はこべ     98句

はこべらに物干す影の吹かれ飛び    野澤節子
作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
はこべらや立てかけてある大理石 竹内悦子 199806  
はこべらの畑にうさぎを放ちけり 三澤福泉 俳句通信 199904  
黒土の銀座の花壇はこべ生ふ 松崎鉄之介 199905  
はこべらに兎の口の忙しなく 稲畑廣太郎 ホトトギス 199906  
はこべらやくの字上向く辷り台 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
はこべ咲く野辺の引き出し3段目 山本純子 船団 199912  
はこべらや年輪粗き丸木椅子 辻のぶ子 俳句通信 200004  
こまごまとはこべの花や登山駅 皆川盤水 春耕 200005  
はこべらや神父の腰にゆるる鍵 中尾杏子 200005  
証言か咳きなのかはこべ咲く 中林明美 ヒッポ千番地 200010  
花はこべカロリーゼロの烏龍茶 篠田純子 あを 200103  
にわとりを飼ひし昔よはこべ咲く 江倉京子 あを 200106  
はこべらや三年生は兎飼ふ 今井千鶴子 ホトトギス 200108  
花はこべ瓦礫を友の日曜日 宇都宮滴水 京鹿子 200202  
藤村の墓へはこべの花束置く 椙山正彦 200206  
はこべらにつくしに話しかけもして 市場基巳 200207  
芹なづな御形はこべらまで揃ふ 野中亮介 馬醉木 200304  
へしこ焼く匂ひを湖へ繁縷萌ゆ 浜福恵 風土 200404  
はこべらや波郷知らずの波郷読み 五十嵐唐辛子 草の花 200406  
はこべらや団子汁出す朱のたすき 高松由利子 火星 200506  
はこべ花咲く真白さの真摯さに 大橋敦子 雨月 200605  
故郷に残るはこべら納骨堂 吉村摂護 200606  
はこべらや村の名消える日の近き 間宮陽夫 馬醉木 200606  
はこべらや死後の加齢を考へる 吉村たけを 海市蝶 200606  
はこべらにしぶき淡海へ水奔る 山田美恵子 火星 200606  
鎌倉に塩の道あり花はこべ 宮川迪夫 遠嶺 200606  
父の名を貰ひて六十路はこべ萌ゆ 伊藤豊美 遠嶺 200607  
栄達に遠しはこべら道に咲き 安住敦 春燈 200703 『歴日抄』
はこべらや港に面す写真館 赤座典子 あを 200704  
はこべらを褥としたり猫眠る 谷村幸子 200705  
はこべらや遠きまなざしに人と雲 米山喜久子 200705  
はこべらや底が見え来し涙壺 小宮山勇 遠嶺 200706  
はこべらや羽交に鳥の蔵ふもの 伊藤早苗 200706  
はこべらを手に余らせて帰り来し ことり 六花 200804  
せりなずなごぎょうはこべら母縮む 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
萌え出でしはこべの色と分るほど 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
残さるる兎当番はこべつみ 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
るりはこべ色いつくしむ筆の先 高木千鶴子 酸漿 200806  
はこべらやをんなは倦まぬおさんどん 佐々木良玄 春燈 200807  
そこのみははこべら萌ゆる寺の隅 國保八江 やぶれ傘 200807  
堰にきて水のたひらや花はこべ 根橋宏次 やぶれ傘 200906  
はこべらの初々しきは抜かずおく 谷村幸子 201003  
太陽が好きではこべら犬ふぐり 柳生千枝子 火星 201005  
はこべらや埋立てられて海遠し 長崎桂子 あを 201005  
はこべらの柔らかきかな鶏が鳴き 中川すみ子 201005  
草叢を掴めば匂ふはこべ草 笠井清佑 201006  
積み置きし鉢にはこべら咲きにけり 天野美登里 やぶれ傘 201008  
