花烏賊     20句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
せつかくの花烏賊を煮てしまふとは 朝妻力 俳句通信 200004
花烏賊の息のきこゆるあたりにて 各務耐子 200105
花烏賊の宿の生簀に墨吹けり 酒井ひろ子 200108
指をもて花烏賊を割くひとりの餉 能村登四郎 羽化 200110
ふつう日花烏賊裂けば雑魚数尾 木戸渥子 京鹿子 200110
花烏賊の出て賑へる夜の卓 能村登四郎 羽化 200110
譫言のやうに花烏賊噛むでをり 伊藤希眸 京鹿子 200207
熊野灘花烏賊漁に星ふえて 木下玉葉子 酸漿 200304
花烏賊のなげきの糶の墨まみれ 片田千鶴 馬醉木 200307
花烏賊の蔭に干したる海女衣 島すが子 200507
花烏賊のぴくりと縮む命かな 田所節子 涼しき嵩 200511
吊革のやうに花烏賊干されあり 富沢敏子 200607
花烏賊の六枚を干し小商ひ 北川英子 200705
花烏賊のすこし墨吐く覚悟かな 川口襄 遠嶺 200707
隠岐よりの花烏賊とどく空の便 田下宮子 200707
花烏賊の墨あをあをと夕厨 ほんだゆき 馬醉木 200804
花烏賊の嘴も干さるる港町 飯田角子 酸漿 200906
花烏賊や札糶てふは静かなり 吉田政江 200907
妻捌く花烏賊なれば酔ふとせむ 碇天牛 雨月 201207
花烏賊の身の透く如き白さかな 落合由季女 雨月 201412
花烏賊の墨が作りし闇かとも 高橋将夫 201607

 

2021年3月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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