百足の靴立っている花まつり
藏前幸子
船団
200110
寺の子は遊びに出され花まつり
丁野弘
200112
白象に日ざし集まり花まつり
伊藤妙
200204
花まつり水飴箸に太りゆき
中村翠湖
馬醉木
200206
正装の禰宜の出で来る花祭
江原正子
春耕
200206
花祭吹奏楽の少女達
熊口三兄子
ぐろっけ
200206
花祭子の髪高く結ひ上げぬ
小田島成子
百鳥
200207
百僧の袈裟の煌めき花まつり
岸本林立
雨月
200207
花祭何ゆえ腋のむずがゆき
中島陽華
200207
花祭いとも小さき釈迦の像
森脇恵香
雲の峯
200306
花まつり双子のひとり指吸うて
武田幸子
200307
内陣に秘仏を拝す花まつり
嶋木勝次郎
遠嶺
200307
花祭心まどかになりゐたり
遊橋恵美子
風土
200307
直角に仰ぐ大仏花まつり
宮川秀穂
200308
ゑり善に色を見に入り花まつり
岡井省二
省二句集
200312
大粒の雨降り出せり花祭
長村雄作
栴檀
200407
花祭忌日の寺にありてこそ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200504
花祭仏心急に身につかず
冨士谷洋治
築港
200506
石仏の皆まるくなり花まつり
斉藤裕子
あを
200506
花祭育てし花の花飾り
森理和
あを
200506
花まつりちよつと立寄る焼芋屋
吉弘恭子
あを
200506
ポスターに一面の象花祭
高橋醒龍
200507
白象の化粧直して花祭
能沢和子
築港
200507
水甕に雨のしずくや花祭
竹内悦子
200606
駐車場にベンツが並ぶ花祭
斉藤裕子
あを
200606
花祭子らげんげ野を駆けて来し
室谷幸子
万象句集
200703
竪琴のやうな日差しや花まつり
吉武千束
200707
爪立ちて少女は灌ぐ花祭
北川光子
ぐろっけ
200707
駄菓子屋は大人ばかりよ花まつり
大坪景章
万象
200708
椎の花祭ふどしに降りにけり
山尾玉藻
火星
200709
てのひらにほろりと雨や花祭
島谷征良
風土
200803
家族みな靴の右減る花祭り
坪内稔典
稔典句集U
200804
雨に色深め菜の花まつりかな
坂上香菜
200806
花祭代はる代はるに杓の音
久永つう
六花
200808
釈尊の乾く間のなき花祭
歳谷美智子
200809
堂守が天幕張りをり花祭
仲山秋岳
万象
200908
ははの指やはらかきかな花まつり
有賀昌子
やぶれ傘
200910
寺町のその寺々の花まつり
布川直幸
201005
花まつり善女となりて寺を出づ
加藤美貴
201006
有縁無縁線引きならぬ花祭
松本文一郎
六花
201008
唐からの宮廷舞樂や花まつり
林日圓
京鹿子
201103
耶蘇信じ神道信じ花まつり
布川直幸
201104
病院に据ゑし御堂や花まつり
内藤美重子
酸漿
201106
あの世また逢はむいのちや花まつり
外川玲子
風土
201106
花祭小柄杓に足る誕生仏
堤節子
ぐろっけ
201107
山門を子ら並びゆく花祭り
廣瀬雅男
やぶれ傘
201107
奈良町を濡れて歩きぬ花祭
城孝子
火星
201107
園長は門主でありぬ花祭
村上留美子
火星
201107
花まつり子供相撲も開かれて
矢野百合子
201108
巌々や御蔵洞岬の花まつり
松下八重美
夢見の鐘
201203
一杓に雲を泛べて花まつり 鈴鹿仁 京鹿子 201205
消火器に馬喰町とあり梅花祭 藤本千鶴子 火星 201205
花まつり野菜売る店被災地の 長島清山 かさね 201206
今もなほ説くはさだめや花まつり 豊田都峰 京鹿子 201206
鎌倉に縁深めて花祭 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
花祭一年生になりし吾子 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
分校のひと日明るき花祭 高倉和子 201304
花祭かにばばしたる子を抱いて 中島陽華 201306
花祭ミサイル飛んでくる不安 田中藤穂 あを 201306
相伴の甘露たまはる花まつり 長谷川閑乙 馬醉木 201306
若者のマーチが通る花祭 池田節 春燈 201307
若者のマーチが通る花祭 池田節 春燈 201307
象の背に風ふんはりと花祭 安居正浩 201406
花まつり行き交ふ僧に黙礼す 田代貞枝 201407
花祭友の墓より廻りけり 柴田久子 風土 201407
有線のマイクで誘ふ花まつり 井浦美佐子 201407
花祭り畦に軽トラ傾いて 辻響子 201506
参道をきれいに掃いて花まつり 須賀敏子 あを 201506
あるやうな産湯の記憶花祭 峰崎成規 201506
境内にたこ焼き屋ゐて花祭 柴田久子 風土 201507
竜王が雨に罷れる花祭 浅井青二 雨月 201507
白象の稚児に遅るる花まつり 福島せいぎ 万象 201507
はりぼての白象のゐる花祭り 有賀昌子 やぶれ傘 201508
釈迦牟尼の指を真似る子花祭り 小林共代 風土 201607
鰐口の音やはらかき花まつり 中田禎子 201607
御堂筋の雨になりけり花祭 荻布貢 201607
花祭に生まれしややは器量よし 明星舞美 船団 201701
花祭り女は家を出てゆけり 東英幸 船団 201701
寿福寺に大いなる忌や花祭 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
花祭園長さまは和尚さま 栗山恵子 雨月 201707
咲くは良し散るは尚良し花祭 赤松赤彦 六花 201806
敦盛の散りし涙の花祭 大内幸 六花 201807
法話説く袈裟の鮮やぎ花祭 五十嵐富士子 末黒野 201808
いちにちを寺の子となる花祭 近藤綾 201906
背伸びして甘茶を掛ける花祭 亀岡睦子 やぶれ傘 202108
配膳へ芭蕉の一句花祭 上野静子 末黒野 202204
アクリルの仕切りもありて鎮花祭 七郎衛門吉保 あを 202206
碧空へ鞨鼓のひびく鎮花祭 橋添やよひ 風土 202208
袋菓子配る寺の子花祭 石橋幾代 202302

2023年4月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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