鱧の皮    46句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鱧の皮bQが誰の彼と 山尾玉藻 火星 199806
酔眼の澄み切つてゐる鱧の皮 深澤鱶 火星 199910
旅かばん駅に預けて鱧の皮 井上比呂夫 200010
関西にスルツとはまりし鱧の皮 西塚成代 六花 200011
雨音に格子の透けし鱧の皮 村上瑪論 銀化 200107
鱧の皮身過ぎ細るもおもしろう 中原道夫 銀化 200109
冷房の利き過ぐ酒場鱧の皮 大堀鶴侶 雨月 200210
二階より川の音きく鱧の皮 中村房枝 六花 200307
くつきりと雨後の遠山鱧の皮 岩月優美子 200309
ふと気付く齢怖ろし鱧の皮 藤岡紫水 京鹿子 200311
橋詰の店のうまさよ鱧の皮 鷹羽狩行 200408
鱧の皮ねぢれてゐるは許されず 八田木枯 夜さり 200409
雨の奈良いつもの顔と鱧の皮 丸山照子 火星 200410
鱧の皮なにはの医師の番付表 松井倫子 火星 200410
対応の通り一遍鱧の皮 吉田明子 200410
鱧の皮刻むマイセン有田焼 望月木綿子 200509
大阪の暮し重ねて鱧の皮 今谷脩 ぐろっけ 200709
断りは婉曲がよし鱧の皮 安居正浩 200801
好きやねん天神祭鱧の皮 坪内稔典 稔典句集 200804
南禅寺拝してよりの鱧の皮 谷村幸子 200809
太閤ぎらひや鱧皮に酢を利かせ 浜口高子 火星 200809
鱧の皮あづま男を量りをり 深澤鱶 火星 200810
日輪の月に喰はるる鱧の皮 中田禎子 200910
鱧の皮きざみ婚歴古りしかな 玉置かよ子 雨月 200910
鱧皮に父語りゐる三姉妹 永島雅子 春燈 200910
皮なめすごとくに鱧を捌くかな 南うみを 風土 201009
鱧の身を皮の寸前まで刻む 出口誠 六花 201010
斜交ひに坐る仲なり鱧の皮 宇都宮敦子 201209
鱧の皮一杯やらうと言ひしまま 荒木甫 201209
川風と鱧の皮に酌み灯をよべり 豊田都峰 京鹿子 201209
住み馴れて佳き事もあり鱧の皮 丹後みゆき ぐろっけ 201210
手に馴染む母の手鋏鱧の皮 尼嵜太一郎 ぐろっけ 201305
鱧の皮二番煎じの恋語り 桑名さつき ろんど 201408
百間を売りしもどりの鱧の皮 石井耿太 火星 201409
自転車に誰も当らず鱧の皮 辻水音 201409
人の世のおかしとふしぎ鱧の皮 雨村敏子 201509
過不足もなくて余生や鱧の皮 一民江 馬醉木 201510
鱧の皮商家にしかと家訓あり 沼田巴字 京鹿子 201606
腰に鴨川を感じて鱧の皮 井上石動 あを 201609
その辺に丸めてありし鱧の皮 竹内悦子 201610
魚市場市の終りの鱧の皮 東英幸 船団 201702
おっちゃんのおっちゃんによる鱧の皮 中原幸子 船団 201805
晩節を汚さぬやうに鱧の皮 和田照海 京鹿子 201810
鱧の皮遠のきていく笛太鼓 今村千年 末黒野 201911
肛門を見せあえる仲鱧の皮 芳野ヒロユキ 船団 201912
長雨や錦市場に鱧の皮 本田武 やぶれ傘 202009

 

2021年6月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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