白梅と紅梅       84句

白梅のあと紅梅の深空あり   飯田龍太

作品
作者
掲載誌
掲載年月
咲き進む遅速紅梅白梅に 稲畑汀子 ホトトギス 200002
姉逝くや紅梅白梅昏れ残る 三浦みち子 200005
白梅の中紅梅は遠く咲く 川井政子 風土 200106
紅梅と白梅の触れ合ふところ 半澤佐緒里 百鳥 200204
白梅の奧の紅梅濃かりけり 伊藤洋 春耕 200205
白梅に句碑紅梅に石仏 若江千萱 雨月 200206
刎頸となる紅梅よ白梅よ 鶴田独狐 銀化 200206
白梅と紅梅空をせめぎ合ふ 三沢蘭 遠嶺 200305
紅梅を見て白梅を見に戻る 丸山敏幸 200305
白梅にかよふ紅梅みづのそら 佐藤喜孝 あを 200305
白梅に埋もれ紅梅際立てり 大森玲子 築港 200306
白梅に紅梅目立ちはじめたる 嶋田一歩 ホトトギス 200307
紅梅白梅上る日へ向き歩く 今瀬剛一 対岸 200404
紅梅白梅まつすぐに通学路 今瀬剛一 対岸 200404
紅梅白梅咲き揃ひしよ夙く癒えよ 林翔 200405
畑中の白梅紅梅光満つ 西村咲子 六花 200406
白梅の奥紅梅に続きたる 雨村敏子 200406
白梅におくれ紅梅古戦場 梅田秀子 酸漿 200407
紅梅の中の白梅神神し 柴田由乃 風土 200504
白梅と紅梅と咲くあとさきに 鎌倉喜久恵 あを 200504
紅梅を愛で白梅に敬表す 冨永道子 百鳥 200505
にんげんのこゑ紅梅と白梅と 竹内悦子 200506
白梅が咲き紅梅を植ゑたしや 大橋麻沙子 雨月 200506
白梅は笑み紅梅は叫びけり 大串章 百鳥 200604
紅梅に母白梅に父佇たす 川嶋一美 200605
白梅と書き紅梅と筆太に 浅井青陽子 ホトトギス 200606
白梅に紅梅目立ちはじめけり 嶋田一歩 ホトトギス 200607
白梅に発ち紅梅に消ゆる風 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702

 故郷より電話ありて

白梅と紅梅五歳児三歳児

村越化石 200705
白梅の湖紅梅は湖北かな 長田等 200707
きみ紅梅われ白梅か梅見酒 林翔 200805
庭の紅梅畑の白梅盛りなり 駒井のぶ 200806
紅梅の闇白梅へながれけり 鈴木直充 素影 200811
紅梅に添ふ白梅の香なるべし 稲畑汀子 ホトトギス 200902
白梅になく紅梅に床几あり 山尾玉藻 火星 200903
白梅に隣る紅梅滲みたる 高橋みつ 200905
白梅と紅梅枝を差し交す 平居澪子 六花 200905
紅梅に佇み白梅を眩しめり 佐藤信子 春燈 200905
散策や紅梅にまた白梅に 山口まつを 雨月 200906
紅梅の横白梅のよそよそし 濱上こういち 200908
日を弾く白梅風を解く紅梅 稲畑廣太郎 ホトトギス 200909
迸るごと紅梅も白梅も 野中亮介 馬醉木 201004
紅梅に風白梅に雀かな 大崎紀夫 やぶれ傘 201005
紅梅は暮れ白梅の池明かり 根岸善行 風土 201006
時折の風紅梅に白梅に 國保八江 やぶれ傘 201006
この道は紅梅白梅あふれをり 池田光子 201104
白梅を見て紅梅の芳紀かな 神蔵器 風土 201104
紅梅に濡れ白梅を仰ぎけり 根岸善行 風土 201105
白梅を抜け紅梅の離宮かな 石川叔子 201106
白梅のいろいろ紅梅のいろいろ 嶋田一歩 ホトトギス 201108
紅梅の白梅のこゑ骨壺に 堀江惠子 201108
白梅にまざり紅梅弧高なる 小林美登里 かさね 201205
差し交はす紅梅白梅寿(いのちなが) 瀬戸悠 風土 201206
紅梅や否白梅の心意気 北崎展江 くりから 201209
紅梅の枝白梅の枝に触れ 大崎紀夫 やぶれ傘 201305
白梅に立ち紅梅に話し込む 稲畑汀子 ホトトギス 201402
白梅も紅梅もなく雪積り 隅田恵子 雨月 201406
紅梅に情白梅に寺格あり 古賀しぐれ ホトトギス 201407
魁けを白梅の追ふ濃紅梅 稲畑汀子 ホトトギス 201502
白梅に立ち紅梅に歩き出す 稲畑汀子 ホトトギス 201502
気紛れな虻紅梅に白梅に 堀田清江 雨月 201506
海遠く見え紅梅と白梅と 藤井美晴 やぶれ傘 201605
白梅に覚め紅梅に睡るかな 岡村彩里 雨月 201706
白梅に続く紅梅宴かな 岡山敦子 京鹿子 201706
紅梅や白梅や牛の背に五円玉 竹内悦子 201706
紅梅を過ぎ白梅に野点傘 鈴木石花 風土 201706
白梅ほっほ紅梅ほゝゝ妻むゝゝ 佐藤喜孝 あを 201707
紅梅も白梅も咲きすすむ庭 稲畑汀子 ホトトギス 201802
白梅のありて紅梅風馴染む 松本鷹根 京鹿子 201805
紅梅に重力白梅に浮力 火箱ひろ 201806
紅梅に日々白梅に夜毎かな 後藤比奈夫 ホトトギス 201807
白梅の白を深めて濃紅梅 今橋眞理子 ホトトギス 201908
紅梅の黙白梅の騒きかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
公園の紅梅白梅相和して 大橋晄 雨月 202003
紅梅は白梅ありてこそ咲ける 嶋田一歩 ホトトギス 202005
白梅に紅梅に庭人行き来 稲畑汀子 ホトトギス 202102
紅梅は溶け白梅は日を弾く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202102
白梅と紅梅の香をブレンドす 高橋将夫 202105
住宅地図紅梅白梅落しこむ 山中志津子 京鹿子 202106
紅梅のあと白梅に目を洗ふ 志方章子 六花 202106
白梅のなかの紅梅いたましき 井上菜摘子 京鹿子 202203
白梅紅梅ばんねんのとちゆうなり 井上菜摘子 京鹿子 202203
白梅はまだ紅梅は三分ほど 須賀敏子 あを 202204
白梅に紅梅紛る二三輪 畑田久美子 202210

 

2023年2月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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