箱眼鏡  57句

しつかりと水を抑えて箱眼鏡   山崎ひさを   日吉台

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
前の世を覗いてゐたり箱眼鏡 深澤鱶 火星 199811  
水中に見しこと言はず箱眼鏡 潮崎晋作 199907  
舟端は檜の匂ひ箱眼鏡 山田六甲 六花 199908  
箱眼鏡のぞくや水の押し返す 稲垣松露 199910  
すいすいのすりくりぬりら箱眼鏡 寺田良治 船団 199912  
竜宮城の入口さがす箱眼鏡 関根洋子 風土 200009  
龍宮を見しは戻らず箱眼鏡 武田菜美 銀化 200009  
海胆漁や廬を漕ぐ手足と箱眼鏡 渡辺美知子 200009  
箱眼鏡草の香のいろ流れをり 山尾玉藻 火星 200108  
高々と水をこぼして箱眼鏡 大和田鏡子 俳句通信 200109  
箱眼鏡身の中心を失へり 川畑良子 200109  
箱眼鏡舎利のやうなる砂流れ 高橋とも子 百鳥 200302  
箱眼鏡細綱波に伸び縮み 藤田さち子 対岸 200310  
龍宮の省浄探す箱眼鏡 勝田楠翁 200312  
竜宮城までは行けずに箱眼鏡 鷹羽狩行 200406  
箱眼鏡向ひの舟の波かぶり 能村研三 200408  
天袋より子の捨てし箱眼鏡 井上信子 200410  
箱眼鏡覗く全身入るるごと 柴田佐知子 200411  
江の島に背を向けのぞく箱眼鏡 松浦途子 ぐろっけ 200411  
箱眼鏡舟をかしげて腹這へる 足立武久 酸漿 200509  
眞青なる海の一点箱眼鏡 中山純子 万象 200510  
海胆漁のよもぎで洗ふ箱眼鏡 二階堂妙子 河鹿 200607  
魚は目を見開いてをり箱眼鏡 大島雄作 200609  
箱眼鏡竜宮城の魚の群 中野京子 200610  
先づ波のうねりを捉へ箱眼鏡 小林朱夏 200708  
箱眼鏡覗くこの世に誰もゐぬ 柴田佐知子 200710  
箱眼鏡熊野の国を覗きをり 本多俊子 200809  
己が目のまづ映るなり箱眼鏡 原田達夫 201002  
隙あらば流れんとする箱眼鏡 高橋将夫 201008  
押さへたる波の弾力箱眼鏡 遠藤真砂明 201008  
腹這ひが仕事の形箱眼鏡 福島茂 201008  
竜宮へ姫の手招き箱眼鏡 柴田佐知子 201009  
箱眼鏡父の噛みたるところ噛む 淺場英彦 万象 201111  
落鮎や宿に古りたる箱眼鏡 松本文一郎 六花 201202  
箱眼鏡無愛想なる魚ばかり 小林朱夏 201204  
銛先の息つめてゐる箱眼鏡 定梶じょう あを 201208  
箱眼鏡魚の目玉に覗かれる 貝森光洋 六花 201309  
銀鱗の敏捷を追ふ箱眼鏡 中本吉信 201310  
何突くか箱眼鏡噛み舟傾げ 手島靖一 馬醉木 201311  
父と子に何が捕れしか箱眼鏡 堀田恵美子 雨月 201311  
箱眼鏡海底いきなり迫り上がる 久染康子 201408  
箱眼鏡苔をはなるる苔の泡 根岸宏次 やぶれ傘 201408  
遠き日の流れてをりぬ箱眼鏡 井上信子 201409  
磯舟の桶は小さし箱眼鏡 林いづみ 風土 201508  
箱眼鏡少年の手の簎は錆び 大崎紀夫 虻の昼 201510  
川底の仕掛けを除ける箱眼鏡 天野美登里 やぶれ傘 201510  
己が目のまづ映るなり箱眼鏡 原田達夫 箱火鉢 201511  
全身ののめり極めて箱眼鏡 能村研三 201609  
転生の魚かも知れず箱眼鏡 高倉和子 201609  
足入れて粗大な小指箱眼鏡 古川夏子 201610  
箱眼鏡まづ足もとを確かむる 高橋将夫 201610  
箱眼鏡入江舐め尽くして戻る 南うみを 風土 201708  
箱眼鏡の奥に人工知能の眼 柳川晋 201709  
次の世が少し見えたる箱眼鏡 柴田佐知子 201809  
百歳を覗いてみたし箱眼鏡 岸洋子 201811  
体ごと波にまかせて箱眼鏡 高倉和子 202002  

 

2020年6月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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