智恵なきにあらず乏しきよはこべ摘む 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子選集 201105  
淋しさに抜くはこべらの素直かな 杉本綾 201105  
裏庭に届く日差しや花はこべ 大島英昭 やぶれ傘 201105  
はこべらに昨夜の雨つぶ軽く病む 風間史子 201106  
御形はこべら川の流れに濡れてをり 竹内悦子 201107  
はこべらよ童よ陸前浜街道 山路紀子 風土 201107  
泥田なるはこべら白き畦に竚つ 定梶じょう あを 201107  
はこべらや夕爾の釣場みず急ぐ 和田照海 京鹿子 201108  
はこべらやこの道母に会ひさうな 岡田史女 末黒野句集 201203  
朝摘みし庭のはこべら草の粥 久保田富士子 万象選集 201205  
はこべらや自転車通勤せし小径 代田青鳥 風土 201205  
はこべらや園児の列のすぐ崩れ 代田青鳥 風土 201205  
はこべらが占領したり空の鉢 青木英林 かさね 201205  
橋渡り雨のはこべる春ひろはむ 豊田都峰 京鹿子 201205  
蘩蔞の句碑にあがりぬ春の雨 大坪景章 万象 201206  
はこべらや津波の揚げし船ねむる 田山真弓 春燈 201207  
はこべらや盛りの刻は短かいぞ 森さち子 201207  
をん鶏に柵めん鶏に花はこべ 飯塚ゑ子 火星 201208  
るりはこべ下城の指に触れにけり 山田六甲 六花 201304  
はこべらや船は大きな石運び 内藤静 風土 201305  
牛鳴けりそこらここらに花はこべ 大崎紀夫 やぶれ傘 201305  
捨鉢にまずはこべらの生ひにけり 田尻勝子 六花 201305  
道端にはこべらの群風強し 青木英林 かさね 201305  
湯めぐりの始めは足湯はこべ草 山路紀子 風土 201305  
はこべらをむかし兎に摘みしこと 片岡久美子 201405  
はこべらの陣取り合戦頼もしや 雨村敏子 201406  
棒切れを浮き上がらせてはこべ萌ゆ 田村園子 201406  
はこべらや五寸に足らぬ瞽女の墓 岩木茂 風土 201505  
藤村の妻籠の生家はこべ萌ゆ 山本無蓋 201505  
はこべらの褒めてやりたき頑張りやう 中貞子 201507  
ひらがなのははのてがみや花はこべ 安永圭子 風土 201507 野口英世
はこべ手に八十路の友の幼顔 福永幸子 末黒野 201507  
花はこべ蕎麦打つ音を近くにし 大崎紀夫 虻の昼 201510  
材木の置かれつぱなしはこべ咲く きくちえみこ 港の鴉 201510  
はこべらや貝塚の日のをさなくて 徳井節子 馬醉木 201605  
はこべらやひよこピンクに染められし 山田正子 201605  
はこべらの一台分の駐車場 高田令子 201605  
蘩葁に近づいてゆく削岩機 きくちきみえ やぶれ傘 201605  
丸木橋わたる幸せ花はこべ 田中道江 万象 201606  
鳥かごの鳥に差し出す花はこべ きくちきみえ やぶれ傘 201607  
怖づ怖づと差し出すはこべ軍鶏の籠 大霜朔朗 末黒野 201704  
ひとむらのはこべらに臥し野と遊ぶ 窪田佳津子 雨月 201705  
はこべらを摘みて野の香の中にあり 城戸ひろみ 雨月 201706  
はこべらやあの日逃げたる籠の鳥 中田みなみ 201707  
摘み溜めしはこべやんはり抱き戻る 窪田佳津 雨月 201709  
駐車場の出口入り口花はこべ きくちきみえ やぶれ傘 201805  
はこべらのはびこつてゐる植木鉢 安藤久美子 やぶれ傘 201807  
はこべ野は母置いて来し処なり 増成栗人 201905  
はこべらに荷を降ろしたる空の青 井上静子 201906  
道の辺を一人占めなるはこべかな 堀江久子 末黒野 201906  
足下にまとはりつく子はこべ咲く 仲里奈央 201909  

 

2020年2月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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