花 氷      102句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
花氷置くおもひやり鍬に満ち 勝田展子 ホトトギス 199810  
かの少女花氷より出で来たる 岡崎るり子 銀化 199908  
奥義まで聞き出せなくて花氷 長谷川鮎 ぐろっけ 199910  
花氷夜風の青きエアポート 環順子 遠嶺 199910  
もてなしは祇園老舗の花氷 水原春郎 馬醉木 199910  
武骨なる男の運ぶ花氷 福間節子 200009  
今朝の憂さ今朝までの憂さ花氷 池尻足穂 俳句通信 200010  
雑踏てふ静けさに痩せ花氷 青木直子 200010  
夕暮れのこころ満たせり花氷 環順子 遠嶺 200011  
花氷一人撫でれば皆が撫で 北畠明子 ぐろっけ 200011  
糊固きコックの帽子花氷 河野彩 春耕 200107  
花氷解けて残りし心かな 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
美しき言葉の刃花氷 重高湧子 遠嶺 200109  
三越のむかしやここに花氷 鷹羽狩行 200109  
吹き抜けの階の踊り場花氷 桑田眞佐子 火星 200110  
礼装の一日の長き花氷 岩崎樹美子 200110  
祝辞など聞いてはをらず花氷 久保東海司 200110  
花氷いつかは誤解とけるべし 利根川博 銀化 200111  
おたいこの中に山谷花氷 下村志津子 銀化 200207  
通りゆく人の撫でゆく花氷 長谷川通子 雲の峰 200209  
往来の人を魚とす花氷 小澤克己 遠嶺 200209  
此の先も少女をつむぐ花氷 山崎未可 銀化 200210  
花氷がくりと時間傾ぎたる 海輪久子 円虹 200212  
花氷予約のパンの待ち時間 斉藤和江 帆船 200301  
自問自答に花氷細りけり 高倉和子 200305  
花氷の横ではぐれてしまひけり 山尾玉藻 火星 200306  
花氷むかしむかしの物語 関口ゆき あを 200308  
あの子供何処へ行きしか花氷 東亜未 あを 200309  
花氷子ら走り来て触れてゆく 小石秀子 酸漿 200310  
手のあたるとこのみ窪む花氷 伊藤光子 ぐろっけ 200310  
おほぜいのひとりの映る花氷 内田哀而 円虹 200310  
花氷老も若きも手をあてる 伊藤光子 ぐろっけ 200310  
海の幸山の幸閉ぢ花氷 塩川雄三 築港 200407  
花氷六角体の透明体 塩川雄三 築港 200407  
花氷には覗き込むてふ仔細 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
警官の直立不動花氷 米澤光子 火星 200409  
婚儀ミサ果ててロビーの花氷 山田ひさし 馬醉木 200409  
花氷腹のあたりを撫でてゐる 大島翠木 200410  
少年の額つけゆく花氷 大西八洲雄 万象 200410  
祷り篤き青春戻れ花氷 黒田美恵子 春燈 200410  
花氷ギリシアの壺と並びをり 三崎由紀子 遠嶺 200506  
花氷何の花かと問はずとも 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
花の名を明してゆきぬ花氷 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
花氷にも移ろへる刻のあり 稲畑汀子 ホトトギス 200508  
花氷人に見られて解けにけり 高橋将夫 200509  
止り木の足の無防備花氷 坂ようこ 200509  
美しきこと時に残酷花氷 徳植よう子 200509  
溶けるほど子が見入るなり花氷 秋千晴 200510  
手ごころは偽のやさしさ花氷 安居正浩 200510  
デパートの妻と落ち合ふ花氷 淵脇護 河鹿 200510  
いのち閉ぢ込められあはれ花氷 冨岡夜詩彦 200511  
花氷胸の炎を封じ込む 和田照子 200512  
花氷はるかな思ひ引き寄せて 松村響子 四葩 200601  
花氷六十階の夕の富士 奥村邦子 200609  
孫連れて来し三越の花氷 野中亮介 馬醉木 200610  
花氷そとは眩しきひとばかり 丸井巴水 京鹿子 200610  
手品師の銀貨の失せて花氷 高橋道子 200611  
花氷地下街は藻の匂ひ 矢野千佳子 京鹿子 200612  
花氷本音の見えてをりにけり 高橋将夫 200709  
式典の威儀の鳳凰花氷 中村悦子 200709  
厨房のシェフの白帽花氷 伊藤靖彦 200811  
花氷見知らぬ人と話しをり 秋千晴 200910  
美しき人の孤独死花氷 田中藤穂 あをかき 200910  
薔薇一花氷雨の中に咲きつづく 加藤慶治 201006  
沈黙も意志のひとつぞ花氷 太田寛郎 201011  
杉本家の土間に据ゑたる花氷 坂口夫佐子 火星 201110  
花氷へ手かざす人や鉾の町 西垣順子 201110  
追分団子客寄せの花氷 瀬島洒望 やぶれ傘 201111  
花氷口約束を当てにして コ田千鶴子 花の翼 201111  
しあはせといふ不確かなもの花氷 宇都宮敦子 201111  
頬杖に時の秒速花氷 布川直幸 201208  
回転扉入るや緋の顕つ花氷 村上光子 馬醉木 201210  
花氷みんなが触はりつるんつるん 秋千晴 201210  
罪と罰女が睨む花氷 本多俊子 201211  
一年坂大桶に立つ花氷 粟倉昌子 201211  
生き生きと氷室の神の花氷 田下宮子 201307  
純白に常(とは)の憧れ花氷 近藤喜子 201310  
花氷迷子放送繰り返す 吉田葎 201406  
花氷先に泣かれてしまひけり 高倉和子 201409  
花氷ジャズ音低き純喫茶 辻知代子 201410  
不器用な別れに細る花氷 福島照子 京鹿子 201411  
言ひ訳と嘘の人の世花氷 高橋泰子 201508  
後ろより呼び込み聞こゆ花氷 秋千晴 201510  
密やかに歪みゆくもの花氷 服部早苗 201511  
どこかで聞いた話花氷痩せる 井上菜摘子 京鹿子 201609  
星屑を混ぜてつくらん花氷 有松洋子 201610  
花氷撫でゐし掌もて握手かな 安原葉 ホトトギス 201612  
贈り主より先に着く花氷 水田むつみ ホトトギス 201701  
花氷薔薇は誇りを持ちつづけ 水田むつみ ホトトギス 201701  
季節感秋へずれ込む花氷 稲畑汀子 ホトトギス 201708  
煖房にぐんぐん解けて花氷 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
連弾の音の重なり花氷 はしもと風里 201809  
戻るまでここに居てねと花氷 赤座典子 あを 201809  
船長の出迎ふる宴花氷 辻田玲子 雨月 201810  
花氷復讐劇の始まりぬ 中原幸子 船団 201811  
花氷数多叙階の慶びに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
人数の揃ひたるより花氷 稲畑汀子 ホトトギス 201908  
花氷届き華やぐ句会場 稲畑汀子 ホトトギス 202007  
横文字は覚えられない花氷 稲畑汀子 ホトトギス 202007  
その花の名を又問ふも花氷 稲畑汀子 ホトトギス 202007  
花氷己が寿命が見えてをる 高橋将夫 202008  
花氷ふたたび客をもてなさん 稲畑汀子 ホトトギス 202008  

 

2020年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。