帚 木〈帚草〉 104句

箒木にまじりて青き藜哉   正岡子規   寒山枯木

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
いくらでも雨を抱けさう箒草 山田弘子 春節 199503  
帚草秋に入りたる影置けり 宮津昭彦 199811  
ははきぎに星をせがんでみるも佳き 中原道夫 銀化 199811  
きのふより箒木の影こはくなる 夏秋明子 火星 199909  
箒木のうすくれなゐに枯に入る 関根洋子 風土 199911  
喪の家の秋暑ひそかに箒草 中村祐子 199912  
箒草もみづりまるき影なりき 水谷芳子 200001  
くれなゐの帚木雨を溜めゐたり 小山森生 200001  
箒木や産着干しある屋敷畑 阿波谷和子 俳句通信 200009  
先づ見えて来たり夜明けの帚草 児玉輝代 200010  
にはかなる白雨に伏して帚草 児玉輝代 200011  
枯れきつて大きくなりぬ帚草 城孝子 火星 200102  
帚木に風の来ぬ日はなかりけり 河口仁志 200110  
月明に我立つ他は箒草 能村登四郎 羽化 200110  
帚草風を孕みて立ちにけり 辻直美 200112  
箒草日当る土を矮鶏の掻く 木下節子 雲の峰 200112  
箒木のふくらみゐたる眼鏡橋 深澤鱶 火星 200112  
帚草真夜歩きだす気配かな 大関靖博 200112  
帚木やけむりの如き影添へり 長山あや ホトトギス 200201  
多田院一丁目帚木の紅葉づれる 奥田節子 火星 200201  
白きもの干し鶏鳴と箒草 岡本まち子 馬醉木 200201  
箒草マリモの育ちたるごとく 松田雄姿 百鳥 200201  
帚木のどこから見ても女かな 沼田巴字 京鹿子 200202  
下京やここくれなゐの帚草 竹内悦子 200202  
夕影を曳く帚木となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
少し水欲しさうな色帚草 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
紅葉して血管分布図帚草 平田紀美子 風土 200301  
帚木のふんはりのまま紅葉せり 原田かずゑ 200301  
秋に染むルビー色なる帚草 坂口三保子 ぐろっけ 200301  
指先で蒔く箒木の軽き種 井手由紀江 築港 200307  
帚木の微熱きざせる赤ら顔 丸山分水 200309  
帚木に隠りて男泣きにけり 嵯峨根鈴子 火星 200310  
月光の箒木並ぶ中をゆく 大島翠木 200311  
帚木のどの正面も真顔なり 河内桜人 京鹿子 200401  
箒草ふくらみ育つ地蔵前 渋谷ひろ子 酸漿 200410  
昨夜の喜雨大事に宿す帚草 伊藤一枝 酸漿 200411  
もつこりと紅葉はじまる帚草 高橋さえ子 200502  
箒草こほろぎのこゑ尚遠し 瀧春一 菜園 200509  
帚木の無理に膨れてゐるやうな 伊藤早苗 200511  
帚草こぼす落葉を風が掃く 有吉桜雲 200512  
帚草内へ内へともみづれる 宮津昭彦 200512  
箒木や旅にしあれば雲あまた 八田木枯 晩紅 200512  
大観居古壺に紅き箒草 田中藤穂 あを 200512  
紅葉して日にまるまると帚草 井口初江 酸漿 200602  
臍の緒の先の吹かれて帚草 栗栖恵通子 200606  
ひとかかへほどの箒草を門に 宮津昭彦 200610  
模糊としてをりしが箒草紅葉 湯橋喜美 200611  
帚草狐の嫁入り通りけり 滝沢伊代次 万象句集 200703  
箒木の向かうに笑ひ声ありし 中貞子 200710  
帚木や身ぐるみ濡らす牧の雨 吉田明子 200711  
紅葉して雨誘ひをり箒草 渡邉美保 火星 200801  
枯れ切つて大きくなりぬ帚草 城孝子 飛火野 200808  
うつつかな雨のけむれる帚草 乙訓淑子 炎環 200809  
箒木の残像白き影ばかり 藤岡紫水 京鹿子 200810  
ははきぎのもみづる忌日近づきぬ 荒井和昭 200812  
ははきぎの実に雄弁な町会長 荒井和昭 200812  
箒草干され箒の身ごなしに 吉田陽代 200812  
ははきぎのはうきやさしき音のせり 荒井和昭 200901  
箒木のふくらみ夢を捨てきれず 湯橋喜美 200909  
まみどりの帚木に増ゆ旱星 山尾玉藻 火星 200909  
箒木の根もとに日暮れきてゐたり 浜口高子 火星 200910  
社掃く葉のついてゐる帚草 谷田部栄 万象 201010  
まんまんと水を湛へし箒草 吉村摂護 201012  
帚木の色づく朝風の丘 永塚尚代 ぐろっけ 201101  
帚草小犬のやうに育ちをり 相良牧人 201102  
橋多き庭園なりし箒草 宮崎高根 201110  
川音に帚木太りゐる帰省 城孝子 火星 201110  
魁けてはや紅葉の帚草 築城百々平 馬醉木 201201 日比谷公園
いちばんに風につつまる帚草 浜口高子 火星 201209  
箒草狐の嫁入り通りけり 瀧澤伊代次 自註句集 201212  
帚木の向うに夕日まはりけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201212  
帚草空気さばさばしてゐたり 細川洋子 201310  
朝風に青き翳曳く帚草 岡田和子 馬醉木 201311  
箒木や山門不幸の寺閑か 服部早苗 201311  
連れ添ひて早五十路なるははきぐさ 市橋香 ぐろっけ 201401  
帚木に佇み影の淡きかな 北川英子 201408  
帚木に森越えてくる狐雨 小林愛子 万象 201410  
星の子のきらきら朝の箒草 楠原幹子 201410  
風の来で帚木の色深めゆく 平野みち代 201411  
箒草こんもり犬の背のやうに 廣畑育子 六花 201411  
箒草もみづり初むる速さかな 久保晴子 雨月 201502  
枯れ初めて人間臭き箒草 戸栗末廣 201504  
かけ廻る子らより高き帚草 秋川泉 あを 201509  
帚木の向うに夕日まはりけり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
初風に帚木のまづ応へけり 渡邊千枝子 馬醉木 201511  
芯に熾秘めて帚木紅葉かな 大石誠 201512  
愛矯を色に出しけり箒草 大日向幸江 あを 201512  
箒草どこが芯やら葉末やら 田中とし江 201611  
箒草手を差し入れて起こしやる 内海良太 万象 201611  
午後の風立つて箒木揺らしけり 丑久保勲 やぶれ傘 201611  
かたまつて秋風を呼ぶ箒草 小林愛子 万象 201612  
箒木の三本ほどを境とし 松本正生 やぶれ傘 201612  
悪戯な風のかたちに箒草 森川絢子 京鹿子 201701  
箒草干して束ねるだけのこと 中川句寿夫 ここのもん 201705  
帚木に影の生まるる夜明けかな 松本三千夫 末黒野 201710  
帚木の非の打ちどころなき丸み 箕輪カオル 201711  
降り止まぬ雨に紅葉づる箒草 江見悦子 万象 201801  
箒木の燃ゆや悪事のなき家に 中貞子 201801  
気持ち良く撫でられてゐる箒草 廣畑育子 六花 201810  
箒草風にまかせて丸くなり 能美昌二郎 201910  
やはらかな手応へ秋の帚草 山田由利枝 雨月 201912  
帚木のくらやみ薬師如来かな 竹内悦子 喜悦 202002  
下京やここくれなゐの箒草 竹内悦子 喜悦 202002  
丸々と帚木紅葉燠秘むる 高木典子 雨月 202003  

 

2020年8月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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